リダイレクトはSEOに影響する?種類と正しい設定方法を解説!
SEO対策のためにコンテンツを大量に追加していると、低品質なページの削除やコンテンツの統合などをおこなうことがあるかと思います。
また、新しいドメインへサイト内のコンテンツを移動させる必要が出てくることもあるでしょう。
そういった場合に用いられるのがリダイレクトですが、「リダイレクトはSEOにも影響する」というウワサを耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
そのため、リダイレクトをおこなう必要が出てきてしまった場合は、リダイレクトを実施する前にリダイレクトについて正しく理解しておく必要があります。
そこでこの記事では、リダイレクトの概要と、リダイレクトがSEOにあたえる影響について紹介していきたいと思います。
今現在リダイレクトの必要性を感じている方はもちろん、Webメディアを運営している場合はいずれリダイレクトが必要になってくる可能性が高いと言えるので、Webメディアを運営している方や担当者の方も、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
リダイレクトとは?
リダイレクトとは、特定のページにアクセスしてきたユーザーを、指定したページへと転送させる処理を指す言葉です。
冒頭でも紹介したように、Webメディアを運営していると、特定のページやページ内のコンテンツを削除するようなことが多々あります。
削除したページやコンテンツはすぐに検索結果に表示されなくなるわけではありませんし、ユーザーがお気に入り登録している場合は直接アクセスすることもできます。
つまり、ページやコンテンツを削除した後もそのページにユーザーがアクセスしてくる可能性があるということになるわけですが、特に対応をおこなわなかった場合、ユーザーを意味のないページにアクセスさせてしまうことになりかねません。
そこで用いられるのがリダイレクトです。
リダイレクトを設定していると、削除したページやコンテンツにユーザーがアクセスした場合、そのユーザーを任意のページに転送することができるので、ユーザーが不信感や不快感を感じにくくなります。
リダイレクトが必要なケース
リダイレクトの概要について理解してもらったところで、実際にリダイレクトが必要になってくるケースについてみていきましょう。
Webメディアを運営していく中でリダイレクトが必要になるような場面として、以下のような場面があげられます。
新規ドメイン取得時
既存のサイトにあるコンテンツを新規ドメインで立ち上げたサイトに移動させる場合、リダイレクトをおこなわずにそのまま移動させてしまうと、移動させたコンテンツがGoogleに評価されるまでに時間がかかってしまいます。
移動させたコンテンツがGoogleに評価されてSEOで上位表示されるようになるまでは、アクセスが全くなくなってしまうという可能性もあります。
そこで必要になるのがリダイレクトです。
コンテンツを移動させるのと同じタイミングで、既存サイトから新規ドメインで立ち上げたサイトへリダイレクトを実施していきます。
そうすることで、既存のサイトについていたGoogleの評価を新規ドメインで立ち上げたサイトへと引き継ぐことができるようになり、立ち上げ当初からある程度のアクセスを保ったままサイトが運営していけるようになるわけですね。
ドメインについてはこちら
URLを1つにまとめる時
SEOの基礎となるロングテールSEOでは、あらゆるキーワードでコンテンツを制作していくことになります。
ただ、そうなると、どうしても発生してしまうのがコンテンツの重複です。
コンテンツが重複してしまうと、SEOの評価が分散してしまい、正しく評価されにくくなってしまいます。
この場合、重複してしまっているコンテンツのうち、よりアクセスが多く集まっている記事へリダイレクト設定することでコンテンツの重複を解消できるようになるため、コンテンツの重複が発生した場合にもリダイレクトを実施していくことがあります。
ロングテールSEOについてはこちらから
リダイレクトの種類
新しいドメインにコンテンツを移動させる場合やコンテンツの重複を避ける場合に有効なリダイレクトですが、リダイレクトには、「301リダイレクト」と「302リダイレクト」、2つの種類のリダイレクトがあります。
それぞれ特徴と用途が異なってくるため、リダイレクトを実施する場合は、リダイレクトの種類の違いについても把握しておく必要があります。
301/302リダイレクトの違い
301リダイレクト302リダイレクトのそれぞれの特徴をまとめた表が、以下の表になります。
種類301リダイレクト302リダイレクト転送期間恒久的一時的ページの評価引き継がれる引き継がれるインデックスされるページリダイレクト先のページリダイレクト元のペー
301リダイレクトと302リダイレクトの大きな違いは、リダイレクトで転送される期間についてです。
301リダイレクトは恒久的に転送されるリダイレクト方法ですので、先ほど紹介した、新しいドメインにコンテンツを移動させる場合や重複を回避したい場合などに用いられることが多くなっています。
一方、302リダイレクトは一時的にしか転送されないため、ページのリニューアルなどのメンテナンスを実施する際に利用されることが多くなっています。
また、インデックスされるページにも違いがあります。
必要なのは301リダイレクト
先ほど紹介した301リダイレクトと302リダイレクトの違いの表を見てもらえるとわかるように、リダイレクトの方法としてよく用いられるのは、301リダイレクトの方です。
302リダイレクトは、転送期間が一時的でインデックスされるのがリダイレクト元のページということもあって、用いられる場面はかなり限定的です。
一時的なページのリニューアルなどでない限りは、積極的に302リダイレクトを実施するべきではありません。
新規ドメインの方にコンテンツを移動させる場合や、重複を避けるためにURLをまとめたい場合など、ほとんどの場面で必要になってくるのは301リダイレクトの方だということを理解しておくようにしましょう。
リダイレクトとSEOに与える影響
リダイレクトを実施する必要が出てきた場合、リダイレクトがSEOに与える影響についてもきちんと把握しておかなくてはいけません。
リダイレクトの実施がSEOにあたえる主な影響としては、以下の3つがあげられます。
ページ評価を引き継ぐ
リダイレクトには301リダイレクトと302リダイレクトがあると紹介してきましたが、どちらの方法でリダイレクトを実施したとしても、リダイレクト元のページに蓄積しているSEO的な評価は、リダイレクト先のページへと引継がれます。
リダイレクトを実施したいと考えているページが上位表示され、アクセスを集めている場合、「新しいドメインへリダイレクトすると評価がリセットされ、アクセスが集まらなくなるのではないか」と考えてしまっている方も多いかとおは思いますが、いずれのリダイレクト方法であってもSEO的な評価は引継がれるので、安心してください。
ドメインの正規化
リダイレクトはドメインの正規化にも影響をあたえます。
現在公開されているサイトの中には、wwwありのドメインとwwwなしのドメインの両方でアクセスできるタイプのものがありますが、この状態はあまり好ましい状態とは言えません。
というのも、wwwありのページとwwwなしのページの両方にアクセスできるような状態を放置しておくと、SEOの評価が分散されてしまう可能性があるからです。
この場合も、リダイレクトを実施し、ドメインの正規化をおこなっていきます。
また、以下のような場合も、リダイレクトでのドメインの正規化を実施する必要があると考えられます。
- ドメインの末尾にファイル名が表示されるページと表示されないページが混在してしまっている
- ドメインの末尾にスラッシュが表示されるページと表示されないページが混在してしまっている
重複問題の解決
重複問題の解決も、リダイレクトがSEOあたえる影響の一つです。
コンテンツの数が増えてくると、どうしても内容の一部分が重複してくるページが出てきてしまいますが、そうなるとGoogleがどのページを評価するべきか判断できず、評価を分散させてしまいます。
こうなると上位表示が難しくなってしまうため、リダイレクトを実施し、「このページを評価してほしい」ということをGoogleに伝えてあげる必要があります。
これにより、コンテンツの重複が解消され、評価の分散によってどのページも上位表示されないというような状態を解消できるようになります。
301リダイレクトの動作確認方法
リダイレクトは実施したら終わりではありません。
リダイレクトを実施した場合は、リダイレクトが正しく機能しているかどうかのチェックをおこなう必要があります。
リダイレクトされているかどうかをチェックする方法としては、手動で確認する方法とチェックツールで確認する方法とがありますが、チェック漏れやミスを防ぎたいのであればチェックツールでの確認をおすすめします。
リダイレクトのチェックツールとしては、以下のツールが有名です。
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こちらのツールは、無料で使えますし、チェック方法も簡単です。
上記のURLにアクセスし、中央のURLを入力する部分にリダイレクト元のページのURLを入力していきます。
あとは、「チェックする」のボタンをクリックするだけで、リダイレクトが正しく機能しているかどうかをチェックできます。
まとめ
SEOにも影響するリダイレクトについて紹介してきました。
リダイレクトを実施すること自体はそこまで難しくはありません。
しかし、リダイレクトはSEOにもさまざまな影響をあたえるので、実施する際は注意しながらおこなうようにしましょう。
また、
- 新規ドメインにコンテンツを移動させる
- コンテンツ同士の重複を解除する
- ページのリニューアルをおこなう
など、実施する内容によって適切なリダイレクトの種類が異なってくるので、適切な方法でリダイレクトを実施するということも忘れないようにしてください。
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