被リンクとSEOとの関連性とは?上質な被リンクを得るための方法を解説
被リンクとは外部サイトから自社サイトへのリンクを指します。
基本的に被リンクを獲得することで、SEO対策に効果があるとされ、検索上位に表示されやすくなります。
そこで、本記事では、SEO対策における被リンクの重要性や獲得方法、被リンクを確認する方法を解説します。
※2023年7月にサポート終了!GoogleAnalytics(UA)からGoogleAnalytics4への移行が終了していない方はこちらをご参照下さい。※
目次
被リンクとは?SEO対策における重要性
被リンクとは、外部のサイトから自社サイトに対して向けられるリンクです。
例えば、自社が公開している特定のページが、他のサイトやSNSで紹介、引用元としてリンクを参照されると、被リンクとなります。
それでは、被リンクがSEO対策において重要視される理由について説明していきます。
上位表示されやすくなる
検索エンジンは、「被リンクを獲得したページ」=「ユーザーにとって有益なページ」と判断するため、被リンクを獲得すると検索順位が上がりやすくなります。
これは、「Googleが掲げる10の事実」で以下のように公表されているからです。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としている。
ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
引用元:Googleが掲げる10の事実
サイト全体の評価が上がる
検索順位に上がりやすくなるのは、被リンクを獲得したページだけではありません。
トップページやカテゴリページ、その他のページまで、サイト全体の評価(ドメインパワー)が向上します。
ページランクが同じ場合、Googleはドメインパワーの強いサイトを上位表示するので、ドメインパワーを向上させるためにも被リンク獲得は重要になります。
クローラビリティが向上する
クローラビリティとは、GoogleのクローラがWeb上のリンクを辿ってページ情報を収集するときの、ページの見つけやすさ/認識のしやすさのことを指します。
被リンクを獲得すると、クローラビリティが向上(クローラがサイトに訪問しやすくなる)するため、結果としてサイト情報の読み取り精度が高くなり、SEO対策効果が期待できます。
検索エンジンの仕組みや、クローラの詳細については「【SEO対策】Googleの検索順位を上げる方法とは?仕組みや注意点についても解説」で紹介しています。
良質な被リンクと悪質な被リンクの違いとは?
被リンクには、大きく分けて「検索順位を上げる良質なリンク」と「検索順位を下げる悪質なリンク」の2つに別れます。
そこで、各リンクの具体的な特徴について見ていきます。
良質な被リンクとは
自然発生した被リンク
検索エンジンは、基本的に「自然発生した被リンク」のみを評価します。
自然発生した被リンクは「ナチュラルリンク」とも呼ばれ、外部ユーザーが以下のような理由で設置したリンクを指します。
- 専門性の高い情報なので、参考記事として紹介したい
- 信頼性、権威性の高い情報なので引用したい
関連性の高いサイトからの被リンク
検索エンジンは「関連性の高いサイトからの被リンク」をより高く評価する傾向があります。
なぜなら、関連性の低いサイトからの被リンクは、ユーザーが遷移する可能性が非常に低く、リンクとしての役割をなしていないためです。
関連性の高い専門的な情報を扱うサイトからの被リンクを獲得すると、「そのサイトも専門性の高い情報を扱っている」と検索エンジンは判断するため、検索エンジンが向上しやすくなります。
信頼できるサイトからの被リンク
信頼できるサイトとは、主に以下の特徴のあるサイトを指します。
- 被リンクが多いサイト
- ドメインパワーが強いサイト
- サイト全体のコンテンツの質が高いサイト
- アクセス数/ユーザー数が多いサイト
こうした信頼できるサイト(著名サイト)からの被リンクを検索エンジンは高く評価します。
Googleの「検索アルゴリズムの仕組み」でも以下のように記述されています。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としている。
内容の信頼性や権威があるかどうかを評価するために、同様のクエリについて多数のユーザーに評価されているサイトを見つけます。
検索内容に関連する他の著名なウェブサイトがそのページにリンクしている場合は、情報の質が高いことの確かな証拠となります。
引用元:Googleが掲げる10の事実
悪質な被リンクとは
購入したリンク
購入した不自然な被リンクは間違いなく、ペナルティ対象になります。
ペナルティになると検索順位が大きく下落するだけでなく、検索結果からも消えるという可能性もありますので、リンクの購入は絶対にやめましょう。
以前は、大量に被リンクを購入して検索順位を強引に引き上げるという方法が横行していましたが、現在ではGoogleのアルゴリズムが進化し、通用しません。
関連性の低いサイトからのリンク
先ほど述べたように、検索エンジンは関連性の高い被リンクを高く評価するので、逆に、関連性の低いサイトからの被リンクは悪影響を及ぼす可能性があります。
他にも検索エンジンは「どのような文脈でリンクが設置されているか」まで検知しているため、ただリンクを羅列したようなサイトからの被リンクはGoogleに評価されません。
ワードサラダ
ワードサラダとは、機械によって自動で生成された文章のことです。
支離滅裂な文章ですが、以前の検索エンジンは文章の意味をそこまで判断することができなかったため、ワードサラダのコンテンツも一定の評価をしていました。
しかし、現在ではワードサラダはペナルティ対象となっているため、そのようなサイトからの被リンクはSEOに逆効果をもたらします。
隠しリンク
隠しリンクとは、サイト上には存在するが、ユーザーには判断することのできないリンクのことです。
例えば、背景色と同じ色にすることや、文字サイズを人の目では見えないレベルまで小さくするなどがあります。
このような隠しリンクはスパムとしてペナルティ対象になっているので、隠しリンクを用いたサイトからの被リンクには注意が必要です。
良質な被リンクを獲得する方法
ここからは、実際に検索順位を高める良質な被リンクを獲得する方法について解説していきます。
質の高いコンテンツを作成
先ほども記述しましたが、良質な被リンクは以下のようなケースで他サイトから紹介されるものを指します。
- 専門性の高い情報なので、参考記事として紹介したい
- 信頼性、権威性の高い情報なので引用したい
上記のような、良質な被リンクを獲得するためには、良質なコンテンツが大前提になります。
徹底的にユーザーの悩みを解決できるコンテンツづくりを意識するようにしましょう。
良質のコンテンツを作成するためのライティング方法については「SEOライティングの基本を学ぼう!検索上位表示のコツや注意点まとめ」
SNSを活用した宣伝
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNS上でコンテンツを宣伝することによって、多くのユーザーに見てもらうことができるため、被リンクを獲得する基本的な施策となります。
SNS上の参照リンクも被リンクとしてみなされるので、積極的にSNSでの発信も行っていきましょう。
ソーシャルボタンの設置
ソーシャルボタンとは、Facebook・Twitter・Pocket・はてなブックマークなどのSNSボタンのことです。
Webサイト内に設置することで、ユーザーがSNSで拡散しやすくなるため、被リンク獲得を期待できます。
サイトに訪れたユーザーが、コンテンツをシェアしたくなるような動線づくりを設計することで、SNSでの拡散を促すことができます。
被リンクの調べ方
被リンクを確認する方法は、調査ツールを使用する方法が一般的です。
国内のウェブサイト運営者の多くが利用しているツールを3つご紹介していきます。
Google Search Console
1つ目がGoogle Search Consoleであり、Googleが無料で提供しているサービスです。
ログイン>左側サイドメニューの「リンク」>外部リンク
の手順で、主に以下の項目を確認することができます
- 上位にリンクされているページ
- 上位のリンク元サイト
- 上位のリンク元テキスト
hanasakigani
2つ目がhanasakiganiという、国内の被リンク調査ツールとしては最もポピュラーなものです。
hanasakiganiにアクセスして、確認したいウェブサイトのURLを入力したら「Check」をクリックします。
hanasakiganiでは自社サイトのみならず、他サイトの被リンク状況も確認することができるので、競合分析の際に役立ちます。
Link Explorer
3つ目がLink Explorerであり、有料版と無料版があります。
hanasakiganiと比較すると確認できる被リンク数は多いうえに、アンカーテキストなど、リンク以外のデータをチェックすることも可能なのが特徴です。
被リンクに関する注意点
量より質を重視
先ほど紹介したように、被リンクには、良質な被リンクと悪質の被リンクが存在します。
したがって、SEO対策においては被リンクの多さよりも、コンテンツの関連性やサイト品質がより重要です。
低品質な被リンクは削除・否認
悪質で低品質な被リンクはページランク、検索順位の下落につながるため、被リンクの調査を行った上で、精査する必要があります。
低品質な被リンクを削除・否認する方法は主に以下があります。
- サイトの運営者にリンクの削除を依頼する
- Google Search Consoleでリンクを否認する
Google Search Consoleを使用してリンクの否認する際はSearch Consoleヘルプの「バックリンクを否認する」を参考にしてください。
同一のアンカーテキストを何度も使用しない
アンカーテキストとは、リンクを設置する際に表示するテキストのことです。
同一のテキストリンクが多用されるのは不自然とみなされ、ペナルティを受ける可能性があるので注意が必要です。
まとめ
被リンクの獲得はSEO対策に効果がありますが、質の高いコンテンツであることが大前提です。
そのため、まずはコンテンツづくりに注力した上で、被リンクの獲得を検討するようにしましょう。
また、検索順位を上げるには、SEO内部対策も重要になります。
内部対策については「SEO内部対策の3つの目的とは?失敗しない確実な対策内容まとめ」を参考にして下さい。
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