SEO対策でSNS運用は意味がない?メリットや効果的な連携方法を解説

投稿日:2023.04.16

SEO対策でSNS運用は意味がない?メリットや効果的な連携方法を解説

近年のSEO対策でトレンドとなっている手法の1つが、SNS運用です。集客力を強化したい場合、SNSの活用は早期に取り入れるべき施策になります。

本記事ではSEO対策の一環でSNS運用を進めるメリットや、効果的な連携方法を紹介します。TwitterやFacebookなどSNS別の連携方法もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

SEO対策でSNS運用は意味がない?

「SNSはSEO対策に影響しない」と長らくいわれ続けてきたなか、なぜ取り入れる企業が増えているのでしょうか。ここではGoogleの公式見解も踏まえながら、SEO対策とSNSの関係性について紹介します。

検索順位には影響しない

結論から言うと、SNSは検索順位を直接上げる効果はありません。実際、Googleのアナリストであるジョン・ミューラー氏は次のように語っています。

【原文】Social signals have an impact on organic rankings in google and not directly no so it’s not that there’s any kind of a ranking affect.Their to large part social networks also have a nofollow on the links that they.

【翻訳】

ソーシャルシグナルは、Googleのオーガニック検索場所に影響を与えます。しかし、直接的な影響ではないため、ランキングに影響を与えるものではありません。ソーシャルネットワークの大部分には「nofollow属性」が設定されているため、影響を与えないのです。

引用:Google SearchCentral|English Google Webmaster Central office-hours hangout

nofollow属性とは、SNSでの動きを検索エンジンの評価に反映しないタグです。つまり、いいねやシェアなどのアクションが増えても、SEOに直接的な影響はないといえます。

集客力の強化は期待できる

検索順位に影響しないにもかかわらず、SNS運用を始める企業が後を絶ちません。その理由はSNSの普及率が高く、上手に活用できれば集客力の強化が期待できるためです。

実際、SNSの普及率は2022年度時点で82%であり、情報収集を目的に利用している人は44.0%にもなります。

参照:ICT総研|2022年度SNS利用動向に関する調査

また、SNSは情報拡散力が非常に強い点も大きなメリットです。例えば、Twitterでリツイートされると、自社を認知していない潜在層のタイムライン(TL)にも表示されます。そこで興味関心を引ければリンク先のページへ遷移し、見込み顧客の獲得も可能です。

このように、SNSは自然検索だけではリーチできないユーザーにも情報を届けられます。特に長期的に売上を安定させたい企業は、SNSを活用した潜在層へのアプローチを強化したいところです。

SEO対策の一環でSNS運用を進める3つのメリット

SEO対策でSNSを活用するメリットは、主に次の3つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

サイテーションを獲得できる

SNSで社名やサービス名について言及されると、サイテーションの獲得による認知拡大が期待できます。

そもそも、サイテーションとは第三者によって企業名などが引用される行為です。名詞の引用が多くなれば、被リンクと同様にGoogleからの評価が高まります。結果的に検索順位も上がるため、SNS運用をSEO対策の一環で取り入れる企業が増えているのです。

被リンク数の増加が期待できる

SNS運用は、被リンクのきっかけにもなります。例えば、SNSの投稿を通じて、自社メディアを知ったサイト運営者がいたとしましょう。投稿内容や遷移先のページに対する満足度が高ければ、自分のWebサイトやnoteなどで記事を取り上げるケースも出てきます。

また、前述のサイテーションを獲得できれば、リーチできるユーザーも多くなります。その分、被リンクを獲得できる可能性も広がるでしょう。

ユーザーと関係性を深められる

SNSはユーザーとの距離が近く、コミュニケーションを取りやすい点もメリットです。特に、Twitterのリプライなど公開されるやり取りは、内容次第で好感や親近感を持つきっかけにもなります。「どのような企業だろう」と、検索につながるケースも少なくありません。

実は、炎上した場合も検索のきっかけになります。しかし、炎上するような対応や言葉遣いでは企業イメージを損ないかねません。SNSではいつも以上に丁寧な対応を心がけ、良質なサイテーションを獲得しましょう。

SEO対策とSNSを効果的に連携させる3つの方法

SNSとの連携を強化し、SEO対策で好影響を受ける方法は3つあります。

上記3つを実践すると、SNSからWebサイトへの流入増加が期待できます。なお、流入経路の分析はツールによる効果測定が必要です。詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

SNSボタン(ソーシャルボタン)を設置する

SNSボタンは、Webサイトの記事をSNS上でシェアする際に押すボタンです。シェアによって記事が拡散されれば、サイテーションや被リンクの獲得が期待できます。

SNSボタンの設置場所として効果的なのは、ファーストビューと記事の最下部です。

ファーストビューであれば、ボタンを探す手間が省けます。また、記事の最下部は「役に立った」など心が動かされたタイミングで押せるため、好意的なシェアが期待できるでしょう。

設置するSNSボタンの種類は、TwitterやFacebookが主流です。ほかにも、見込み顧客がよく利用していると推測されるSNSを取り入れるとよいでしょう。

役に立つ内容を定期的に投稿する

SEO対策とSNSの連携では、役に立つ内容を定期的に投稿することも大切です。SNSの投稿内容に対する満足度が高ければ、「もっと詳しい情報を知りたい」とWebサイトへの遷移が期待できます。

一方で投稿が不定期、あるいは少ない状況だとタイムラインはすぐに流れます。質の高い投稿内容をより多くのユーザーに見てもらうためには、定期的な投稿が不可欠といえるでしょう。

なお、SNS運用を効率的・効果的に進めるためには、解析ツールの利用もおすすめです。ユーザーがSNSを見ている時間を分析し、そこを狙って投稿を続けるのも1つの方法といえます。

ハッシュタグを活用する

「#マーケティング」などのハッシュタグを活用すれば、同じテーマに興味関心があるユーザーへリーチしやすくなります。興味の度合いが潜在層よりも強い分、遷移先でのアクションも大いに期待できるでしょう。

ただし、やみくもにタグを付けると、投稿内容が読みにくくなってしまいます。そのため、関連度の高いタグを優先し、2〜3個ほどつけるとよいでしょう。

また、「#Webマーケなら○○(社名)」など、オリジナルのハッシュタグを作るのもおすすめです。統一したハッシュタグを使い続けることで、ブランドイメージの構築にもつなげられます。

【SNS別】SEO対策との連携方法

最後に、SEO対策との連携方法をSNS別に紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Twitter

Twitterはリツイート機能により、情報伝搬力が非常に高いSNSです。

ただし、タイムラインの流れが速いため、インパクトのある投稿内容や画像でユーザーの興味を一瞬で引く必要があります。SEO対策で有効な画像について知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

また、下記に挙げる企業のように公式アカウントをあえて属人化し、多くのフォロワーと人気を集めている企業もあります。

ただし、炎上も拡散しやすいため、投稿内容やリプライではユーザーに不快感を与えないよう十分注意しましょう。

Facebook

Facebookは、Twitterよりもフォーマルな投稿内容が好まれやすいSNSです。SEO対策の一環としてFacebookを活用する際は、OGP(Open Graph Protocol)の設定が大切になります。

OGPとは、表示内容を調整する機能です。設定していない場合、記事の内容が自動で抜粋され、拡散力の低いタイトルや画像のまま表示されます。

なお、OGPの設定は、Webサイト側の<head>部分で行います。詳しい設定方法を知りたい方は、Metaのガイドをチェックしてみてください。

YouTube

SEO対策とYouTubeを効果的に連携させるためには、VSEOの理解が必要です。VSEOとはいわゆる動画のSEOであり、YouTubeからの流入を増やすために不可欠な施策になります。

具体的には動画を視聴するユーザー属性に合わせた、タグやクリエイティブ面の最適化が求められます。

また、記事の分かりやすさを上げるために、ツールの操作方法などを動画として挿入するケースも増えています。WebサイトとYouTubeチャンネル、相互の回遊による滞在時間の増加はSEO対策としても効果的です。

YouTubeを活用する際はVSEOも強化して、ユーザーの満足度向上を図っていきましょう。

SEO対策でSNSが役立つ場面も多い!

SNSはサイテーションや被リンクの獲得などにより、SEO対策に対して間接的な影響を与えます。運用方法によっては、見込み顧客との信頼関係やブランディングの構築も可能です。

SEO対策によって集客力を強化したい企業は、SNS運用も積極的に取り入れていきましょう。

なお、当社ではTwitterやYouTubeなど、SNSアカウントの運用代行サービスを展開しています。「SNS運用の始め方がわからない」「定期的に投稿する時間や人員を割けない」などのお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

関連する記事

関連サービス

受付時間平日10:00 ~ 19:00 (土日祝除く)