動的リマーケティングとは何か?意味やメリット、設定方法、効果を徹底解説

更新日:

投稿日:2021.10.13

動的リマーケティングとは何か?意味やメリット、設定方法、効果を徹底解説

Google広告の動的リマーケティング、ご存じでしょうか?記事を読んでいる企業のWeb担当者様なら、一度は聞いたことがあるでしょう。 動的リマーケティングは、ユーザーのアクション履歴を参考に、マッチした広告を配信する方法です。消費者に合った広告を配信できるため、コンバージョン率(CVR率)も上がりやすいでしょう。 この記事では、動的リマーケティングの意味、リマーケティングとの違い、メリット、設定方法を解説します。

動的リマーケティングとは?

動的リマーケティングは、過去にユーザーが閲覧した商品・サービスの広告を入れられることです。 ユーザーごとに広告を変えて、過去にサイトへ訪れた消費者を呼び戻します。結果として、見込み客の獲得や販売につながります。 例えば、ファッションサイトを見るユーザーには、アパレル関係の広告を配信して、購買意欲をかきたてるのです。

他リマーケティングとの違い

動的リマーケティングは、リマーケティングの1つです。ここでは、動的リマーケティング以外とリマーケティングの違いを紹介します。

一般的なリマーケティング

一般的なリマーケティングは、サイトへアクセスしたユーザーに広告を配信する手法。例えば、一度でも美容系のサイトに訪れたら、整形クリニックの広告を表示します。 ユーザーが閲覧するサイトを分析し、特定ジャンルの広告を配信するのです。

検索広告向けのリマーケティング(RLSA)

検索広告向けリマーケティングとは、サイトにアクセスしたユーザーの検索時に広告を配信します。 一般的には、標準マーケティングのリストと検索キーワード(サジェストキーワード)を組み合わせた配信をするものです。

Googleアナリティクスのリマーケティング

Googleアナリティクスのリマーケティングは、GoogleAdWordsを組み合わせます。Googleアナリティクスデータを参考にユーザーリストを作成し、リマーケティング広告を配信します。

動画リマーケティング

動的リマーケティングは、YouTubeを閲覧したユーザーに広告を配信します。YouTubeとGoogleAdWordsのアカウントをつなぎ、YouTubeチャンネルの視聴者とアクセスしたユーザーを追跡して、広告を配信するシステムです。 収集したユーザーリストは、Googleディスプレイ広告(GDN)にも活用できます。

リマーケティングのメリット3選

リマーケティングのメリットをご存じでしょうか?ここでは、Web担当者向けにリマーケティングメリット3選を紹介します。

メリット1:広告費を抑えられる

Google広告の動的リマーケティングは、出稿時の最低額がありません。予算の少ない企業でも、広告を配信ができます。 他の広告と同じで、配信後の広告停止もできるため、テスト運用がしやすいでしょう。広告費を抑えたい人や運用初心者でも使いやすいのがメリットです。

メリット2:広告サイズの自動調整

Google広告の動的リマーケティングでは、広告サイズの自動調整が可能です。商品ごとに広告サイズをカスタマイズできるため、効果的な広告運用ができます。 「広告サイズ変更がめんどくさい」と考えるWeb担当者は、動的リマーケティングのメリットを感じやすいでしょう。

メリット3:入札単価の適正化

手動で単価を変更できる「拡張CPC」やクリック単価を自動調整する「コンバージョン大オプティマイザー」により、ベストな入札単価を計算します。 「効果測定しながら、広告単価を調整したい人」や「過去のデータを参考に、クリック単価を決めたい人」は、動的リマーケティングのメリットがあるでしょう。

Google広告の動的リマーケティング設定方法

Google広告の動的リマーケティング設定方法を紹介します。動的リマーケティングのメリットを理解しても、Google広告のキャンペーン設定をしないと広告運用できません。

ステップ1:キャンペーンの新規作成

動的リマーケティングを行うには、Google広告のキャンペーン作成が必要です。Google広告にログインしたら、以下の手順で設定してください。

業種を選択すると「動的リマーケティングが効果的な業種」が表示されます。

上記の業種は、Google広告の公式サイト「動的リマーケティングのイベントとパラメータ」に、サンプルのイベントパラメータが用意しています。 該当しない業種は、カスタムのイベントパラメータを利用しましょう。設定方法の事例は、Google広告ヘルプをご覧ください。

動的リマーケティングのイベントとパラメータ – Google 広告 ヘルプ

ステップ2:データフィードの作成

ステップ2では、データフィードの作成をします。データフィードとは、商品名、価格、サイトURLが記載されたリストです。 データフィード情報は、ユーザーに配信される広告に利用されます。データフィードを充実させると「広告費用対効果(ROAS)」や「ユーザー1人分の獲得コスト(CPA)」を高められます。 Google広告のデータフィード設定方法は、以下のとおり。

Google動的リマーケティング広告では、業種別のデータフィードテンプレートが違うのです。IDは、リマーケティングタグの情報と一致させましょう。 また、アップロードするフィードファイルは、csv、.tsv、.xls、xlsxの4種類に指定されています。ネットショップでは、2種類のアップロード方法が利用できます。 1つは、Googleの無料・有料チャネルに商品掲載する「GoogleMerchantCenter」に登録し、アイテムリストを一括でアップロードする方法。2つ目は、Google広告ページからアップロードする方法です。 ネットショップなら1つ目で、それ以外の業種は2つ目を選択しましょう。

ステップ3:Google広告タグの設定

ユーザーにマッチした広告を配信するには「Google広告タグ設定」が必要です。タグにカスタムパラメータを設置して、ユーザーが利用する媒体経路を分析します。 タグの設定方法は、以下のとおり。

グローバルサイトタグとイベントスニペットをコピーして、測定するホームページの間に貼り付けましょう。 グローバルサイトタグを利用すると、ドメインに新規のCookie(サイトの閲覧情報)が設定できます。イベントスニペットは、ユーザーの行動履歴やパラメータの測定ができるものです。

Google広告動的リマーケティングの効果的な利用方法

Google広告の動的リマーケティングの効果的な利用方法を紹介します。

ユーザーのテンションに合わせた入札額の調整

サイトに訪れたユーザーには、いろいろなタイプがあります。実際の店舗でも、ウインドーショッピングに来た人や他店と比較したい人もいるでしょう。 ユーザーのテンションに合わせて入札単価を設定すれば、コンバージョン率の改善につながります。

事例2:購入済ユーザーへの広告を辞める

購入済のユーザーへの広告を辞めましょう。購入済ユーザーへ広告配信しても、購買意欲をかきたてられません。 お腹いっぱいの人に、ご飯を誘っても断られるのと同じです。再購入を促すなら、購入日から約1~2ヶ月後の広告配信をします。 ユーザーの購入状況に合わせて、広告の配信頻度をしましょう。

事例3:デバイスごとの実績をチェックする

デバイスに合わせた入札単価の調整を必要です。スマートフォンの競争が激しく、パソコンよりも多くの広告が配信されます。 デバイス別の効果をチェックして、適切な入札単価を決めましょう。

Google広告の動的リマーケティングまとめ

Google動的リマーケティングの意味、リマーケティングとの違い、メリット、Google広告での設定方法、成功事例を紹介しました。 動的リマーケティングを活用できれば、ユーザーごとに効果的な広告を配信できます。また、広告出稿時の最低額もないので、少額で運用できるのもメリットです。 海外では、動的リマーケティングの成功事例もあるので、コンバージョン率の改善につなげましょう。

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