リスティング広告の広告文~作り方のポイント徹底解説~

更新日:

投稿日:2021.04.14

リスティング広告の広告文~作り方のポイント徹底解説~

リスティング広告の運用で、もっとも悩むのが「コンバージョン率を高める広告文の作成」でしょう。

リスティング広告は、広告文の内容によって成果が大きく変わります。

文章に少し手を加えただけで、コンバージョン率が改善することも珍しくありません。

効果的な広告文の作成には、いくつかのコツやテクニックがあります。

そこで今回は、リスティング広告の作成方法や作成時に注意したいポイントを、具体例を挙げながらご紹介いたします。

リスティング広告の広告文の重要性

ユーザーは広告文を見て、クリックするかどうかを判断します。

そのため、広告文の内容はクリック率とコンバージョン率を大きく左右するのです。

ランディングページやコンテンツの質が高くても、どんなに商品が優れていても、広告文は悪ければ期待している成果は得られません。

対策キーワードに競合がいる場合は、同じページに他のリスティング広告や記事も掲載されます。

その中でユーザーに選択してもらうには、強い訴求力がある広告文が必要です。

効果を上げる!リスティング広告の作り方ポイント

ユーザーの目を引くための広告文作成ポイントを7つご紹介します。

すぐに実践できるものばかりなので、ぜひ参考にしてください。

キーワードを入れる

広告文の見出しには、必ずキーワードを入れましょう。

キーワードは検索結果で太字表示されるため、ユーザーの目を引きやすくなります。

キーワードを入れないと違うコンテンツだと思われる可能性もあるので注意が必要です。検索結果には複数の広告や記事が並ぶので、ユーザーは広告文をじっくりと読みません。

そのため、キーワードは広告の本文ではなく、見出しに入れる必要があるのです。

基本的に気が短い検索ユーザーにも、直感的にクリックしてもらえます。

検索ニーズに応える訴求を入れる

検索意図をしっかり読み取り、ユーザーニーズに応じた広告文を作成することも重要です。

「脱毛 安い」というキーワードで検索しているユーザーは「料金」を気にしているため、「初回無料!」や「今なら50%オフ!」などの料金訴求を含めると効果的でしょう。

リスティング広告では、あくまでも「具体性」が求められます。

キャッチコピーの場合は抽象的な表現でも構いませんが、リスティング広告では具体的な言葉を使わないと、クリックに結び付きません。

行動につながるコピーを入れる

特典やキャンペーンがある場合は積極的に取り入れましょう。

「無料セミナー受付中」「Web予約で半額」「資料請求はこちら」のように、具体的なメリットを広告分に含めると、ユーザーが直感的にクリックしやすくなります。

A「脱毛なら○○クリニック」

B「脱毛 半額キャンペーン実施中」

上記例の場合、クリニックの料金が同じだとしても、具体性のある「B」の方が魅力的に感じるはずです。

適切に記号、句読点を使う

単調な文字だけで他の広告文よりも目立つのは難しいものです。

そこで、記号や句読点を適度に使って、ユーザーの目を引くようにしましょう。

「【】」や「《》」、「/」などの記号は特に効果的です。

主な記号の使用例をご紹介します。

【初回限定】脱毛55%オフ

記号で言葉を強調

《今なら間に合う!》薄毛の悩みは○○クリニック

記号でユーザーの気持ちに訴え

○○が500円/先着100名/9月限定

区切りに使う

漢字、ひらがな、カタカナのバランス

広告文の読みやすさも重要なポイントです。

漢字、ひらがな、カタカナのどれかに偏っていると読みにくいので、クリック率が低下してしまいます。

「烏龍茶が初回限定で半額購入可能」

上記のように漢字だけで文章が構成されていると、文章が目に入ってから脳が理解するまでに時間がかかり、ユーザーのストレスにもなります。

「初めての方は烏龍茶が50%オフ!」

文章の意味は同じですが、漢字やカタカナをバランスよく使った方が読みやすくなります。

具体的な数字を入れ込む

具体的な実績数値や料金、期間などの数字を入れると、ユーザーが商品をイメージしやすくなるため、クリック率が高まります。

特に商品の購入では価格が大きな判断材料になるので、「2,900円から!」「○○キャンペーン 50%オフ」のように、具体的な金額や割引率を入れると効果的です。

「少ない」「多い」「無料」などの文字も、具体的な数字に変えるとクリック率の向上が見込めます。

広告表示オプションを設定する

「広告表示オプション」とは、見出しや文章だけでは説明できない情報が広告文の下に表示される機能です。

オプションはいくつかの種類があるため、商品やサービスの内容に応じて選択することができます。

主な広告表示オプションは以下です。

コールアウト表示オプション

広告宣伝しているサイトとは別のサイトを表示

価格表示オプション

価格情報やサービスの詳細を表示

電話番号表示オプション

スマホやタブレットでタップできる電話番号を表示

広告文を作る際の注意点について

広告文は、定められた配信ルールに沿った内容にする必要あります。

不適切な広告文は審査に落ちて掲載されないため、事前に注意点を覚えておきましょう。

誇張表現の使用

「No.1」や「日本一」などの最上級表現は、原則として使用禁止です。

使いたい場合は、証明書を提出したうえでgoogleの厳密な審査を受ける必要があります。

なお、証明書は公的機関が作成した物でなければいけません。

薬事法違反

薬効を保証するような表現はNGです。

近年では特に審査が厳しくなっており、薬事法に絡む内容は制限付きでの承認がほとんどと思ってください。

医療系の広告は審査に落ちるとアカウント停止になる可能性もあるため、公式サイトで事前に確認しておきましょう。

商標ワードの利用

他社の商標ワードを使用しても法的に問題ありませんが、Amazonなどの商標は使用が制限されていることがあるので注意しましょう。

制限されていなくても、商標登録されている会社から使用の停止を求められる可能性があります。

記号の使用

広告文で使える記号や使用できる回数は決められています。

Google広告とYahoo!プロモーション広告では規定が異なるので、公式サイトで事前に確認しておきましょう。

広告文の規定について

リスティング広告では、広告文の文字数や使用できる記号などが定められています。

広告文を作成する前に、細かい規定を確認しておきましょう。

広告文の文字数について

広告文の文字数は、各項目よって定められています。

Google広告(テキスト広告)

項目 広告見出し1 広告見出し2 広告見出し3 説明文1 説明文2 パス1 パス2
文字数 30 30 30 90 90 15 15

動的検索広告(DAS)や電話専用広告、レスポンシブ広告など、広告の種類によっても文字数が異なるので、必ず事前に確認してください。

Yahoo!プロモーション広告(Yahoo! スポンサードサーチ拡大テキスト広告)

表示箇所 タイトル1 タイトル2 説明文 ディレクトリ1 ディレクトリ2
文字数 30 30 80 15 15

DASやYDNでは規定文字数が異なるので、それぞれ確認しておきましょう。

使用可能な記号について

リスティング広告で使用可能な記号は、下記ページでご確認ください。

広告文は検証・改善が重要

リスティング広告は実際に運用してみるまで成果はわかりません。

そのため、常に検証を行ないながらデータの分析を行ない、広告文をどのように改善してくかを検討する必要があります。

広告文を運用する4つのポイント

ABテストを行う

タイトルや本文、記号の有無などが違う広告文を2パターン用意して、反応の違いを検証します。

クリック率が悪い広告や、コンバージョン率が低い広告は停止して、最適化を図っていきましょう。

ただし、ABテストを行う場合には、目的を明確にしなければいけません。

たとえば、「価格訴求」と「実績訴求」両者のCTRを比較して検討するなどが考えられるでしょう。

随時、広告文を追加

毎月1本は新しいパターンを追加するぐらいの頻度で広告文を作成して、さまざまなパターンで検証を繰り返しましょう。

検索クエリを確認する

ユーザーニーズを正確に把握するためには、検索クエリの確認が欠かせません。

検索クエリは検索キーワードと混同されやすいですが、広告主側が設定するキーワードに対して、ユーザーが検索する語句やフレーズという違いがあります。

たとえば「発毛クリニック 育毛剤」というキーワードで広告を設定していたにもかかわらず、「育毛剤 シャンプー」でコンバージョンが発生することがあります。

このような時には、「シャンプー」に対する広告を追加すると、新たなコンバージョンに結び付くかもしれません。

競合調査を行う

クリック率を高めるためには、競合との違いや優位性も重要です。

競合が訴求できていないポイントに触れることができれば、クリック率の上昇も期待できます。

逆に、勝てない訴求ポイントは削るなどの工夫も必要です。

競合の調査にはSimilarWebやGRCなどの無料ツールが使えるので、活用してみてもいいでしょう。

まとめ

リスティング広告の「顔」とも言える広告文は、クリック率とコンバージョン率は大きく左右します。

広告の成果を高めるためには、ユーザーニーズに応える訴求の考察や、実際にユーザーがアクションを起こすようなフレーズを入れることが大切です。

記号や数字を適切に使えば、よりユーザーの目を引く広告文が完成します。

広告文の定期的な改善や比較検証も欠かせません。

ただし、広告文の内容には細かい規定があるので、事前の確認は必須です。

今回ご紹介した広告文作成のポイントを意識し、掲載後のデータを検証しながらPCDAを回して、リスティング広告を活用していきましょう。

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