表示速度改善はSEO対策に影響する?計測方法&改善方法を解説!
SEO最適化を行うにあたって、サイト表示速度の改善は避けて通れません。
本記事を読む方の中にも、「サイト表示速度はSEOに大きく関係する」という言葉を、聞いたことがあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、表示速度とSEOの関係性、表示速度を改善する7つの方法を解説します。
さらに、サイトの表示速度を調べられる便利なツールも紹介しますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
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目次
表示速度とSEOの関係性
まず、表示速度とSEOの関係性について解説していきます。
結論から言うと、表示速度が遅いサイト・ページはSEOに「悪影響」をもたらします。
表示速度が遅いとSEOが落ちる
サイトの表示速度は、Googleが重要なSEO項目の1つとして定めていることをご存知でしょうか。
下記のWebマスター向けガイドラインでは、「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキングの要素に使用すること」と公表しています。
関連サイト
現在の検索エンジンの利用者は「モバイルユーザーが7割」だと言われていますので、実質すべてのSEO評価にサイト表示速度が関係するということです。
サイト表示速度が速いサイトはSEOに強く、遅いサイトはSEO評価が大きく落ちるため、サイト運営者は常に表示速度を気にする必要があります。
ユーザーに嫌われる
サイト表示速度とSEOの関係において、ユーザー体験(UI)も無視できません。
表示速度が遅いサイト・ページは「ページの離脱率」が上がり、どれだけ良いコンテンツを作ったとしても、ユーザーに読まれないサイトとなっています。
2017年と2018年にGoogleが行った調査によると、ページ表示速度が1秒から3秒に上がっただけで、ユーザーの離脱率は「32%増加した」というデータが出ています。
また、表示に3秒以上の時間を要するモバイルページの離脱率は「53%」となっているため、いかに表示速度が大切な指標であるかが分かるのではないでしょうか。
また、Googleは「ユーザーファースト」の理念を掲げているため、ページ表示速度が遅いサイトは、ユーザーに限らずGoogleからも良い評価をもらえないことに繋がります。
離脱率が高いページは「ユーザーファーストではない」という評価を受けるため、良いコンテンツをユーザーに届けるためにも、表示速度の改善に努めることが大切です。
このあたりの、表示速度の改善方法について、次で詳しく解説していきます。
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表示速度を改善する7つの方法
サイトの表示速度を改善する方法は、主に7つあります。
- 画像の最適化
- avaScript、CSSの最適化
- サーバーの応答時間の改善
- オフスクリーン画像の遅延読み込み
- テキスト圧縮の有効化
- ブラウザキャッシュの有効化
- ウェブフォントの利用
それぞれの方法を順番に解説していきます。
画像の最適化
1つ目の改善方法は、画像の最適化を行うことです。
画像の最適化とは、画像サイズを圧縮すること、適切なサイズの画像を使用すること、拡張子の最適化が挙げられます。
特に改善するべきことは、ファイル圧縮と適切なサイズの画像を使用することです。
ファイル圧縮をするには、下記の「tiny ping」というサイトが便利です。圧縮したい画像をドラッグ&ドロップするだけで圧縮ができますので、サイト内に画像を追加する前に、1枚ずつ圧縮することを忘れないようにしましょう。
関連サイト
なお、画像圧縮には「EWWW image optimizer」というWordPress専用のプラグインもあります。
こちらのプラグインは自動ですべての画像を圧縮してくれる便利なツールですが、上述した「tiny ping」に比べて圧縮度合いが弱いので、どちらも併せて使うことをおすすめします。
また、画像サイズに関してですが、WordPressの本文は「横700px」で、画面いっぱいに画像が表示されるようになっています。従って、必要以上に700以上のサイズの大きい画像は使用しないようにしましょう。
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JavaScript、CSSの最適化
2つ目の改善方法は、JavaScript、CSSの最適化を行うことです。不必要なJavaScript、CSSが書き出されていることによって、読み込みに時間がかかってしまい、結果的にサイト表示速度が落ちてしまいます。
CSSに関しては、モバイルページのデザイン変更などで追加する機会は多いかと思います。
従って、使っていないCSSがそのまま書き出されている場合は、すぐに削除することをおすすめします。
特に、SNSでシェアを狙わないページの「シェアボタン」などはすぐに削除できますので、簡単に表示速度の改善が期待できるでしょう。
サーバーの応答時間の改善
3つ目の改善方法は、サーバーの応答時間の改善です。
こちらは既にPVが多いサイトにおすすめの改善方法になります。
サイトを置いているサーバーへの応答時間が長いことで、サイト自体の表示速度は問題ないとしても、結果的にサイト表示速度が落ちてしまいます。
サーバーの応答時間は、使用するサーバーやプランによって大きく異なりますので、一度サーバー会社に問い合わせるか、プランをアップグレードするのがおすすめです。
オフスクリーン画像の遅延読み込み
4つ目の改善方法は、オフスクリーン画像の遅延読み込みです。
オフスクリーン画像とは、画面に表示されていない部分の画像のことを指します。
オフスクリーン画像の遅延読み込みは、特に「縦長」のページや、ランディングページ(LP)の表示速度改善に期待できます。
遅延読み込みを行うためには、JavaScriptを上書きするか、WordPressの「Lazy Load」というプラグインが便利です。
プラグインを有効化するだけで遅延読み込みを行ってくれるので、何かをいじる必要は一切ありません。
なお、上述したEWWW image optimizerにも遅延読み込み機能が備わっていますので、どちらか都合の良い方をインストールしてみましょう。
テキスト圧縮の有効化
5つ目の改善方法は、テキスト圧縮の有効化をすることです。
最近のブラウザでは、表示されているテキストをそのまま読み込むと時間がかかるため、gzipなどの圧縮に対応しています。
従って、テキスト圧縮を有効化したい場合は、サイトを構成しているデータを圧縮することで解決できるでしょう。
なお、実施する場合は「htaccess」を変更する必要がありますので、常にバックアップを取りながら編集することをおすすめします。
ブラウザキャッシュの有効化
6つ目の改善方法は、ブラウザキャッシュの有効化です。
キャッシュとは、ブラウザで表示されているデータを、一時的にコンピューター側で保存しておく機能のことです。
ユーザーが同じページにアクセスした際、保存されたキャッシュからページが読み込まれるため、結果的に速い表示速度を維持できることに繋がります。
ブラウザキャッシュを有効化し、キャッシュの保存期間を長期間に設定しておくことで、表示速度の改善が期待できます。
ウェブフォントの利用
最後の改善方法は、ウェブフォントを利用することです。
ウェブフォントは「Webに最適化されたフォント」ですので、デザイン性も高く、表示速度に悪影響を与えることもありません。
一方の「ローカルフォント」は、フォントをダウンロードする必要があることから、表示に時間がかかるデメリットがあります。
必ずしもウェブフォントを使用しなければいけないわけではありませんが、表示速度の改善を行いたい場合は、ウェブフォントの使用が望ましいでしょう。
表示速度の測定方法
ここからは、サイトの表示速度を測定する3つの方法を紹介します。
- PageSpeed Insightsを使う方法
- Googleアナリティクスを使う方法
- Test My Siteを使う方法
それぞれの方法を順番に解説します。
「PageSpeed Insights」
表示速度の1つ目の測定方法は「PageSpeed Insights」を使うことです。
PageSpeed Insightsを使えば、サイト表示速度をPC版、モバイル版の2つに分けて、最大100点満点で表示速度を測定できます。
また、PageSpeed Insightsは表示速度だけに限らず、「表示速度の改善方法」まで指摘してくれる、便利な機能も付いています。
例えば「不要なCSSの削除」や「画像読み込み速度の改善」などを指摘してくれるため、指摘通りに改善することで、表示速度が速くなることに期待できます。
大半のWebサイトはモバイルページの方が表示速度が遅くなる傾向にあります。
しかし、ユーザーの7割はモバイルページを閲覧しますので、PageSpeed Insightsを使って、特にモバイルページ速度の改善に取り組むことをおすすめします。
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「Googleアナリティクス」
表示速度の2つ目の測定方法は、Googleアナリティクスを使うことです。
Googleアナリティクスを開き、「レポート→行動→サイト速度」の順に進めることで、簡単に速度を測定できます。
なお、Googleアナリティクスでは、PageSpeed Insightsのように、表示速度の改善提案を見ることはできません。
従って、Googleアナリティクスの場合は「PV数の確認時」や「直帰率の確認時」など、何かのついでに確認することをおすすめします。
「Test My Site」
表示速度の3つ目の測定方法は、Test My Siteを使うことです。
Test My SiteはGoogleが提供する表示速度測定ツールで、表示速度だけに限らず、コンバージョン率アップの施策や、取り組むべき課題についても確認できる便利なツールです。
コンバージョン率がアップするかどうかは運営次第ではありますが、改善点をすべて可視化できるのは魅力的だと思います。
上述したPageSpeed Insightsと併せて利用することで、より効果的なSEO施策に取り組めるはずです。
関連サイト
表示速度の目安について
ここからは、SEOで評価される表示速度の目安について解説していきます。
なお、表示速度はPageSpeed Insightsを使うと仮定します。PageSpeed Insightを使って表示速度を測定する場合、PC版・モバイル版共に「90点以上」のスコア獲得は目指すべきであり、50点前後の測定結果が出てしまった場合は、大きな改善が必要だと思った方が良いでしょう。
90点以上であれば、間違いなく「3秒以内」のページ読み込みはできますので、ユーザーの離脱を抑えることができ、結果的にSEOに好影響をもたらします。
なお、90点というスコアは、簡単ではないというのが正直なところです。
画像読み込み速度の改善やフォントの有効化などを改善しても90点には届かないケースが大半です。
従って、本格的にサイト表示速度を改善したい場合は、エンジニアなどを雇い、コードの内部まで最適化した運営をすることをおすすめします。
まとめ
SEOとサイトの表示速度の関係性について解説してきました。
表示速度はSEOにおいて重要な項目であり、ユーザー体験にも大きく関わることから、本格的に取り組むべき課題だと言えます。
まずは、本記事で紹介した7つの改善方法を実施していただき、現状の速度よりも向上させることを目指してみてください。
表示速度が速ければ速いほど良いコンテンツとして評価されていきますので、取り組めるものから取り組むことをおすすめします。
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