DSA(動的検索広告)とは?メリット・デメリットや設定方法を解説
DSA広告とは
DSA広告(動的検索広告)とは、Googleが提供する検索連動型広告の一つです。 広告主のWebサイトに掲載している商品・サービスと関連性の高いユーザーにアプローチすることができます。
また、DSA広告では、手動でキーワードの設定をしなくても、Webページのコンテンツに基づいて、広告の設定が自動的にされます。
そのため、手動ではカバーしきれなかったキーワードを網羅することができるので、確度の高いユーザーの取りこぼしを減らせます。
この記事では、「DSA広告(動的検索広告)」の仕組みから、メリット・デメリット、活用法までまとめました。 DSA広告の設定方法も紹介しているので、ぜひ広告運用の参考にしてみてください。
DSA広告の仕組み
DSA広告の配信の流れは以下の通りです。
1. 広告がクリックされた際に表示させたいページのURLをGoogle広告に設定
2. Googleが指定されたURLをクロールし情報を読み取り、コンテンツの内容をインデックスする。
3. ユーザーがインデックスされたページと相関性の高いキーワードによる検索を行なった際に、Googleにより自動生成された広告を表示する。
DSA広告では、Webページのコンテンツと関連性の高い「広告見出し」と「URL」が自動生成されるのが特徴です。
そのため、従来行っていた広告設定の手間が大幅に削減されます。 上記の特性から、DSA広告は、サービス・商品ページが多いWebサイトにおすすめです。
DSA広告を導入するメリット
DSA広告を導入するメリットをまず見ていきます
メリットは想定外のKWやターゲットを見つけることができる
検索連動型広告では、広告主側が「ユーザーに検索されるであろうキーワード」を想定し、設定していました。 しかし、広告主側が検索キーワードを想定しても、CV率の高いキーワードをすべて網羅できるわけではありません。
人的な作業なので、どうしてもキーワードの取りこぼしは発生してしまいます。 一方、DSA広告では、広告主が想定していなかったCV率の高いキーワードを設定できる可能性があります。
そのため、今までアプローチしきれていなかったユーザー層に広告を配信できます。
広告業務の負担を抑えられる
DSA広告のメリットとして広告業務の負担を抑えられるという点が挙げられます。
リスティングなどの通常の検索連動型広告では、検索キーワードや広告見出しの設定が必要でした。 しかし、DSA広告では、URLを設定すれば自動的に検索キーワードと広告見出しが設定されます。
このように、今まで行ってきた設定の手間が省けることで、運用者の労力を軽減できます。
成果改善が見込める
DSA広告を活用することで成果改善が見込めます。
なぜなら、DSA広告は、Webサイトのコンテンツに合わせて、成果に繋がる検索キーワードの選定と広告文が自動で作成されるからです。 ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い広告文が表示され、推定クリック率の改善が狙えます。
その上、競合他社が注力していないキーワードで出稿することも可能です。
そのため、効果の高いキーワードを見逃さずに網羅し、新たなユーザーからの成約を獲得することが期待できます。
DSA広告を導入するデメリット
上記のようなメリットがありますがデメリットもあります。次にそのデメリットを見ていきます。
広告の表現を調整できない
DSA広告は、自動的に広告が生成される特性上、広告の表現を調整できません。
広告の表現によっては、広告主が意図しないイメージで商品・サービスが伝わってしまう可能性があります。
自社の商品・サービスのイメージを崩さないように、広告の表現はチェックするべきでしょう。
キーワードごとの入札単価を設定できない
従来の検索連動型広告は、キーワードごとに入札単価を設定して広告を出稿します。 そのため、狙いたいキーワードに合わせて入札単価を調整できるのがメリットです。
しかし、DSA広告ではキーワードごとに入札単価が設定できません。
狙いたいキーワードで広告を表示したい場合は、別途、検索連動型広告を出稿して入札単価をキーワードごとに設定しましょう。
自社の商材やブランドに悪影響を及ぼす可能性がある
DSA広告で自動生成される広告の内容によっては、自社の商材やブランドに悪影響を及ぼす広告が配信される恐れがあります。
そのため、不適切な広告表現がされていないか定期的に確認する必要があるのです。 ブランドイメージを崩すようなキーワードは、あらかじめ除外キーワードとして設定しましょう。
DSA広告に向いている業界
では、DSA広告に向いている業界はどんなものがあるのでしょうか?
商品の数が多く、情報の更新頻度が高いサイトや業界
ECや不動産、飲食店などのように、商品・サービスの情報が大量に掲載されているサイトにDSA広告は向いています。
上記のように商品の数が多く、情報の更新頻度が高いサイトで手動で広告設定を行うのは、非常に手間がかかります。
DSA広告のような動的検索広告では、自動で広告作成から出稿まで行うので、広告出稿の効率化ができるのです。
SEO対策を実施しているサイト
SEO対策を実施しているサイトとDSA広告の相性は非常に良いです。 DSA広告では、各Webページをクローリングします。
そのため、SEO対策がきちんと行われていれば、GoogleクローラーにWebページの情報を正しく伝えられるのです。
DSA広告の効果を最大限にするためにも、SEO対策がきちんと行われているか確認しましょう。
DSA広告の設定方法
DSA広告の設定方法は以下の通りです。
1DSA用のキャンペーンを作成する
①新しいキャンペーン」をクリック
②このキャンペーンで達成したい目標を選択 上記の目標の中から、DSA広告で達成したい目標を選択します。
③キャンペーンタイプの「検索」を選択
④目標とする成果地点を選択
⑤キャンペーン名を設定
キャンペーン名を設定したら「続行」をクリックします。
⑥予算・単価を設定する
⑦地域・言語を設定する
動的広告グループの作成
①「広告グループの種類」で「動的広告」を選択
②広告グループ名を設定(黄色の枠)
③「すべてのウェブページ」を選択(青色の枠)
すべてのウェブページを選択した後、項目にチェックを入れましょう。
「保存して次へ」をクリック
広告の作成
①説明文1・2を入力
②「保存して次へ」をクリック ※広告見出し、最終ページURL、表示URLは自動生成されます。
DSA広告の活用方法
ここからは、DSA広告の活用方法を紹介します。
自動入札と組み合わせる
DSA広告をより活用するには、自動入札と組み合わせましょう。 自動入札で費用対効果を高めるには、一定の機械学習期間が必要です。
動的検索広告が向いているようなコンテンツが大量にあるWebサイトでは、機械学習が進みやすくなります。
そのため、自動入札と組み合わせることによって、最適な入札単価が自動設定されやすくなるのです。
サーバーエラー等は事前にチェックする
配信の際にクロールできないWebページがあると、Googleクローラーによる審査に落ちてしまいます。
DSA広告が配信されない場合は、Webページのエラーが原因であることが多いです。 Webページにサーバーエラーがないかどうかは事前にチェックしましょう。
KW、URLの除外設定を行う
DSA広告の配信前にKW、URLの除外設定を行いましょう。 除外設定を行わないと、意図しないキーワードやページで無駄な広告が表示されてしまいます。
購買意欲の高いユーザーに正しくアプローチするためにも、CV率が低いKWとURLは除外しましょう。
まとめ
本記事ではDSA広告のメリットや活用方法などを紹介しました。 今までの検索連動型広告では、手動でキーワード・広告見出しの設定を行う必要がありました。
一方、DSA広告では、Webページのコンテンツに基づいて、キーワードと広告見出しが自動作成されます。 そのため、今まで行っていた広告設定の手間が大幅に省けるのです。
また、Webページのコンテンツと関連性の高いキーワードを自動設定するので、今まで網羅しきれなかったキーワードで広告配信ができます。
上記の特性から、DSA広告は商品の数が多く、情報の更新頻度が高いサイトとの相性は抜群です。 今まで取りこぼしていたユーザー層にアプローチができる効果的な手法なので、DSA広告を活用してCV数を増やしましょう。
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