リスティング広告の審査落ちの原因と解決方法について
せっかく準備したリスティング広告が審査に落ちて掲載できなくなった。
となると、担当する身としてはとても焦りますよね。
広告の出稿の審査は落ちてしまっても、再度申請ができます。
審査に落ちて困っている担当者様へ、リスティング広告の審査に落ちてしまった原因やその解決方法についてご紹介します。
原因や解決方法が分かれば、適切な修正をして広告を無事に掲載できるようになるでしょう。
リスティング広告の審査とは?
リスティング広告を出稿するために行われる審査のこと。
リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーが入力したキーワードに連動するかたちで検索結果へ広告が掲載されます。
リスティング広告の審査は各媒体のガイドラインに沿って行われ、出稿の可否が決定。広告はユーザーへ良い方にも悪い方にも影響を与えてしまいます。
そのため、ユーザーへ適切な広告が配信されるようガイドラインと審査が設けられているのです。
広告審査の対象と流れ
リスティング広告の審査の対象となる項目は以下のとおりです。
- 広告の見出し
- 広告文
- 広告表示オプション
- キーワード
- リンク先ページ(LP)
- 画像
- 動画など
広告内のあらゆるコンテンツが審査の対象となることがわかるでしょう。
審査のタイミングは3つです。
- 広告を新たに作成したとき
- 広告に変更を加えたとき
- 定期的な審査
新規で広告を作成する場合は管理画面にて広告を入稿したタイミングで審査がスタートします。
そして、すでに出稿済の広告は変更を加えたときに再審査がスタート。
また、新規作成時と変更時のほかに、定期的な審査があります。審査対象のチェックが済み、無事に承認されることで広告の配信が可能です。
ただ、審査に通ったとしても定期審査があるため、掲載後の運用も重要となります。
広告審査にかかる日数
- Google:1営業日以内
- Yahoo:3営業日以内
※この見出しは弊社で対応いたしますので、このままで構いません。
審査状況の確認方法
リスティング広告を出稿するための審査状況を確認する方法をご紹介します。
GoogleとYahoo!とでそれぞれ異なるため、出稿する媒体に合った確認方法をご覧ください。
Googleの確認方法
- ➀Google広告にログインする
- ➁ページメニューにある「広告と広告表示オプション」をクリック
- ➂ステータス列にある「広告のステータス」を確認
ステータスの詳しい説明は各広告のステータスにカーソルを合わせることで確認できます。
Yahooの確認方法
- ➀広告管理ツールにて「検索広告」のタブを開く
- ➁「キャンペーン管理」のタブを開く
- ➂画面の中央にある「表示内容選択」で「キーワード」もしくは「広告」をクリック
- ➃画面の中央にある「表示」ボタンをクリック
- ➄メニューより「表示項目の編集」を選ぶ
- ➅「審査状況」「審査申込日」「審査完了日」の項目にチェックを入れる
- ➆「適用」をクリック
審査状況の詳細は「審査状況」の項目の吹き出しアイコンをクリック。
そして、表示されたウィンドウのなかの「審査状況詳細」を選択すると確認できます。
よくある審査落ち例
リスティング広告の審査前に知っておきたい、よくある審査落ちの例をご紹介します。
審査に落ちてしまった場合は、ご紹介する例を参考に広告を修正し、再審査依頼を出してみましょう。
広告の誇張表現
誇大広告という言葉を一度は耳にしたことがある人も多いでしょう。
広告の文言や内容が本来の効果や効能よりも優れていると思わせるような表現をし、ユーザーに誤認させることが問題なのです。
この問題は優良誤認表示とも呼ばれます。
広告の誇張表現は景表法に抵触する可能性があり、ユーザーへの適切な広告と言えません。
そのため、表現によっては審査に落ちてしまうのです。
たとえば、最大級表現の使用。世界一や日本一、唯一、最高、業界初、世界初などの表現を使うことで、誇張した表現として審査に落ちてしまいます。
入稿規定の違反
GoogleやYahoo!などの媒体のガイドラインにて、リスティング広告の入稿の規定があります。
その入稿規定に違反してしまっていると審査を落ちてしまうのです。
たとえば、広告見出しや説明文で使用する記号。
「!」「?」などを使うこと、もしくは同じ種別の記号を広告の説明文で3回以上使用することなども違反してしまいます。
記号の使用についてはGoogleとYahoo!とで規定が異なりので、使用する媒体の規定を確認しておきましょう。
- Google広告ポリシーヘルプ編集
- Googleで使用できる記号一覧
公式サイト
Yahoo!
- Yahoo!広告ヘルプ入稿規定
- Yahoo!広告ヘルプテキスト広告
機能していないリンク先・不適切なリンク先
リンク先が正しいものでなかったり、機能していないのはユーザーにとって良い広告ではありません。
そのためリンク先に問題があると判断された場合は審査に落ちてしまいます。
よくあるリンク先の問題は以下の2つです。
- リンク先が機能していない
- クロールできない状態になっている
リンク先がエラーコードが出ていて表示されない場合、サーバーエラーが出ている場合などは機能していないリンク先とみなされます。
またGoogle広告の場合、パスワードを求める設定になっていたり、アクセス制限をしたりしているとクロール処理ができないため問題があると判断されてしまうのです。
薬事法の違反
広告の誇張表現にも通じる部分で、薬事法は効果・効能に関わる表現に注意が必要です。
広告の説明で断定する表現はNGとなります。
たとえば髪が生える、痩せる、癌に効く、シミが消える、しわが無くなるなど。断定する表現は優良誤認表示になってしまいます。
そのため、避ける必要のある表現なのです。
キーワードや広告とリンク先(LP)の関連性が低い
広告はユーザーが必要としている情報を探しやすくなっている必要があります。
そのため、ユーザーを惑わしてしまう広告とリンク先との齟齬や関連性の低さは不適切となるのです。
たとえば「広告のキーワードはバスケットシューズを指定しているのに、リンク先はサッカーシューズの紹介ページ」という場合。
広告とリンク先とのキーワードが一致していないため広告として出稿ができません。
また広告の説明とリンク先ページでの説明が食い違っている場合もNGです。
サイトに主体者表記がない
広告出稿のためのユーザーの安全を守るため、リンク先のウェブサイトの主体者を明確にするよう定められています。主体者は広告を出している会社や人のこと。
つまり、広告を出している人の情報を明記する必要があるのです。
記述が必要な主体者の情報は次のとおりです。
- 名称(主体者を特定できる会社名や氏名)
- 住所
- 電話番号
主体者と明示することで責任の所在が明らかになり、ユーザーにとってより良い広告となります。
主体者を明示する際、下記の2つは審査にとおらない場合があるため気をつけましょう。
- 主体者の名称や連絡先の一部を伏せたり、暗号化したりする
- 主体者の情報を画像形式で表示する
解決が難しい審査落ちの例
よくある審査落ち例の他に、解決の難しい審査落ちがあります。
代表的な例3つごご紹介しますので、参考にしてみてください。
悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア
ユーザーへ悪影響を与えるマルウェアは許可されません。ユーザーが使用するパソコンやネットワークなどに害を与えてしまうもの。
また、ユーザーの端末やネットに不正なアクセス権を得るもの。そうした悪意があり、不正なソフトウェアに関わるものはNGなのです。
例:トロイの木馬、ランサムウェア、スパイウェアなど
また、Googleが定める「望ましくないソフトウェアポリシー」に反する広告やリンク先も問題があると判断されます。
不当な手段による利益の獲得
重複した広告やアフィリエイトのルール違反での広告利用などは認められていません。
たとえば、同じようなキーワードに対して複数のアカウントを用いて同じ広告を表示させようとする行為。
あるキーワードに対する広告の枠に、同じ広告を表示しようとするということです。
広告掲載システムの回避
審査のシステムに対して害をなす行為、違反を隠すような行為をして広告を掲載しようとするのは認められていません。
たとえば、特定のユーザー(GoogleやYahoo!などの媒体)と他のユーザーとで表示させるコンテンツをあえて変えるような行為のこと。
Googleではそのような行為に以下のことも含まれます。
-
- 違反コンテンツへのリダイレクト
- ページや広告のコンテンツを動的DNSによって切り替える行為
- サイトコンテンツの操作や、多数のランディングページへのアクセス制限により、広告、サイト、アカウントに対する有効な審査を困難にすること
“『Google広告ポリシーヘルプ』より引用”
法的要件の違反
広告主はガイドラインや広告ポリシーに加え、広告を掲載したい地域の法律にも従う必要があります。法的要件に違反している場合、解決は難しくなるでしょう。
掲載する地域が日本であれば日本の、海外であれば海外の法律に従わなければなりません。
また、貿易制裁に関わる違反にも注意が必要です。
たとえば禁輸措置がある国や地域をターゲットにした広告はNGなど。
国ごとに広告の出稿が許可されるもの、許可されないものが異なります。よく確認したうえで審査依頼を出しましょう。
審査落ちした場合の対処方法
もし審査落ちとなった場合どうしたら良いか。
不承認理由の確認から再審査の申請、窓口問い合わせまでご紹介します。
管理画面で不承認理由を確認する
まずは審査落ちとなった理由を突き止めましょう。広告の管理画面に入り、ステータスを確認。
その後、不承認もしくは否認の理由を確認します。承認されていない理由を突き止めたら、合わせて広告媒体のポリシーも確認しましょう。
ポリシーの何に違反したのか分かれば、修正すべき場所が明確になります。
原因を修正して再審査を申請する
審査に落ちてしまっても広告出稿の再申請が可能です。ガイドラインやポリシーに抵触してしまった箇所を修正して再審査の申請をしましょう。
審査に抵触した部分によって修正方法は異なります。
たとえば説明文の修正、画像の差し替え、キーワードの再設定など。ガイドラインとポリシーに違反、抵触することのない範囲の内容に広告を修正するようにしましょう。
各媒体の窓口に問い合わせる
審査落ちの理由を確認しても、ガイドラインやポリシーを確認しても原因がわからない。もしくは修正方法がわからない。という場合は各媒体の窓口に問い合わせましょう。
GoogleとYahoo!の問い合わせ窓口は以下のとおりです。
Google広告ヘルプの下部「さらにサポートが必要な場合」より問い合わせが可能です。
各項目を入力していくと電話、メール、チャットのいずれかの窓口へ案内されます。
Yahoo!広告お客様サポート
TEL:0120-559-703
営業:平日9:30-12:00、13:00-18:00(土日祝休)
チャットの問い合わせあり
■どうしても審査が通らない場合は代理店に依頼
(※こちらは弊社で記述いたしますので、空欄でかまいません)
審査落ちの原因が分からない・突破できない場合
ここまで、リスティング広告の審査に落ちる例や対処方法について解説しました。
リスティング広告の審査落ちに悩んでいる方は、まずは今回解説した内容を1つずつ確認してみてください。
しかし例や対処方法を1つ1つ確認・実践してみても、審査落ちの原因が分からないケースもあります。
代理店にアカウント分析を依頼するのがおすすめ
審査落ちの原因がどうしても分からない場合は、代理店にアカウントの分析を依頼しましょう。
代理店であれば、代理店ごとの媒体担当者がいる場合が多いので、リスティング広告の審査落ちの原因を特定できる可能性が高いです。
「代理店に依頼してみようかな」という方は、是非デジタルトレンズにお気軽にお問い合わせください。
デジタルトレンズへお気軽にご相談下さい。
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