ランディングページ(LP)の目的は?作り方から費用相場・メリットを解説
今回はこの後者のランディングページ(LP)の特徴や、重要性、また制作の流れやポイント、費用相場について解説していきます。
目次
ランディングページ(LP)とは?
ランディングページ(LP)とは、Webサイト上の広告や検索結果から、訪問者が最初にアクセスするページのことです。
直訳すると「着地するページ」という意味で、「集客ページ」や「入り口ページ」やとも呼ばれていて基本的にリスティング広告や、SNS広告などからの飛び先(遷移先)に使用される場合が多いです。
ランディングページ(LP)とホームページとの違い
コーポレートサイトや、ECサイトなどのホームページは、基本的に複数のページが存在し、役割は訪問したユーザーに対して情報を網羅的に提供することです。
一方、ランディングページ(LP)は、特定の商品・サービスの購入や、資料請求、会員登録を獲得することだけに特化した縦長の1枚のページになります。
ランディングページ(LP)を制作する目的・必要性
ランディングページは、Web広告で集客してきたユーザーが行動を移すかどうかの重要なポイントになるので、どんなにWeb集客に力を入れて、効率的に運用してもランディングページ(LP)が良くないと、全く商品が売れません。
逆に考えると、商品やサービスそのものの質がどんなに悪くても、ランディングページ(LP)さえ良ければ、商品が売れてしまうということになります。
ランディングページは修正しただけで、CVR(成果率)が数%改善するということはよくあるケースで、そのくらいWebで商品を売る上ではLPは重要な役割を担っているため、LPの制作にはとことん力を入れるべきでしょう。
ランディングページ(LP)のメリット
LPのWeb集客における役割がわかったところで、ここからはLPのメリットや、特徴について見ていきます。
デザイン性が高い
LPでは、特定の商品を売ることだけが目的となるため、ホームページにあるようなサイドニューや、上部メニュー(グローバルナビ)を設置する必要性がありません。
そのため、LPはレイアウトの制限が少なく、自由にデザイン性の高いページを作成することができます。
また、商品ごとにページのコンセプトを変えることができるので、派手なデザインにしたり、チラシやCMに近いようなデザインすることも可能です。
制作コストが比較的安い
複数のページや機能を必要とするホームページと違い、特定の商品を売るためだけの1枚のサイトページなるため、制作コストが比較的安いといえます。
制作金額の詳細については、後述しますが、ホームページの制作費用の相場が50万〜150万円ほどであるのに対し、LPは、15万〜30万円ほどで制作することが可能です。
売りたい商品が1つだったり、数が少ない場合はLPだけ制作するという選択肢も十分考えられます。
購入経路が短く、CVRが高い
ホームページ上では、ユーザーは自分で商品や、商品のメリットを探したり、料金詳細について調べる必要がありますが、
LPは特定の商品を売るためだけのサイトページのため、購入に至るまでの経路を大幅に省略することができます。
また、コンテンツの配置やデザインの自由度が高いため、自然な流れでユーザーを購入につなげることができます。
ランディングページ(LP)制作・外注する際のコツ
ここからは、効果的なLPを制作するポイントについて解説していきます。
ターゲットを明確にする
1つ目は、売りたい商品のターゲットを明確にすることです。
なぜなら、どのようなターゲットに対して商品を売るかで、デザインや、キャッチコピー、動線設計などすべてが変わってくるからです。
商品のターゲットなるユーザーの性別、年齢、特性、ニーズ、悩みなどできるだけ明確にしましょう。
サービス訴求を明確にする
2つ目は、ターゲットのニーズや悩みに対するサービスの訴求を明確にすることです。
なぜなら、これもどのような訴求をするかでデザイン、キャッチコピー、コンテンツが変わってくるからです。
例えば、ユーザーが料金面で悩んでいる場合は、価格の訴求をしたり、あるいは、ユーザーがサービスの安全性に悩んでいるのであれば、サービス保証の訴求をするなどです。
また、サービス訴求を考える際は、以下の三点の要素から考えるようにしましょう。
- ターゲットにニーズ・悩み
- 自社製品・サービスの強み
- 競合他社との差別化ポイント
動線設計をする
3つ目は、ユーザーが購入に至るまでの動線設計をすることです。
動線設計ができていないLPは、どんなデザイン性が優れていて、見やすくても、十分な効果を得ることはできません。
ユーザーに興味を持たせる→悩みに共感する→悩みを解決する商品のベネフィットを示す→他社と比較して優位性を示す→お客様の声で安心感を与える→期間限定のキャンペーンなどで行動喚起する
といったように、どの状態までユーザーを誘導すれば商品が売れやすくなるのかを考え、コンテンツ及び、動線の設計をすることが重要です。
コンテンツを組み立てる際の主な要素は以下を参考にしてみて下さい。
- キャッチコピー
- 共感部
- 商品の提示(オファー)
- ベネフィット
- 実績
- お客様の声
- 差別化
- アクション
スマホに対応した仕様
4つ目は、スマートフォンの画面に適したLPにすることです。
というのも、近年ではWebサイトをスマホで見るという方が多いため、「PC画面では見やすいけど、スマホだと見ずらい、、」という状況は結果として、
ユーザーのサイト離脱が増えコンバージョンを獲得機会を大きく失うため、スマホ画面上でも見やすく、効果的なデザインのLPを制作するようにしましょう。
結論ファーストの構成にする
ランディングページの「結論」をFVに持ってくることで、強い訴求のランディングページを作ることができます。また、一般的な文章に使われる「起承転結」ではなく「結起承転」にするのがおすすめです。
もし訪れたユーザーがファーストビューを見て「ここじゃない!」と感じてしまえば、一瞬で離脱してしまいます。そのためファーストビューは、ランディングページの顔ともいわれています。
結論をページのトップに持ってくる「結論ファースト」の構成にすることで、高い効果を発揮することができます。
ランディングページ(LP)作成にかかる費用相場
ランディングページの制作費は、10〜50万円ほどと幅があるため、値段よりも要求する価値に重きをおいて依頼する必要があります。
例えば、フリーランスや個人の制作会社に依頼すると、ほとんどの場合テンプレートを使ったデザインが採用され、制作後のサポートもありません。
一方で、大手のWebマーケティング会社に依頼すると、競合調査やランディングページ公開後のサポートにも対応し、本格的に売上を上げたい場合に有効です。
他の記事では各地域のLP制作会社の強みや費用をまとめているので企業選びでお悩みの方は是非ご活用ください。
ランディングページ(LP)はABテストが重要
ランディングページは、制作後も検証する作業があり、最善の施策を行うための修正が必須です。
ランディングページの最適化は「LPO(Landing Page optimization)」とも呼ばれ、訪問者がなぜ成約までの行動を起こさなかったのか、原因を分析し改善策を考えなければなりません。
ちなみに検証方法として、離脱箇所が把握できる「ヒートマップツール」を入れて解析する手法が挙げられ、デザインやテキスト、レイアウトなどの原因を推測します。
また現在では、より効果的な方を検証する「ABテスト」と呼ばれる分析方法も併用し、訪問者の反応の違いを確認しながら、最善の施策を行うのが主流です。
関連記事
ランディングページ(LP)改善に重要なABテスト3つ
広告文のABテスト
ABテストでは、まずGoogle・Yahooなど同じ広告媒体の中で、レイアウトやセールスレターの文言を変えるといった、さまざまな訴求を試します。
またABテストを行う際は、ユーザー・商品の効果のどちらにフォーカスするのか、さらに実施期間を決めるなど、明確に設定しなければなりません。
特にABテストでは、複数の箇所を同時に変更し、どの部分が訪問者に評価されたのか、最終的に判断できない事態に陥りがちです。
なのでABテストを実施する際は、ゴールを定めた上で1カ所ずつテストすることが大切です。
広告媒体のABテスト
ランディングページのABテストには、広告媒体を変更して検証する作業が含まれます。
Webサイト上には、集客するための広告媒体としてGoogle・Yahooといった検索エンジン以外に、Facebook・TwitterなどのSNSも存在します。
また、ランディングページを出稿する際、そもそも出稿予定の広告媒体と扱っているテーマの相性が合致しないと、集客が難しいです。
例えばFacebookでは、語学や資格といった自己研磨のテーマとの相性が良く、逆に離婚や裁判など、深刻な悩みに関するランディングページは、相性が悪いです。
ちなみに、出稿するランディングページがどの広告媒体に適しているのかは、ABテストを実施することで判明します。
FVの画像・デザインのABテスト
ABテストの手法として、画像やボタンのデザイン変更も挙げられます。
それはランディングページからの離脱の原因として、画像を始めとするサイトのデザインのクオリティが低い、もしくは、
特にランディングページでは、ファーストビューが離脱率に最も影響を与え、訪問者はメイン画像を見て、ページにとどまるのか、それとも離脱するのかを一瞬で判断します。
また、購入ボタンやお問合せボタンといった、成約率に直接関わるボタンのデザインも重要視され、色・サイズ・質感などもABテストで検証されます。
まとめ
ランディングページは、通常のHPとは異なり、商品やサービスの販売に特化したページです。
最近では、ほとんどの企業がWeb広告を取り入れているため、ランディングページの重要性がますます高まっています。
今後は、ABテストを中心にさまざまなマーケティング手法が駆使され、Web広告の市場は拡大し続けることでしょう。
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