SEOの基本!キーワード選定の考え方と実際の手順を紹介
SEOで上位表示を狙う際は、キーワード選定が最も大事と言っても過言ではないでしょう。
ユーザーはキーワードを打ち込んで検索をするため、キーワードの含まれていない記事は、検索結果に表示されないからです。
しかし、キーワード選定が大事とは言っても、具体的に何をどう進めれば良いのか分からないといった悩みを悩みを抱えていないでしょうか。
そこで本記事では、SEOに効果的なキーワード選定のコツと、選定の手順を紹介していきます。キーワード選定で悩んでいる人は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
※2023年7月にサポート終了!GoogleAnalytics(UA)からGoogleAnalytics4への移行が終了していない方はこちらをご参照下さい。※
目次
SEOキーワード選定をする前に
まず、SEOキーワード選定をする前に、キーワード選定の重要性や基本について紹介をしていきます。
これら基本を知らなければ応用することもできませんので、ぜひ実際に選定することをイメージしながら、読み進めてみてください。
キーワード選定の重要性について
最初に、キーワード選定の重要性について再確認していきましょう。キーワード選定がSEOにおいて重要だと言われている理由は、コンテンツの質も含めて、検索エンジンが最も評価するポイントだからです。
やってはいけない例としては、キーワードを選定することなく、書きたいことを書いてしまうケースです。こういったケースですと、記事内にキーワードが乱立してしまい、検索エンジンに記事の内容を伝えることができません。
検索エンジンは記事にSEOの評価をする際、どのようなキーワードが含まれているかを最初に確認します。例えば「SEO キーワード選定」というキーワードがタイトルに含まれていれば、「これはキーワード選定について書かれた記事なんだな」と判断します。
つまり、キーワードの含まれていない記事は存在しないことと同義であり、SEOを意識する上で、最も大切にするべきポイントだということです。
改めて、Google検索順位の仕組みや、SEO対策の全体像を確認したい方は「検索順位の仕組みとSEOの基本施策」参考にしてみて下さい。
SEO対策の目的を明確にする
実際にキーワード選定をする際は、まず、記事ごとの、SEO対策の目的を明確にしましょう。
例えば、集客を増やして「お問い合わせなどの成果を増やす」のか「ブランド認知を広げる」のか、などです。
どのような目的で行うかによってターゲットが異なり、キーワードが異なり、記事の内容も変わってくるため、まずはSEO対策を行う目的を再確認しましょう。
- 集客を増やし成果を増やすこと
- ブランドを認知させること
キーワード選定の基本
続いて、SEOキーワード選定の基本を解説していきます。基本ではありますが、SEO対策において非常に重要になることですので、深く理解できるまで読み返していただければ幸いです。
キーワード選定の基本は「1記事1キーワードしか狙わない」ことです。
「不動産 持ち家 賃貸 南向き 家賃」などと、言葉を詰め込みすぎなキーワード選定は、検索エンジンが何について書いている記事なのかを、判断することができません。
また、キーワード選定は「単体キーワード」と「複合キーワード」に分かれています。
単体キーワードは「オンライン英会話」などの1単語になります。一方の複合キーワードは、「オンライン英会話 比較」など2〜3単語になります。
1単語は検索ボリュームが大きく競合も狙うキーワードなので、運営歴が短いサイトは狙うべきではありません。一方の2〜3単語である複合キーワードは、検索ボリュームは少なくなりますが、上位表示しやすいメリットがあります。
また、複合キーワードはユーザーニーズも明確なため、より有益な情報を提供しやすいです。サイトを運営し始めたばかりの頃は、1記事1キーワードを徹底し、複合キーワードを中心に狙っていきましょう。
SEOキーワード選定の4つの手順
ここからは、SEOキーワード選定の4つの手順について紹介をします。実際に本記事を読み進めつつ、キーワード選定を行ってみてください。
4つの手順は下記のとおりです。
- 核となるキーワードを決める
- キーワードをリストアップする
- キーワードの調査をする
- キーワードを精査する
それぞれ順番に解説していきます。
核となるキーワードを決める
手順の1つ目として、核となるキーワードを決めましょう。
核となるキーワードは、ご自身の事業モデルを軸にすると考えやすくなります。
ピアノ講師をしている人であれば、核となるキーワードは「ピアノ」もしくは「ピアノレッスン」となります。キーワード選定を円に例えるならば、これら核となるキーワードは円の一番中心に位置しますので、最も重要な役割を担います。
一度核となるキーワードを決めれば後が楽になりますので、最も狙いたいキーワードを核としましょう。
キーワードをリストアップする
続いて、キーワードをリストアップする手順に入ります。
リストアップに使えるツールは3つあり、それが下記のとおりです。
- ラッコキーワード
- goodkeyword
- Googleキーワードプランナー
ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は、核となるキーワードに関連するキーワードを探すのに便利なツールです。
検索窓に「ピアノレッスン」などと打ち込めば、ユーザーが常に検索しているキーワードや、50音順で複合キーワードを提示してくれます。
goodkeyword
「goodkeyword」は、検索エンジンで検索される回数が多いキーワードを教えてくれるツールです。
キーワードは読者の悩みを解決するために選定しますので、「検索回数の多いキーワード=悩んでいる読者が多いキーワード」になります。
従って、読者の悩みに対して自分が解決できそうなキーワードがあれば、積極的にリストアップしておきましょう。
Googleキーワードプランナー
「Googleキーワードプランナー」は検索ボリュームを調べるのにおすすめのツールです。
検索ボリュームとは「月に何回検索されているか」が分かる数値のことで、数値が大きいほど競合も強くなります。
運営を始めたばかりの初心者の方は、検索ボリューム0〜100のラインを狙うのがおすすめです。
読者の悩みも明確であり、なおかつ競合もそこまで強くない場合が多いので、SEOで上位表示を獲得できる確率が高くなります。
キーワードの調査をする
続いて3つ目のステップは、キーワードの調査をすることです。
キーワードの調査をしなければ、実際に「自分が書けそう」と思ったキーワードでも、競合がとても強い場合や、SEOで上位表示が難しい場合があるので注意が必要です。
キーワード調査は2ステップあり、1ステップ目が「検索ボリュームの調査」です。
検索ボリュームの調査には基本、Googleキーワードプランナーを使います。
手順は、先ほどのステップでリストアップしたキーワードをGoogleキーワードプランナーに入力すると、キーワードごとに検索ボリュームを確認することができます。
一般的に検索ボリュームの多いキーワードは競合が強く、検索上位に表示することが難しいので、月間検索ボリューム100~1,000あたりのキーワードを狙っていくことがポイントです。
続いて、狙うキーワードの競合調査に入ります。競合調査に使えるツールは下記の3つです。
紹介したツールはどれも、競合サイトの「被リンク数」や「主要キーワード」を洗い出すことができるため、選定したキーワードの他サイト状況を分析することができます。
なお、Ahrefsは月額99$、Ubersuggestは無料で3回の検索まで、rishirikonbu.jpは繰り返し無料で利用できます。
より内容を精査した調査をしたい人はAhrefs、バランスを取りたい方はUbersuggest、価格を重視するならrishirikonbu.jpがおすすめです。
キーワードを精査する
最後に、上記までの3ステップを踏まえて、具体的に狙うキーワードを精査しましょう。
- 検索ニーズが明確なキーワードかどうか
- 検索ボリュームは適切かどうか
- 検索上位の競合の強さはどうか
- 独自性、専門性を表現できるか
これらの要素を満たしたキーワードをできるだけ洗い出し、その中でさらに上位表示できそうなキーワードだけを抽出しましょう。
慣れないうちは途方に暮れてしまうような作業に見えますが、一度慣れてしまえばそこまで時間はかかりません。何より、しっかりと精査してキーワードを選定すれば、記事が上位表示されてPV数がアップしたり、売り上げが上がる喜びがあります。
上位表示が増えればドメインパワーも上がりますし、被リンクも増えてくるなど、すべてが良い方向へと進んでいきます。
従って、SEOにおいて最重要であるキーワード選定は時間をかけてもいいので、入念に取り組むことを心がけましょう。
キーワード選定のポイント
続いて、キーワード選定のポイントについて解説をしていきます。
重要なポイントは2つあり、それが下記のとおりです。
適切な難易度(検索ボリューム)
1つ目は適切な難易度のキーワードを狙うことです。自社の状況や目的に合わせたボリュームを選定することで、SEOの上位表示確率が高まります。
例えばサイトを立ち上げたばかりの場合は、先に検索ボリュームを度外視してマネタイズ記事を執筆し、上位表示を狙えるキーワードを優先に洗い出し、そこからマネタイズ記事に送客する方法があります。
こちらの方法なら、マネタイズ記事が上位表示されていなくても、検索ボリュームの少ない記事から送客ができているので、結果売り上げが上がる仕組みです。
やってはいけないことは、サイトのPV数を追い求めて、すべての記事で検索ボリュームの大きいキーワードを狙ってしまうことです。
検索ボリュームの大きいキーワードは、競合が強いだけでなく、ユーザーの検索ニーズも幅広いため、自然と文字数が多くなり、記事制作にかかる時間も長くなってしまいます。
そのため、月間100~1,000ほどのキーワードを中心に選定していくと良いでしょう。
ロングテールSEO
2つ目は、ロングテールSEOを優先的に狙うことです。
ロングテールSEOとは「3単語以上を掛け合わせたキーワード」のことで、中長期的に安定して検索される特徴があります。
ユーザーの悩みが明確でありながらも、検索ボリュームが少ない傾向にあるため、競合サイトがあまり多くなく、上位表示を狙いやすくなります。
また、ロングテールキーワードの探し方としては、「キーワードに関連する言葉」である関連キーワードと「キーワードと連なる言葉」である共起語を元に洗い出すと効率的に見つけることが可能です。
関連キーワードと、共起語の分析については、それぞれ以下のページから可能です。
記事の目的や狙うべき読者によって、的確に関連ワードと共起語を使い分け、ロングテールSEOを攻略していきましょう。
キーワード選定の注意点
最後に、キーワード選定の注意点を3つ紹介していきます。
- コンテンツの重複を注意すること
- キーワード管理をしっかりすること
- キーワードは選定して終わりではないこと
それぞれ順番に見ていきましょう。
コンテンツの重複を注意する
1つ目の注意点は、コンテンツの重複を注意することです。
コンテンツの重複とは、違ったキーワードを狙っているのに、記事内容が似ているがために、検索エンジンに「重複コンテンツ」と指定されることです。
コンテンツが重複してしまうと、検索エンジンからのサイトのページ評価が2つに分散され、上位表示が難しくなります。
過去に執筆したキーワードと似ているキーワードを狙う場合は、記事の目的を明確にして内容を大幅に変更するか、そもそも似ているキーワードは狙わないといった対策が必要です。
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キーワード管理を徹底する
2つ目の注意点は、キーワード管理をしっかりすることです。
「対策キーワード」「担当者」「サイトURL」「ステータス」などをスプレットシートで一括で管理することでキーワードの重複や、対策漏れなどを防ぐことができます。
キーワード管理を行うと、プロジェクト全体の進捗管理もしやすくなるため、業務の効率化も期待できます。
キーワード選定に終わりはない
3つ目の注意点は、キーワードは選定をして終わりではないということです。
キーワード選定をしてコンテンツを制作、公開した後も、以下を行う必要があります。
- 流入キーワード(クエリ)の確認
- 検索順位の変動の確認
- 競合の参入状況
- 必要に応じてリライト
複数あるサイト流入キーワード(クエリ)を更に細かく派生させて、コンテンツを作成することもあります。
また、検索エンジン上で検索されるキーワードは時間とともに増えているので、今の段階では、ほとんど検索されていないキーワードが1年後には流入を狙えるキーワードになっている可能性があります。
このように、キーワード選定には終わりはないので、常にアンテナを張り巡らせておくことが重要です。
まとめ
SEOとキーワード選定の関係性、重要性について解説をしてきました。
キーワード選定は大変な作業ですが、コンテンツづくりの土台となるものなので、時間をかけてでも取り組んで行きましょう。
当社では、数あるメディア実績を元に、最適なキーワード選定はもちろんのこと、SEO対策全般をサポートしておりますので、何かご不明点やお悩みごとがありましたらお気軽にご連絡ください!
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