検索クエリの理解を深め、SEO対策に活かす方法を解説

更新日:

投稿日:2021.10.11

検索クエリの理解を深め、SEO対策に活かす方法を解説

商品やサービスを販売している方なら誰しも、「ユーザーの欲しい物」をピンポイントで提供したいと考えています。

リスティング広告において検索クエリの理解を深めることは、より効果的な施策を打ち出すための手段になります。理解を深めていきましょう。

検索クエリと検索キーワードの違いとは?

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検索クエリと検索キーワードはよく混同するものですが、全く別ものです。

検索クエリとは?

「検索クエリ」とはGoogle検索を行う際などに、実際にユーザーが検索窓に入力した単語や語句のことをいいます。同様にYahoo!では「検索クエリー」、Googleサーチコンソールでは「クエリ・検索クエリ」といいます。例えば、安いプロテインを探しているユーザーが検索窓に「プロテイン コスパ」と入力したとします。

ここで検索窓に入力された「プロテイン コスパ」が検索クエリにあたります。

検索キーワードとは?

検索広告を考慮に入れる際によく出てくる似たワードとして、「検索キーワード」があります。一般的には「検索キーワード」という概念を利用するのは、サイトの運営者や広告主の方です。広告主側が指定しているものだと認識しておきましょう。 GoogleやYahoo!といった検索エンジン上でのユーザーターゲティングに活用されます。

検索クエリを用いるケースとは?

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検索クエリが活用されるケースについて見ていきましょう。

リスティング広告において流入状況を分析するケース

リスティング広告において、検索クエリのチェックを定期的に行うことは欠かせません。なぜなら、検索クエリを知ることで、自社がターゲットとしているユーザーに対して広告が届いているのかをリサーチすることができるからです。

また、これまで気づかなかった層からのアプローチやキーワード発掘ができることも理由の一つです。 ユーザーは一般的に問題解決をするために、検索エンジンを活用しています。例えば、ECサイトなどで「脱毛 コスパ」という検索がされていれば、ユーザーはあまりお金をかけずに脱毛がしたいのだと、捉えることができます。

つまり、検索クエリからユーザーの悩みや問題を把握することができる他「こうした商品がほしい」というニーズをリサーチすることが可能です。そして、LPや広告での訴求文の作成や改善につなげることができます。

ただし考慮すべきこととして、ユーザーは毎回「悩みを解決するため」や「問題を解決するため」にだけ検索をしているとは限らないということです。 中には全く関係のない検索クエリが存在することがあり、配信除外設定でキーワードを外すなどの対応が必要です。

自然検索において流入状況を分析するケース

自然検索とは広告表示などを含まない純粋な検索結果のことを言います。 リスティング広告はクリック課金型であるのに対して、自然検索で表示されたものはクリックされても料金がかかることはないという特徴があります。

また、オーガニック検索ではユーザーがWEBサイトに訪問したときにデータが生成されます。 自然検索から流入状況を分析することで、SEO対策につながる戦略を立てられます。グーグルアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使うことで確認が可能です。

検索クエリの種類

検索クエリには種類があり、一般的に3種類に分別されています。

トランザクションクエリ

トランザクションクエリとは別名「取引型クエリ」と呼ばれており、ユーザーの求めているものに対してのアクションのことを言います。例えば、「iPhone12 ケース」といった購買などの取引を前提としています。

ナビゲーショナルクエリ

ナビゲーショナルクエリとは別名「案内型クエリ」と呼ばれており、ユーザーが予め知っているサイトに移動するためのクエリのことです。つまり、そのままのサイト名や店舗名を入力されることがあります。

インフォメーショナルクエリ

インフォメーショナルクエリとは別名「情報収集型クエリ」と呼ばれており、疑問や悩み解決をすることを前提としています。「検索クエリ 解析方法」など、知りたいことについて情報収集を行うためのクエリです。

検索クエリの活用方法

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検索クエリはどのようにマーケティングで活用できるのでしょうか。

CVにつながったキーワードの追加

キーワードにもよるところがありますが、検索クエリは新しいキーワードの出現がよくあります。また、予想外のクエリからコンバージョンにつながることがあるので、新しいキーワードや成果が上がっているものは、その都度追加するといった地道な作業が必要になります。

ユーザーニーズの把握

例えば検索クエリで「札幌_ジム」という検索ワードの場合 リスティング広告であれば、先に記述した様に「札幌ジム」や「札幌ジム おすすめ」など検索キーワードへの追加をすることができます。

またSEOであれば、

などといったコンテンツの作成をすることで、ニーズを把握した記事の制作に繋がります。

さらに、意図したキーワードが全く成果につながっていない場合、「コンテンツの内容とキーワードの関連がないものになっている」といった考察に繋がります。

その場合、もう一度ターゲットに向けたコンテンツになっているのかを見直すことが必要です。

クエリを活用した除外キーワードの設定

除外キーワードとはGoogleやYahoo!広告において、直接コンバージョンには繋がりにくいキーワードを予め除外したものです。

無駄な広告費の発生を抑えるなどの費用対効果を上げることも可能です。

Google管理画面から以下の3つの手順で行うことができます。

「キーワードをクリック」→「除外キーワードをクリック」→「マークから除外キーワード設定」

ただし、短い単語単体で除外する際には、関連した予期していないキーワードまで除外される可能性があるので注意が必要です。

検索クエリの調べ方

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検索クエリを調べる際に利用するツールについて紹介していきます。

リスティング広告(Googleの場合)

ここでは3つの方法を紹介します。

1つ目はGoogle広告の管理画面です。

Google広告の管理画面から、

「キーワード」→「検索語句」

として表示されている箇所から確認することができます。

 

2つ目にGoogleキーワードプランナーです。

キーワードと関連の高いキーワードのリストを作成したり、出稿した広告のキーワードのボリュームを把握することが可能です。

キーワードプランナーログイン後に「キーワードを検索」などをクリックすることで、把握したい作業ができます。

 

3つ目にGoogleアナリティクスです。

アクセス解析を行うのに便利なツールです。サーチコンソールと予め連携しておくことで、広告・自然検索両方の確認が可能です。

ログイン後に左のメニューから

集客→Search Console→検索クエリを順番にクリックします。

すると、「検索クエリ一覧」や「クリック数」「クリック率」「平均掲載順位」「検索クエリの総数」が確認できます。

リスティング広告(Yahoo!)の場合

Yahoo!の管理画面から、広告でのクリックされた検索クエリを把握できます。

「キーワード」→「検索クエリー」の順にクリックすることで確認できます。

SEO対策の場合

主に2つのツールをご紹介します。

1つ目はGoogleサーチコンソールです。

ウェブサイトの状態を分析することで、表示結果や問題点の把握ができるシステムです。ウェブサイトのパフォーマンス把握には欠かせません。

管理画面から、オーガニック検索された広告以外のクエリを確認することができます。また、表示回数、クリック数、掲載順位の確認も可能です。

 

2つ目にGoogleアナリティクスです。

リスティング広告の場合と同じく、管理画面からすすむことで、クリック数や検索順位等をグラフや表として確認ができます。

Google検索クエリの表示規制の動き

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検索クエリに関わらずGoogleは頻繁にアップデートが行われるので、最新の情報を取り入れることが大切です。

規制による変化

2020年9月のアップデートにより、「検索クエリはより多くのユーザーがインターネット上で検索した語句のみ」という発表がなされました。

ユーザー保護の観点から行われたと見られていますが、これまでのようにクエリを活用した選定や絞り込みが難しくなることを意味します。

これまで検索クエリから把握できていたものを、日々の分析から除外キーワードの登録でアカウント改善をなどをおこなっていました。

しかし、今後のアップデートで必要のないキーワードの把握が困難になり、不必要な語句に費用を払うという状況になることも考えられます。

まとめ

企業にとって検索クエリを理解して活用することは、サイト改善だけでなくあらたなビジネスチャンスを見つけることにも繋がります。

また、検索クエリを活用して広告を出す際に気をつけことは、自社の商品をより買ってくれそうな検索ワードにたいして、費用を払うということです。

購買意欲の高いユーザーに対しては積極的に、自社商品のアピールを行い訴求していくことが大切と言えるでしょう。

※2023年7月にサポート終了!GoogleAnalytics(UA)からGoogleAnalytics4への移行が終了していない方はこちらをご参照下さい。※

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