おすすめのウェビナーツール10選!選ぶ際のポイントや活用のメリットをご紹介
アメリカなどの海外では主要なマーケティング戦略として浸透している「ウェビナー」ですが、日本においてはまだまだ知名度は低いのが現状です。
しかし、最近ではビジネスシーンはもちろん、教育シーンなど様々な分野でウェビナーツールが活用されており、導入事例も増えつつあります。
こちらの記事では、ウェビナーツールの基本的な性能や特徴をご紹介しながら、ツール選びのポイントや導入メリットについて解説します。どのようなツールを選ぶべきか、そして導入後のイメージが湧かないなどのお悩みを抱えている担当者は、ぜひ参考にしてください。
ウェビナーツールとは?
ウェビナーとは、Web(ウェブ)とSeminar(セミナー)を掛け合わせた造語です。インターネットを活用しながら、動画などを利用してセミナーを外部配信するセミナー形態を指します。
ウェビナーには、参加者がリアルタイムにウェビナーを視聴する「ライブ配信」や事前に録画した動画を参加者がダウンロードして視聴する「録画配信」など、様々な配信スタイルがあり、用途や目的に合わせて選べるのが特徴です。
ウェビナーを活用することで次のようなメリットがもたらされます。
- 場所や時間に制限されることなく開催できる
- 非接触で開催できる
- 準備時間やコストを削減できる
オンラインでおこなうウェビナーは、全国各地や世界各地から参加者を募れるため、従来であればアプローチできなかった顧客層まで集客が可能です。さらに、非接触で開催することによって、感染症対策にもなるため、参加人数の制限や感染症対策を気にせずに大々的に取り組めます。
さらに、通常のセミナーでは、会場費や交通費、人件費などの様々なコストがかかりますが、、ウェビナーではこれらの費用がかかりません。低予算でも充実したコンテンツを配信できるのがウェビナーを活用する大きなメリットだと言えるでしょう。
ウェビナーツールを選ぶ際のポイント6選
ウェビナーを実施する際は、ビデオチャットツールや社内会議用アプリなどを活用できるとお考えの方も多いようですが、ウェビナーを開催する際は、ぜひ専用のウェビナーツールの活用をおすすめします。
ここからは、数多くリリースされているウェビナーツールの中から最適なツールを選ぶ際のポイントをご紹介しましょう。
機能性
ウェビナーツールを選ぶ上で最も重要なのが、自社のニーズを満たしたツールであるかということです。口コミや評判のいいツールであっても、必要な機能が装備されていなければうまく活用できずに終わってしまいます。
ライブ配信中に、参加者とリアルタイムで質疑応答できる「コミュニケーション機能」やウェビナー開催者が資料等を共有できる「画面共有機能」、さらにライブ配信中にアンケートを集計する「アンケート機能」や「出欠確認機能」など、ツールによっては様々な付随機能が搭載されています。
ただし、多機能なツールであればあるほど、ランニングコストが高い傾向にあります。予算と相談しながら必要な機能を洗い出していきましょう。
録画機能
ウェビナーの録画配信機能を活用すれば、リアルタイムにイベントに参加できなかった人たちも、好きなタイミングで視聴できます。さらに、ウェビナー用に撮影した録画データを配信することも可能です。
ウェビナーツールを活用する際は、録画機能を搭載したものを選ぶことで、活用の幅が広がるでしょう。
価格
ウェビナーツールの料金プランは「月額制」と「従量課金制」の2種類があります。
月額制では毎月一定のコストでツールを活用できるため、ウェビナーの配信回数が比較的多い企業におすすめです。
一方で、ウェビナーの開催頻度があまり高くない企業の場合は、重量課金制の方が安く済むケースも多いでしょう。
ひと月あたりに開催するウェビナーの開催数を洗い出し、どのツールを活用すればコストを抑えられるかを検討してください。
接続可能人数
接続可能人数が多ければ多いほど、様々な拠点から多くの参加者が視聴できますが、使用するツールによっては通信品質が悪くなってしまうケースもあります。
ウェビナーツールを選ぶ際は、同時に接続できる人数を確認してください。ウェビナーツールの中には、少人数に適したものから、数百人規模の大人数向けのものまであります。
さらに、同時接続可能人数はリアルタイム配信と録画配信時で人数が異なります。
それぞれの適正人数はツールの概要欄等に記載されていますので、導入前に必ずチェックしてください。
サポート体制
ウェビナーツールを初めて導入する組織や企業の方は、サポート体制が整っているツール選びがおすすめです。
配信中に通信障害やシステム障害が発生するケースも少なくありません。慣れない作業の中、音声や映像が途切れるなどのトラブルが発生した場合であっても、サポートチームが早急に対応・改善してくれるので安心です。
その他にも、ツールの導入方法からウェビナーの運営方法まで丁寧にサポートしてくれるツールも存在します。
メールやチャットだけでなく、訪問や電話対応も行っているか、そして多言語対応しているかも併せて確認してみましょう。
他ツールとの連携
ウェビナーツールやアプリには、他のアプリやSNSとの連携を行っているものも存在します。
例えば、MAツールと連携して分析や営業に役立てたり、オンライン決済アプリと連携することで、事前決済に対応したりと、他ツールと連携することでより便利に運用できるでしょう。
さらに、SNSと連携をして、SNS上で予約や視聴ができるようになると、参加率がより高まるはずです。
ウェビナーツール導入のメリット3選
ウェビナーツールの導入は、参加者にとっても主催者にとっても大きなメリットをもたらします。ここからは、ウェビナーツールを導入する3つのメリットをご紹介しましょう。
コスト削減
ウェビナーツールを活用することによって、大幅にコストを削減できます。従来のようにオフラインでのセミナーを開催する場合は、開催費や設備代、備品代や人件費、さらには交通費などのコストがかかります。
しかし、ウェビナーツールを活用すれば、配信環境さえ整えるだけで開催可能ですので、最低限のコストで運営可能です。
ライブ配信を録画した映像をダウンロードコンテンツや営業などで再利用もできるため、さらにコストパフォーマンスが上がるでしょう。
顧客管理の効率化
ウェビナーに申し込みをした時点で、氏名や連絡先などの参加者のデータをまとめて管理・登録できるため、リード情報の獲得に手間や時間をかけずに効率よく顧客管理ができます。
さらに、ウェビナー開催後に、オンライン上のアンケートを実施することで、参加者の興味関心や要望や意見などの収集もできるでしょう。
コミュニケーションの円滑化
オフラインでのセミナーの場合、静まり返った会場で質問するのに気が引けたり、より詳細な内容が知りたいと思っても気軽に声かけできなかったりするでしょう。
しかし、ウェビナーの場合はオンライン上でのやり取りになるため、チャットや音声通話を使ってより気軽にコミュニケーションを図れます。
一般的なセミナーよりも活発な意見交換や質疑応答が期待できることは、参加者にとっても主催者にとっても大きなメリットと言えるでしょう。
おすすめのウェビナーツール10選
様々な選択肢のあるウェビナーツールから、おすすめのツールを厳選してご紹介しましょう。それぞれのツールの特徴や料金体系を解説しますので、自社にとって最適なツールを探していきましょう。
Cocripo
(引用元:https://promote.cocripo.co.jp/)
- Cocripoのおすすめポイント
- 主催者や参加者にとっても簡単な操作性でわかりやすい
- 無料プランがあるから安心して導入しやすい
- 丁寧なマニュアルと無料のオンライン説明会などによる充実したサポートを受けられる
全国で5,000以上の導入実績を持つCocripoは、ウェビナー初心者でも導入しやすいウェビナー特化型ツールとして人気を集めています。
Cocripoは、余計や機能を省いてとにかく簡単に操作できるようこだわって開発されたツールです。最大3名接続可能な無料のフリープランで使い勝手を確認した上で、ビジネスプランへ移行できるのも安心できるポイントと言えます。
日本企業が開発したシステムという強みを活かし、充実したサポート体制が整っているのも大きな特徴です。
プラン名 | 同時接続可能数 | 初期費用(税込) | 月額費用(税込) |
---|---|---|---|
フリープラン | 3名 | 0円 | 0円 |
ビジネスプラン | 100名 | 33,000円 | 33,000円 |
エンタープライズプラン | 300名 | 33,000円 | 70,000円 |
ネクプロ
(引用元:https://nex-pro.com/)
- ネクプロのおすすめポイント
- パソコンさえあれば誰でも配信できる操作のシンプルさ
- 顧客管理がしやすい
- 利活用でオウンドメディアを構築できる
ネクプロは配信機能とマーケティング機能の両方に特化したウェビナーツールです。
配信者も参加者もアプリのインストール不要でブラウザを使って参加できます。シンプルな操作性のため、ウェビナー初心者でも簡単に使うこなせるのも魅力です。
録画した動画や資料を掲載するメディアサイトを構築もできるので、情報発信やナーチャリングを行いたい企業にもぴったりと言えるでしょう。さらに、視聴ログを活用することで、参加者に応じたアプローチの仕方を考えられるのも魅力です。
ネクプロの料金に関する詳細は、問合せが必要です。
Fresh Voice Webinar
(引用元:https://www.freshvoice.net/)
- Fresh Voice Webinarのおすすめポイント
- たった3クリックでWeb会議を開ける
- 複数拠点での同時発言が可能
- マルチデバイス対応だからスマートフォンからの参加できる
Fresh Voice Webinarは、シンプルな画面と操作性のWeb会議システムです。他拠点での同時発言ができることから、Web会議だけでなくウェビナーツールとしても活用されています。
Fresh Voice Webinarの最大の特徴は、3クリックするだけで会議を開催できることです。面倒な操作や設定をする必要がないので、初心者の方でも安心して利用できます。
マルチデバイス対応のため、スマートフォンからの参加も可能です。外出先やパソコンがない環境でも参加者を募れるのも大きな特徴です。
Fresh Voice Webinarの料金システム
Fresh Voice Webinarには、「ASP型」、「占有クラウド型」、そして「オンプレミス型」など様々なプランがあり、それぞれで料金プランが異なります。従量課金制や定額プランなど、用途や目的に合わせた料金プランを選択できるのもうれしいポイントです。
ASP型のリミット10従量課金プランの場合は、月額15,000円で利用できます。
詳しい料金は公式サイトをチェックしてみましょう。
Fresh Voice Webinarの料金プランはこちら
Cisco Webex Events
(引用元:https://www.cisco.com/c/ja_jp/products/conferencing/webex-events/index.html)
- Cisco Webex Eventsのおすすめポイント
- 通信品質が安定しており、大人数のウェビナーにも対応
- 有料版はセキュリティ機能が充実しているから安心
- アンケート機能やチャット機能などイベントを円滑に進める機能を豊富に搭載している
通信機器やソフトウェア分野も手がけるCisco社が開発したCisco Webex Eventsは、ウェビナーの管理や運営、さらにはアフターフォローまで充実した機能を搭載しているウェビナーツールです。
基本的な機能はもちろん、高度なセキュリティ機能や便利機能を多数搭載していることから、トータルバランスの取れたツールと言えます。
Cisco Webex Eventsの料金に関する詳細は、問合せが必要です。
bizplay
(引用元:https://biz-play.com/)
- bizplayのおすすめポイント
- 日経ID会員向けのウェビナー動画プラットフォーム
- 固定費や月額使用料がかからない成果報酬型の配信サービス
- 幅広いチャネルを活用して集客できる
bizplayとは、固定費や月額費用をかけずに作成したウェビナー動画を配信するサービスです。
bizplayの主なユーザーは日経ID会員のため、BtoBのウェビナーマーケティングに最適なツールと言えます。
bizplayの料金システム
bizplayは動画を配信するための月額利用料はかからず、1リードごとにコストが発生する成果報酬型の配信サービスです。詳しい料金システムについては問い合わせが必要です。
V-CUBE セミナー
(引用元:https://jp.vcube.com/eventdx/seminar)
- V-CUBE セミナーのおすすめポイント
- インストール不要で利用できる
- ウェビナーの趣旨に合わせた効果的な演出でより魅力的な配信を実現できる
- ウェビナーを成功させるためのアシストを随時実施している
V-CUBE セミナーは、ライブ配信とオンデマンド配信の両方に特化したクラウド型配信サービスです。
V-CUBE セミナーは、最大10,000台のパソコンに対して高画質なライブ映像を同時配信できます。
チャットやアンケートなどの基本的な機能に加えて、専門スタッフによる配信サポートや配信や撮影用に利用できるスタジオを提供するなど、配信者にうれしいサポートが充実しているのも特徴です。
V-CUBE セミナーの料金システム
V-CUBE セミナーは、ウェビナーの規模や配信内容、利用するサービスによって料金が変動します。
V-CUBE セミナー、配信スタジオの利用、配信スタッフの人件費込みで、35万円から利用可能です。詳しい料金は、お問合せください。
LiveOn
(引用元:https://www.liveon.ne.jp/)
- LiveOnのおすすめポイント
- 音声と画質が良く、高品質な配信を実現できる
- ウェビナー開催用の機能も多数搭載している
- SaaS型とオンプレミス型の2タイプから選択できる
Web会議システムであるLiveOnは、ウェビナーツールとしても活用できます。
LiveOnは、複数のパソコンから同時接続しても、高音質・高画質の映像を配信できるため、ストレスフリーでウェビナーを開催できるでしょう。
さらに、録画機能や出欠確認、さらにはアンケート機能など、ウェビナーを開催する上で必要な機能を搭載しているのもポイントです。
LiveOnの料金システム
LiveOnはSaaS型・クラウド型のASP版と専用システムで導入するオンプレミス型の2タイプの料金プランがあります。
プラン名 | 同時接続可能数 | 初期費用(税込) | 月額費用(税込) |
---|---|---|---|
ASP版 | 150名 | 85,800円 | 3,300円 |
プラン名 | 同時接続可能数 | サーバーソフト | クライアントソフトライセンス |
---|---|---|---|
イントラパック版 | 無制限 | 1,100,000円 | 85,800円 |
自社の運用方法や目的に合わせたプランを選択していきましょう。
EventIn
(引用元:https://jp.vcube.com/eventdx/eventin)
- EventInのおすすめポイント
- 講演や個別の質問、商談など様々なコミュニケーションに対応している
- 参加者の動向データを一元管理できる
- 連絡先を交換して人脈作りにもなる
オンラインプラットフォームのEventInは、従来のリアルイベントのように企業がライブ配信による個別セミナーを実施できるサービスです。
EventInに出展する企業は、セミナーのライブ配信をしながら、参加者と個別に質疑応答や商談を行えます。参加者同士も交流できるため、オフラインのイベントのように自由にコミュニケーションを図れるのが特徴です。
参加者の動向をデータ化できるため、質の高いデータ活用ができるでしょう。
EventInの料金システムはイベントの規模によって異なるため、詳しい費用に関しては問い合わせが必要です。
Zoom ウェビナー
(引用元:https://explore.zoom.us/ja/products/webinars/)
- Zoom ウェビナーのおすすめポイント
- 誰でも使いやすい
- Q&A機能やチャット機能、投票機能などの機能を搭載しているから使い勝手がいい
- FacebookやYouTubeなどでもLIVE配信ができる
Zoom ウェビナーとは、Web会議システムの「Zoom」のオプション機能として利用できるウェビナーツールです。
Zoomのオプション機能をつけるだけでウェビナーツールとして拡張できるのが特徴です。使い方もZoomとほとんど変わらないため、ウェビナーツール初心者の方でも導入しやすいと言えます。
Zoom ウェビナーでは、FacebookやYouTubeなどのSNS上でライブ配信が可能です。これらのSNS上で配信することで、最大5万人まで参加できるため、員数を気にせずにウェビナーを開催できるでしょう。
Zoom ウェビナーの料金システム
プラン名 | 同時接続可能数 | 初期費用(税込) | 年額費用(税込) |
---|---|---|---|
Zoom Webinars | 500名 | 無料 | 92,800円 |
1,000名 | 無料 | 457,000円 |
上記以外にも、参加人数に合わせたプランを提供していますので、詳しい費用については問い合わせてください。
GigaCast
(引用元:https://powerlive.logosware.com/)
- GigaCastのおすすめポイント
- プレゼン特化型画面構成だからよりわかりやすいウェビナーを提供できる
- セミナー準備が非常にシンプル
- 有料で配信システムの設定を行ってくれるから初心者でも安心
GigaCastは、本格的な性能と低価格な料金設定が特徴のウェビナーツールです。
スライド資料のテキストの豊富さや講師のデスクトップ画面がわかりやすく表示されるため、参加者もストレスなく受講できるでしょう。
セミナー準備が非常にシンプルだから操作も簡単なのに加えて、有料サービスとして配信システムの設定も代行してくれるため、これからウェビナーを導入したい企業におすすめです。
GigaCastの料金システム
GigaCastには、共有クラウド型と専用クラウド型の2タイプがあり、さらに豊富なプランを提供しています。自社の配信回数や配信形態に合わせて選択していきましょう。
- 共有クラウド|プリペイド制:28,000円~
- 共有クラウド|月額固定(ポイント発行方式):月額9,800円~
- 共有クラウド|月額固定(時間帯指定プラン):月額48,000円~、初期費用98,000円
- 専用クラウド|従量課金制:お問い合わせ
まとめ
ウェビナーは、新しいマーケティング戦略として様々な業界や業種の企業が注目しています。
オフラインのセミナーよりも安いコストで開催できるため、導入するハードルが低いのが特徴です。自社のウェビナーに最適なツールを選定するためにも、それぞれのツールを比較・検討することが重要です。
ウェビナーを開催する目的や目標、さらにはウェビナーにかけられる予算や費用などを総合的に考慮して、ツール選びをしていきましょう。
デジタルトレンズへお気軽にご相談下さい。