13期目に向けて
11期目・12期目もブログ原稿は9割ほど書いていたのですが、どうしても過去と同じような内容になってしまい、お蔵入りしていました。
今回、3年ぶりの更新となりますが、社員には12月の総会で伝えたとおり、人数が増えてきたこともあり、「姫野が、そして会社がどういった方向を目指しているのか」「それぞれのキャリアをどう考えているのか」などを改めて共有する必要性を感じました。
そこで久しぶりにブログを更新し、社員にとっては総会で話した内容+αを、求職者の方にとっては「今のデジトレがどんなフェーズなのか」を感じてもらえる材料になればとブログにまとめてみました
① 役員制度の導入
まず、今期で一番大きな組織変更は役員制度の導入です。
新規事業など姫野が把握しておきたい領域が増えてきたことや、メンバー数の増加によって姫野が細かく見ることが難しくなってきたこともあり、事業単位で誰かに責任をもって担当してもらう体制の重要性を強く感じました。マネージャー制度は既に導入していましたが、「対内外に責任範囲を明確化する」という狙いも含め、今回の制度を導入しています。
2名に役員を任せた理由としては、マネージャーとしての経験やスキルはもちろん、普段から「会社目線」で考え、発言していることが大きかったです。たとえば姫野が「この領域はみんな苦手そうだし、思い切って切り捨てちゃう?」と提案したときに、
と返してくれるような姿勢ですね。
この2名の任用に伴い、東京のマーケ事業部の戦略などは彼らに任せ、姫野はその他の領域にコミットしたいと思います。もちろん、気になるところがあれば所感は述べますが、2名とも良い意味(?)で姫野の言うことを鵜呑みにしないので、すでにオリジナリティを発揮してくれています。お互いの得意・不得意を補完しながら、拡大を目指してほしいです。
とはいえ、彼らが見るメンバーも増えてくるため大変な面も多いでしょう。そこで、補佐役として「リーダー職」も任命しました。
リーダーたちには、事業部よりも各チーム目線で頑張ってもらい、その結果が事業部全体の数値に貢献する形になるはずです。まずはチームメンバーの模範となり、役員陣の手の届きにくい部分をサポートしてほしいと期待しています。
② 新規事業にトライします
過去のブログでも「新規事業」という表現は使っていましたが、今期は今までとは違うレベルで様々な事業に挑戦します。
ふと振り返ると、デジトレの立ち上げは姫野が26歳のときで、もうすぐ39歳になります。
姫野が仕事を取ってきて、運用にも口を出して…という“個人商店”的なフェーズから、姫野が直接携わらなくてもお仕事をいただけたり、担当者を会食に呼んでいただいたり、「会社」「組織」になったと感じたのが10期目あたり。もし今から改めて起業をすると、組織として形になるのが49歳ぐらいかなと想像すると、やはり「やるなら今だな」と思ったんです。50歳で始めても決して遅くはないですが、早いに越したことはないですよね。
また、3年計画の営利目標は残念ながら未達でしたが、それでも十分利益が出ています。これまでも「何があっても3年間は会社をつぶさずに、メンバーが必要なスキルを身に付けられる環境を整える(ひいては職に困らないでしょ?)」という方針を掲げてきました。おかげさまで「今」はそうした方針を保ちながらも、新規事業に投資できる余力があります。今期は特に「お金を使います」と決めているので、思い切ってやっていきたいです。具体的には
- スクール事業「デジマケ」や、そこから派生するインハウス支援
- 広告レポートツール「デジレポ」
- 店舗集客支援「デジミセ」
- NaverやBaiduなどを活用したインバウンド集客支援
- etc…
といった形で、各チームがそれぞれ新規事業に挑戦します。打率1割で十分だと思っていて、このうち1つでも3年後・5年後・10年後に主力事業に育てば大成功でしょう。
すでに売上が上がり始めている事業もありますが、ダラダラしないようにしっかりと推進していってもらいたいです。姫野自身が一番感じているのは「ワクワクする」「楽しいじゃん」という気持ち(とちょっとばかりの新しいことトライしないと衰退しちゃうんじゃないかという不安感)。試行錯誤してうまくいかないモヤモヤ感や、うまくいったときの快感、最終的には給与にも反映される部分も含め、ぜひ楽しんでもらえればと思います。
①・②を踏まえて:ポジションを用意したい
大前提、姫野は「ポジションが人を作る」と思っています。部下が付いたり、数字を追いかけたり、社内・社外からの視線を感じたり──そうした経験こそが、ビジネスマンとしてのスキルやレベルを上げる要因になると考えているからです。
例えば姫野自身もサラリーマン時代、部下が付くタイミングで服装を気にし始めたり、些細なことからもっと大きな経験まで、ビジネスマンとしての自分なりの「コツ」や「ルール」を築き上げていきました。これは責任あるポジションで仕事に取り組めたからこそだと思っていますし、プライベートを含めた人生のあらゆる場面に良い影響を与えてくれました。
一点だけ誤解が無いよう補足すると、これはあくまで「姫野はそう思っている」という話であって、得意不得意や働き方の希望などが多様にある以上、「現場のプロフェッショナルを目指す」道を否定するわけではありません。皆が同じ価値観である必要はないと理解していますし、そうした現場志向のメンバーが活躍できる仕事の任せ方や経験も提供できるのがデジトレの強みです。
ここでは「マネージャーとして頑張ってみたい」と考える人向けに書いているので、その点だけ誤解なきようお願いします。
もちろん、背伸びをして役員やリーダー制度を設置したわけではなく、もっと機能的な話での任用ではあります。ただ、副次的にはこうしたポジションで責任を担うことで生まれる成長への期待や、「新規事業を形にすることで事業責任者のポジションを用意したい」という考えが、今回①・②で挙げた取り組みを進めていく狙いでもあります。
③ それでも変わらないもの
1人のマネージャーが把握できる人数は5〜8人程度といわれます。情報ソースによってばらけますが、10人まで管理できるという話はほぼ聞きません。組織が大きくなると、
「社長(姫野) ⇒ 役員 ⇒ マネージャー ⇒ (リーダー) ⇒ メンバー」
といった階層構造になり、「社長と直接話したことがない」「あの人、名前なんだっけ?」といったケースが一般的には頻発してきます。もちろんこれには合理性もありますが、姫野としては少し寂しいところがあるなと感じるんですよね。
コロナ1年目の2020年(9期目に向けて)のブログで、「我ながらいいこと書いてるな」と思ったのですが、そこでも
「デジタルトレンズの価値観って、多分違うよな、と思っていて、仲間と目標達成に向けて一緒に頑張ったり、馬鹿な話をしたり、お酒を飲んだり、そういうところなんだろうなと思っています。」
と書いていました。必要に応じてリモートを活用するのはもちろんですが、仲間と目標達成に向けて一緒にがんばったり、バカ話をしたり、お酒を飲んだり…そんな「一緒に働く楽しさ」を大切にしていきたいんです。
先日、忘年会の領収書を見て、その人数増えたなという「エモさ」と「金額」の両方に驚愕しましたが(笑)、やはりそういうところも含めて「楽しいじゃん」と思えるのがデジトレらしさかなと思っています。
ここから少し、特にインターンや内定承諾を検討中の方向けに
過去の記事でも触れていますが、働き方の価値観は本当に人それぞれです。
・ 万が一会社がつぶれても仕事があるように「資格」を取るのもアリ
・ 若いうちから稼げるだけ稼ぐ「金」重視もアリ
・ 姫野自身は「成長」を重視してきました
いずれにせよ、どれが正解というわけでもありません。その中で「デジトレいいなー」と思ってくださる方がいれば、ぜひ声をかけてください。もちろん、全員が全員フィットするわけではないですし、デジトレ以外の方が本人にとって幸せなら、そう伝えることもあるかもしれません。
ただ、デジトレとしては「働く」ことが「はた楽」であってほしいと思っていますし、そういう会社であり続けたいと考えています。
その中で、総会でも「ぼそっ」と話したのですが、就活が情報戦になってきたせいか、「就活がゴールになってしまっているのでは?」という点は少し危惧しています。特にここ1~2年で大きな変化を感じているところです。
投げやりな言い方かもしれませんが、姫野自身だって当時は名の知れないベンチャーに入社したけど後悔していませんし、第一志望に落ちても人生どうにでもなるものじゃない? むしろプラスになることも多いし、気楽にいこうぜ? という部分もあります。
一方で、いやいや就職後のイメージがお花畑のままだけど、入社後の活躍を見据えて今やるべきことをやるのが筋なんじゃない?別にインターン頑張れとも言わないけど、「就活がんばります、大変です」なんて言いながら遊んでいる場合じゃないでしょ、という部分もある。
まあまとめると、「どんな選択を取るかも才能だよ」というところに尽きるのですが、せっかくデジトレのインターンを経験してくれている以上、いつかまたご飯に行ったときなどに、キラキラと仕事について語ってくれるような、活躍している皆さんの姿を期待しています。
というわけで、いろいろ書いてきましたが、既存メンバーは既存メンバーで「今こんなふうに考えているよ」と共有できたと思うので、今期も引き続きがんばりましょう!
新しいメンバーも加わって、組織全体でワクワクすることに挑戦しながら、一緒に楽しんで成長していければと思っています。