プロとアマチュアの違い
■選択肢が増えたことによるジレンマ
選ぶことの難しさを最近強く感じる根本です。
インターネットの普及率の向上に伴ってネットがどんどん身近になるにつれて
ユーザーは莫大な情報から自分に必要な情報を取捨選択していかなければなりません。
ネット検索って本屋と似てますよね?
たくさんあるタイトルから求めている情報を自分で選ぶみたいなところ。
そういう意味ではweb広告屋さんとして本屋さんの本棚は参考になることが多くて大変勉強になるのですが、思わず手に取りたくなるような魅力的なタイトルが並んでいるとつい迷ってしまいます笑
ネットに関しても同様にリテラシーなんて言い方をしたりしますがついあれも、これも、、といろんなサイトを見てはどれが正しいのやら、求めているのやら分からなくなってしまうなんてことありますよね。。。
ということもあり情報が溢れ、物が売れなくなってきた時代らしいです。
ユーザーの手にする情報が増えたことで「いいもの」を作っていれば売れる時代から
「何を」「誰に」「どのように」売ったらいいのかという戦略が求められる様になったということらしいのです。
情報を元に自分に最適なプロダクトを探すことが容易になったというのは素晴らしいことでもありますが・・・
試しに「インターネット 広告」で検索してみると、
というようにタイトル見ても迷ってしまいがち・・・笑
選択肢は確かにあるけど、一体このどこに求めてる情報があるの??正しい選択はどれ??っていうことですよね。
こうしたことはインターネットに皆さん限らず往々にして身に覚えがあるのではないでしょうか。
これはネットサーフィンやショッピングならまだしも、ビジネスの領域となると深刻です。
たとえば「ホントにこの広告会社にませていいのか?」といった感じで。
やっぱり選ぶのって難しい。。。
■正しい選択とは
そもそも「正しい選択」なんてやってみなきゃ分かんないですししょうがないですよね!
と、そうはなかなか言ってられないのが現実というものです。
やってみなきゃわからないのは往々にして事実ですが選択の確からしさを
予め想定できるのに越したことはないなという、、、
正しい選択についてもう少し考えてみたいと思います。
選択するためにはある程度根拠のある仮説があったりします。
ではここである仮説に基づいた判断をする必要があるとしましょう
ある間違った仮説を採用してしまう可能性Aと正しい仮説を採用できない可能性Bはおおよそトレードオフの関係にあると言われています。
つまり気になるあの子が自分のことも気になってるという仮説に対し、
「あの子も好きに違いない」と盲信してアタックして振られる確率と、
本当は両想いなのに恋人未満のままタイミングを逃す確率を考えると、
玉砕覚悟の猛烈アタックで友達の距離感になってしまう確率を0に近づけるほど、「いや、ありえないから・・・汗」と振られる確率を高めてしまい
慎重に外堀を固めながら少しづつ仲良くなるろうとすると玉砕する確率は低くなるものの
「え?友達でしょ??笑」って付き合うタイミングを逃してしまう確率が上がってしまうという。。。
やはり選択って難しい。
では誤った仮説を採用をしてしまう可能性を最小限にしつつ、正しい仮説を採用出来ない可能性を小さくするにはそもそもどう情報と向きあえばよいでしょう?
ここでふと選択を誤るときについて思い出してみると、例えば重要な前提が抜け漏れていたとき。正しい論理に気づけなかったとき。ソースが誤った情報だったとき。判断にバイアスがかかっていたとき。
等々でしょうか。。。いろいろ挙げようがありそうですが。
少し抽象的な話になりますが
インターネットに限らず、情報というのはある観点から現実をみた一側面というか断片的なものと考えることが出来ます。
目の前の情報だけを元に判断してしまう時に、誤った選択をしてしまう傾向があったりしないでしょうか。
つまりその情報が採用するに値するかどうかについて、取捨選択の基準として考えるべきことは、発信者の立場、論理の前提、意見の妥当性・飛躍への意識といったある情報の全体観や背景を多面的に把握することが一つポイントとなりそうです。
■プロとアマチュアの違い
ビジネスシーンでは取り分け意思決定を行う場面が多いです。
大事なのは上記の不確実性を理解した上で結果を出すかどうか、成果を生むかどうか。
厳しい世界ではあるのですが、
再現性を担保するPDCAプロセスをもっているかがプロとアマチュアを分けるような気がするのです。
正しい選択をするための情報との向き合い方。
情報の背景や全体観への意識。それは、マーケティング活動上でいくと消費者行動の文脈を理解するということとも言えそうです。
「何を」「誰に」「どのように」売るかを考えることは、実際の消費者の生活背景を考慮しなければならないというのは当然ともいえます。
弊社では時に広告を表示するための出稿キーワードを1万個以上登録する場合があります。
確かに直感的にも可能性が低そうな配信もあり、あまり意味の無いように思えるかもしれませんが、それは消費者の文脈に基いて幾つもの仮説を想定しているからに他なりません。
データでは捉えられない「なぜ」という文脈を意識し続けること、そして幾つものシナリオを用意することで
誤った仮説を採用する可能性を最小限にしつつ、正しい仮説を見過ごす可能性を低くして可能な限り「正しい選択」をし続ける。
それを通じてクライアントの収益最大化に貢献するのがプロなのかなと最近感じた次第です。
なにか偉そうなことを言ってしまいましたが、弊社ではインターン生であってもそうした意識で取り組んでほしいと思っていますし、一緒にやっていきたいと考えております!