ドメインがSEOに与える影響とは?効果的な設定方法を徹底解説!

更新日:

投稿日:2020.08.28

ドメインがSEOに与える影響とは?効果的な設定方法を徹底解説!

Webサイトを運営していくにあたって、SEOとドメインの深い関係性について知りたいという人は多いのではないでしょうか。

しかし、一口にドメインと言っても膨大な種類がありますし、ドメインの決め方も方法がたくさんあり、最適な選択を取ることができないといった悩みも抱えてしまいますよね。

そこで本記事では、SEOとドメインの関係について解説をしつつ、最適なドメイン選びも紹介していきます。

なお、記事の後半では「ドメイン選び以上」に、SEOにおいて大切なことも紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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ドメインとは?

まず、ドメインとはそもそも何かについて紹介をしていきます。ドメインとは簡単に言うと「インターネット上の住所」のことで、「https://〇〇」の〇〇の部分を指します。

例えば「https://example.com」というURLなら「example.com」がドメインです。

ドメインは運営者が自由に決めることができますが、既に使われているドメインは使用することができません。あくまでインターネット上の住所になりますので、同じ住所は存在しないということです。

インターネット上には膨大な数の情報が掲載されていますので、一番最初に差別化できる部分がドメインです。後ほど詳しく解説をしますが、ユーザーにとって分かりやすいドメイン名を設定することで、ユーザーに適切な情報を届けやすくなります。

ドメインの種類

ここからは、ドメインの種類について解説をしていきます。ドメインは大きく分けて「ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)」「国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)」の2種類あり、それが下記の通りです。

ジェネリックトップレベルドメインとは、Webページの分類を表すドメインです。

種類はいくつかありますが、代表的なものが、「.com:商取引用」「.edu:教育機関用」です。

なお、.comは商取引用ではありますが、教育機関系のメディアが使用してはいけないといった決まりは一切ありません。あくまでドメイン選びは運営者の自由で、あまり概念的な部分を気にして設定される方は少ないです。

次に国別コードトップレベルドメインについてですが、こちらはWebページの地域や所在国を表すときに使われるドメインになります。例えば「.jp(日本)」や「.us(米国)」が国別コードトップレベルドメインの代表例です。

なお、こちらは「Webメディアの地域」と「ドメインの地域」を統一させる必要があります。

日本で運営しているのに.usを使うのはNGですし、その逆も然りです。どこでWebメディアを運営し、ターゲットは誰なのか、というマーケティングを統一させるようにしましょう。

独自ドメインとサブドメインについて

Webメディアの中には、独自ドメインとサブドメインを分けて運営している場合があります。こういったケースの大半は、運営元が同じ会社で、別ジャンルのメディアを運営している場合です。

まず、独自ドメインは誰も使っていないドメインを自由に取得できるドメインのことです。先ほどの例を出すと「https://example.com」が独自ドメインになります。

一方のサブドメインは、独自ドメインをさらに細分化したドメインと考えれば分かりやすいかと思います。

例えば「https://example.com」という独自ドメインに対してサブドメインを設定すると、「https://〇〇/example.com」の、〇〇の部分がサブドメインになります。

サブドメインは独自ドメインの前に設定するのですが、目的があればいくつでも利用して良いという特徴があります。「Yahoo!JAPAN」などは、サブドメインとして「ヤフオク」や「Yahoo!天気」などを設定されています。

あるジャンルに特化したメディアを複数運営したい場合は、サブドメインを上手く使い分けて、SEO評価やユーザービリティを高めることが重要です。

SEOとドメインの関係性とは?

ここからは、SEOとドメインの関係性について紹介をしていきます。どのような場合にSEOに悪影響を与えてしまうのかが気になるポイントだと思いますので、実際にご自身で選ぶことをイメージしながら、読み進めていただければと思います。

ドメイン選択とSEOは関係ない!

実は、トップレベルドメインの場合はどのドメインを選んでも、SEOの評価が変わることはありません。こちらはGoogleのSEO担当者であるジョン・ミューラー氏も言及している事実です。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=ABlWd80TwM4

運営しているサイトがどのようなジャンルであろうと、末尾のトップレベルドメインは.comでも.orgでも変わりはないということです。

一方の国別トップレベルドメインの場合は、マーケティング地域と違うドメインを選択してしまうと、SEOに悪影響を与えます。

SEO評価が変わらないのは、トップレベルドメインの場合に限りますので、注意して選択するようにしましょう。

ドメイン名はSEOと無関係ではない?

どういったドメインを選んでもSEOに影響はありませんが、設定する「ドメイン名」だけは、運営していくジャンルに合わせることをおすすめします。

理由としては、ジャンルと大幅に違うドメインを設定してしまうと、ユーザーからの信頼性が下がってしまい、結果的にユーザービリティが落ちてしまうからです。

英語系のジャンルを運営するなら「https://english.jp」など、ジャンルに適したキーワードを入れ込むことをおすすめします。

ドメインパワーとは?

SEO評価の1つに、ドメインパワーという指標があります。ドメインパワーとは文字通り「ドメインの持っている力」のことで、運営している期間やPV数によってパワーが高まります。

ドメインパワーがSEOで重要視されている理由は、競合と同じような内容のコンテンツを公開した場合に、ドメインパワーによって表示順位が決定されるからです。

例えば、自社メディアのドメインパワーが10、競合が100の場合は、必然的に競合の方が上位表示されやすくなってしまいます。

ドメインパワーがすべてではありませんが、SEO評価の1つとして重要視するべき項目でしょう。

また、ドメインパワーの上げ方はいつくかありますが、良質な被リンクを獲得することが1番効果があります。

被リンクとSEOの関係性や、被リンクの獲得方法については、「被リンクとSEOの関係性とは?」をご覧ください。

なお、運営しているメディアのドメインパワーを知りたいときは、パワーランクチェックツールで簡単に確認することができます。

ドメインの変更によるSEO影響

長期間運営していると、ドメインを変更したくなる(する必要がある)場合があります。しかし、よほどの理由が無い限り、ドメインを変更することはおすすめしません。

理由としては、変更前の旧ドメインの評価(ドメインパワー)を、変更後の新ドメインに引き継ぐ方法が難しく、万が一失敗をすると、これまでのドメイン評価が0になってしまうからです。

そのため、ドメインを「なんとなく気分で変える」「名前に飽きたから」などの理由で変更するのは避けるべきです。

また、ドメインの評価を下げずに変更する方法として、「301リダイレクト」という方法があります。

こちらはURLを変更した際に「ドメイン評価を引き継ぐ」ための方法で、サーバーを直接触る方法と、ワードプレステーマから設定する2つの方法があります。

しかし、URLの飛ばし先を間違えてしまうと、サイト評価がすべて吹き飛んでしまうため、注意が必要です。

「301リダイレクト」の詳細については以下を参考にしてみてください。
参考:ページの URL の変更と 301 リダイレクトの使用

独自ドメインの方がいい

Webサイトを本格的に運営していく場合は、サブドメインよりも独自ドメインがおすすめです。理由としては、サブドメインはあくまで「独自ドメインの評価を引き継ぐもの」だからです。

本格的に運営したいサイトをサブドメインに設定してしまうと、ドメインの評価は独自ドメインに優先して流れていますので、結果的にSEOで上位表示を狙いづらくなります。

「メインのサイトは独自ドメイン」で運営し、別カテゴリーで特化したメディアを作りたい場合は「サブドメイン」を利用するようにしましょう。

ドメイン名を決める3つのポイント

ここからは、ドメインの決め方について解説をしていきます。ポイントは以下の3つです。

それぞれ順番に解説していきます。

1.なるべく簡潔に

1つ目のポイントは、ドメインをなるべく完結に設定することです。

URLにキーワードを詰め込んでSEO評価を上げたい気持ちがあるかもしれませんが、長すぎるURLは、ユーザービリティの面で悪影響になる可能性があります。

なるべくシンプルなドメインを設定するようにしましょう。

2.商標や、サービス名を入れる

2つ目のポイントは、商標やサービス名を入れることです。

商標やサービス名を入れることでブランディングにも繋がりますし、どのような内容のサイトを運営しているのか、ユーザーに分かりやすく伝えることができます。

注意点としては、商標やサービス名を長くしすぎないことです。ユーザーにとって見やすく、なおかつブランディングとしてアピールしたいキーワードを絞り込んで、ドメインを設定するようにしましょう。

3.サイトに合わせたgTLDドメインを選択

3つ目のポイントは、サイトに合わせたgTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)を選択することです。

下記は、ドメインの意味の例を挙げた表になります。

ドメインの名前 ドメインの意味や内容
.com 商取引などの意味を含んでおり、最も使用されているドメイン
.org 「組織」を表すドメインだが、個人で使用しても全く問題はない
.net ネットワークを表すドメインで、.comの次に人気が高い
.biz ビジネスに関係することを表すドメイン
.info 情報提供することを表すドメイン

企業サイトやオウンドメディアを運営する場合は、「.com」などを利用するのが定番です。

一方個人ブログやアフィリエイトサイトなどを運営する場合は、「.org」や「.net」を使うことをおすすめします。

また、あまり見慣れていない「.xyz」などのドメインは、ユーザーから見た、「信頼性」という観点でマイナスになる影響があるので、特別な理由がない限り使用しなくて良いでしょう。

ドメイン自体は直接SEOと関係するものではありませんが、マイナス影響の可能性をなるべく無くすという意味でも、ドメイン選びは慎重に行うことをおすすめします。

ドメイン設定が全てじゃない

SEOとドメインについての関係性を解説してきましたが、ドメイン設定自体がSEOに与える影響はほんのわずかなものです。

最重要は、ドメインよりもコンテンツの質を高めることで、どれだけドメインを完璧にしても、コンテンツに魅力がなければ読者は集まりません。

「content is king」と言われている今の時代では、SEOにおいての最重要はコンテンツの中身であり、それはGoogleの掲げる10の真実でも明言されています。

従って、常にユーザーにとって何が有益な情報なのかを適切に見極め、相手にとってメリットのあるコンテンツを作っていく努力を継続することが大切です。

質の高いコンテンツづくりをする方法については「質を高める!SEOライティング5つのポイント」を参考にしてみてください。

まとめ

SEOとドメインに関する解説をしてきました。基本的に設定したドメインによってSEO評価が変わることはありませんが、ユーザービリティの観点から見ても、下記のポイントだけは押さえておく必要があります。

これらを実践し、ユーザーにとって最適なドメインや、質の高いコンテンツづくりを意識してみてください。

当社デジタルトレンズでは、メディア実績を元にSEO全般のサポートをさせて頂いておりますので、何かお困りごとなどございましたら、お気軽にご連絡ください。

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