医療(病院・クリニック)のSEO対策とは?事例や流入数減少の打ち手も解説

更新日:

投稿日:2023.12.15

医療(病院・クリニック)のSEO対策とは?事例や流入数減少の打ち手も解説

現在では、Googleのアップデートが連続して行われており、これを機にサイトの流入数が大幅に減少してしまったと感じている医療従事者の方も多いのではないでしょうか。

2017年12月に行われた「健康アップデート」を皮切りに、YMYLと呼ばれる領域の評価基準が大きく変わりました。

また、評価基準の大きなアップデートも、半年に1回程度だったものが、2023年後半では2カ月連続して更新されるなどしており、その頻度、影響度がますます大きくなっています。

そのため、各アップデートでの特徴に合わせた対策を行うことが重要となります。

そこで、本記事では各アップデートに共通する基準を中心に医療系メディアのSEOのポイント、順位ダウンからのリカバリーのコツについて解説します。

アップデートが始まってから流入が減少してしまった、あるいはこれから医療系メディアを運営していきたいと考える方には役立つ記事となっています。

ぜひ最後までご覧ください。

 

コアアップデートで流入数が大幅に減少したメディアは多い

2023年後半に入り複数のコアアップデートが行われており、流入が減少したメディアも少なくありません。

ここでは流入が減少したメディアの特徴や事例について紹介します。

事例① 某内科クリニックメディア

こちらのサイトは2023年10月あたりから急激に流入数が減少しています。

特に、アフィリエイト(他社のクリニックに送客し成果報酬を得る座組)を行っている記事からの流入が減少しています。

逆にこちらのクリニックの利用を促すようなコラムでは、流入数が減少していません。

最近では寄生サイトと呼ばれる他社のサイトドメインを借りてアフィリエイトを行うことが問題視されており、Googleも注視しています。

この事例からは、比較情報メディアではなく、クリニックのドメインでアフィリエイトを行っていると評価を大きく落とされる傾向があることがわかります。

 

事例② 某歯科医院

こちらの歯科医院サイトは2023年8月あたりから急激に流入数が減少しています。

丁度数か月ぶりのコアアップデートが行われたタイミングです。

ユーザーの検索課題に必要な内容が網羅されていない記事の掲載順位が大幅に低下し、流入数を減少させています。

 

アップデートで流入が落ちた場合どうすれば良いのか?

では、前述したようにGoogleのアップデートで流入数が大幅に減少したらどうすれば良いのでしょうか。

サイト状況によって異なるため一概には言えませんが、まずは下記のような手順で原因を調べるケースが多いです。

このように、

掲載順位が低下しクリック率が落ちたキーワードから原因を調査していきます。

 

医療系メディアはYMYLと呼ばれる難易度が高い領域に位置する

医療系メディアはYMYLと呼ばれる難易度が高い領域になります。

そのため、いくつかの点に留意しSEO対策をしなければ上位表示は難しいと言えるでしょう。

ここではまずYMYLとはそもそも何なのか、またYMYLと呼ばれる領域でSEO対策を行うことが難しいのかについて解説します。

 

そもそもYMYLとは?

まずはYMYLの概念について紹介します。

YMYLとは、”Your Money or Your Life”を省略した言葉で主に下記に該当するものをYMYLと呼びます。

上記に直接影響を与えたり、害を与えたりする可能性があるもの。

この概念はGoogleが公式に提示している検索品質評価ガイドラインに記載された内容となります。

ここに該当する領域としては、医療や金融などが上げられ、Googleは慎重に評価を行っています。

下記記事に詳しく記載したので、気になる方は参考にしてみてください。

 

参考:Google公式サイト General Guidelines

 

難易度が高い理由

前述の通り、GoogleはYMYLに該当する領域のコンテンツ評価を慎重に行っています。

そのため、YMYLに関連するキーワードを上位表示をするためにはサイトやコンテンツの信頼性を示すなどの工夫が必要になります。

ここではYMYL領域でSEO対策を行うことが難しい理由を2つ詳しく解説します。

 

上位表示には多様な工夫が必要になる

上位表示するためには、多様な工夫が必要になります。

例えば、医療系メディアの場合、

などを行うことで信頼できるサイト、コンテンツであることを示さなければいけません。

他にもさまざまな注意点がありますが、上位表示をするには上記のような工夫が必要です。

 

医療広告ガイドラインを遵守しなければならない

医療広告ガイドラインの対象に該当する広告として、下記が記載されています。

治療法等を紹介する書籍、冊子及びウェブサイトの形態をとっているが、特定(複数の場合も含む。)の病院等の名称が記載されていたり、電話番号やウェブサイトのアドレスが記載されていることで、一般人が容易に当該病院等を特定できる

このため、医療系メディアは医療広告ガイドラインを遵守しなければいけません。

医療広告ガイドラインでは、下記に該当するものをガイドライン違反としています。

(ⅰ) 比較優良広告
(ⅱ) 誇大広告
(ⅲ) 公序良俗に反する内容の広告
(ⅳ) 患者その他の者の主観又は伝聞に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談の広告
(ⅴ) 治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等の広告

出典:厚生労働省 医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)

 

医療系メディアでSEO対策をする際に重要な5つのポイント

ここからは医療系メディアでSEO対策をする際に重要なポイントを5つに絞り解説します。

特に医療系メディアではGoogleが公式に発表している評価基準EEATを満たすことが重要です。

EEATとは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」から構成される指標の略語です。

EEATについては別記事で詳しく解説しているので、興味がある方は下記よりご覧ください。

 

サイトの権威性を高める

他の医療系メディアから被リンクを獲得することでサイト(ドメイン)の権威性を高めることができます。

イメージとしては、多くの医療系メディアから多くのリンクを貼られているので、それだけリンクが貼られていれば信頼できるといったようなイメージです。

被リンクの獲得手法としては多岐に渡ります。

例えば、独自の調査データを公開するなどオリジナル性の高いコンテンツを発信することで、参考URLとして被リンクが貼られることを狙うなどが手法の例として挙げられます。

 

医療に精通した専門家が監修し、監修者情報を明記する

コラムでSEO対策を行う場合は、コラムの信頼性を上げるために、医療に精通した専門家が監修し、その監修者情報を明記することが重要です。

例えば、美容外科のメディアの場合、美容外科医が記事の監修を行い、美容外科医の経歴を明記する必要があります。

この経歴部分が、コラムの内容と関連性が高いことも重要なポイントです。

 

信頼できる参考文献へ発リンクする

コラムでSEO対策を行う場合、信頼できる参考文献へ発リンクをすることも重要です。

論文など信頼できる参考文献へ発リンクをすることでコラムの信頼性を上げることができます。

関連性の高い見出しの下、もしくはそれが難しい場合は一番下に参考文献を記載する箇所を作成しリンクを設置するようにしましょう。

 

検索意図に必要な情報を網羅し、独自性を担保する

SEOの評価を上げるには、検索意図に必要な情報を網羅的に含み、コンテンツの独自性を担保することが重要です。

まず、関連KWなどからユーザーが必要としている情報を読み取り、網羅的に入れるようにします。

次に独自性を出すように設計をします。

例えば、「美容整形後のダウンタイム」に関する記事を執筆する際に場合、独自性を出すためのポイントとして下記が挙げられます。

このように独自の内容にすることで、SEOの評価向上を狙います。

 

適切な内部リンクの設計をする

適切な内部リンクの設計は、各ページの評価を上げるために重要です。

例えば、トップページで「地名×歯科医院」のような特定のキーワードで上位表示を狙う場合、下記のような点が重要です。

などの点に注目しながら内部リンクの設計を行います。

 

SEO対策会社に任せるという手もある

ここまで挙げたものは、YMYL領域の最低限のポイントと言えます。

このポイントを網羅したとはいえYMYL領域では簡単に順位が戻らない、さらに順位が下がってしまうといったケースも多くあります。

順位上昇の為には、最低限のポイントを押さえた上で、各アップデートの特徴に合わせた対策を行うことが重要です。

例えば、滞在時間や、HTMLソースの組み方など、その他の要素が多々ある中でご自身で対策されることにも限界があるでしょう。

こうした場合に、SEO会社に依頼することも検討されてはいかがでしょうか。

SEO対策会社を活用することでSEO対策が成功しやすい理由としては下記が挙げられます。

上記のような点からSEO対策会社を上手く活用することで、成功確率を大きく上げることができます。

 

まとめ

今回の記事では、直近で流入数が減少したメディアの特徴や事例、医療系メディアのSEO対策の難易度が高い理由、SEO対策時の重要なポイントについて解説しました。

医療系はSEO対策の難易度が高い領域ですが、適切な施策を行うことで着実に流入数、お問い合わせ数を伸ばすことができます。

もし外部のSEO対策会社に相談してみようとお考えの方は、ぜひ一度弊社デジタルトレンズも検討してみて下さい。

弊社では、歯科医院やAGAなど医療系メディアのSEO対策支援実績が多数あります。

また、自社メディアも数種類保有しており、そこで得た知見をもとにSEO対策を行うので再現性が高い点にご好評いただいています。

SEO対策に興味があるけど失敗したくないという方はぜひ一度下記よりお気軽にご相談ください。

記事監修者の紹介

株式会社デジタルトレンズ 代表

姫野 慎太郎

京都大学経済学部卒業後、東証グロース上場企業である株式会社イトクロに新卒入社。

イトクロではメディア事業に従事し、海外拠点の立ち上げにも貢献。
2012年に退職後、株式会社デジタルトレンズを創業。

Web広告代理店事業からSEO対策、
Webメディア事業まで、幅広くWebマーケティング事業を展開。

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