ページランクとSEOの関係性は?仕組みと確認方法・上げ方を解説
SEO対策を施す上で、検索順位が決まるまでの流れや重視される項目、定期的に把握しておきたい数値指標などは理解しておくべきでしょう。そのひとつに、ページランクが挙げられます。
そこで本記事では、ページランクの考え方やSEOとの関係性を解説しています。
そもそもページランクを知らない方や、自社のSEO対策をより強化させたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ページランクとは?
そもそもページランク(PageRank)とは、Google独自のWebサイトに対する評価指標のひとつです。
評価基準は被リンクの数と質で、「数が多く、質も高いサイト」であるほど、評価が高まります。被リンクを「サイトの信頼スコア」にしていると理解しておきましょう。
要するに、検索で上位に表示させるにはページランクを高める必要があり、高めるには良質な被リンクが必要なのです。
ページランクは廃止されたものと継続しているものがある
ページランクは正確には2種類存在しており、廃止されたものと現存しているものがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
廃止されたページランクは誰でも閲覧できた?
当初のページランクは0から10までの合計11段階で評価され、ツールバーにページの評価が掲載されていました。
廃止された背景には、スパムの横行があります。被リンクの数は相互リンクや自作自演などで操作可能です。
当時は検索アルゴリズムの精度も低く、SEO対策として被リンクが有効という傾向が強かったこともあり、廃止されることになりました。
Google社内では現在もページランクを使用
当初のページランクは形を変えて、2023年3月時点でもGoogle社内で活用されています。
Googleが掲げる10の事実には、『PageRank アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して』と書かれています。
検索アルゴリズムの実態は分かりませんが、ページランクは指標のひとつに組み込まれているのです。
ページランクとドメインパワーは別物
SEOに携わったことのある方なら、「ドメインパワー」という言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか。
ドメインパワーは、そのサイトが検索エンジン(Google)からどれくらい信頼されているかを表す指標です。
ドメインパワーは被リンクの数と質以外にも、サイトの質や運営期間なども加味して算出されます。
なお、弊社では毎月5社限定の初回無料SEOコンサルティングを実施しています。今のSEO対策に自信のない方は、お気軽にお問い合わせください。
ページランクの仕組み
ページランクの基本的な考え方は、「リンク元サイトのページランクの高さ」で評価されると考えましょう。
要するに、単純にリンクを集めればよいわけではなく、集めたリンクの質こそが重要なのです。
ページランクの計算方法について、より詳しく見ていきましょう。
被リンクの量と質が問われる
ページランクの考え方として、以下の例を参考に解説します。
- A社:被リンクの数は5社で、5社それぞれが保有する被リンクは10社
- B社:被リンクの数は10社で、10社それぞれが保有する被リンクは3社
上記の2社が存在する場合、設置された被リンクの数自体はB社のほうが多いです。しかし、リンク元が保有している被リンク数の掛け合わせで評価すると、A社のほうが高く評価されるのです。
このような単純計算で算出されるわけではありませんが、被リンクの量と質が問われるというイメージだけは持っておきましょう。
ページランクの注意点
ページランクを高めるほど有効と言われますが、対策を施す前に注意点を把握し、無駄な取り組みをしないように気をつけましょう。
不適切なリンクの設置はページランクが下がる
不適切なリンクの設置はページリンクを下げるため注意が必要です。
「Google検索セントラル スパムに関するポリシー」には、リンクスパムに関する注意喚起が紹介されています。
- リンク自体に関して金銭をやり取りする
- 過剰な相互リンクの設置
- リンクの自作自演
これらはスパム扱い・低品質なリンクとして、Googleのポリシー違反になる可能性もあります。
Googleの理念には「ユーザーファースト」があります。検索結果のためだけに対策しても逆効果なので、読者にとって有益で価値ある発信を心がけましょう。
ページランクは検索結果に影響する要因のひとつに過ぎない
ページランクはあくまで検索結果に影響する要因のひとつでしかありません。ページランクがとくに重視されていたのは、2016年よりも前の話です。
Googleが掲げる10の事実にもあるように、現在は200以上のシグナルによって検索結果が決められています。
ページランク以外にも検索結果に影響する指標がたくさんあるため、こだわりすぎる必要はないでしょう。
ページランクを調べるのに有効なツール
Google社内で共有されるページランクは分かりませんが、外部のツールで似た数値をチェックできます。
中でも以下の2つは、ページランクの目安としてよく用いられています。
Moz(モズ)【無料で利用可能】
「Moz」は、会員登録すれば誰でも無料で利用できます。
サイトにアクセスし、調べたいサイトのURLを入力すれば、分析結果を出力できます。
分析結果の「ドメインオーソリティ」が、ページランクに該当します。また、MozやAhrefsで出力できる数値のことを総称して「ドメインパワー」と呼ぶこともあるため、併せて覚えておきましょう。
Mozは無料で利用できるため、利用したことがない方はぜひ利用してみましょう。
Ahrefs(エイチレフス)【有料ツール】
「Ahrefs」はページランクを計測できる以外にも、競合サイトの検索上位記事を把握したり、記事の順位変動を計測したりできます。
確認方法は、公式サイトにアクセスして利用登録を済ませ、サイトのURLを入力するだけです。
Ahrefsの場合、以下の2つが表示されます。
- UR:URL Rating shows(URL別の評価)
- DR:Domain Rating(ドメインの評価)
なお、弊社においては毎月5社限定の初回無料SEOコンサルティングを実施しています。自社サイトの運営に不安がある方は、お気軽にご相談ください。
ページランクを高める7つの方法
最後に、ページランクを高めるために効果的な対策を7つピックアップしました。
- スパムリンクを削除する
- 優れたコンテンツを作る
- 被リンクのもらいやすさを意識する
- バズを狙ってSNSからのリンクを集める
- サイト構造を整えて内部リンクを集約する
- 不自然な被リンクを貰おうとしない
- 被リンクの獲得を目的にしない
スパムリンクを削除する
手軽にできる対策として、現在はられている被リンクを確認することが挙げられます。
Googleサーチコンソールから、自社サイトに設置された外部リンクの一覧を確認できます。
質の低いサイトやスパムリンクが見つかった場合は、被リンクを拒否するように通知を送れます。
まずはサイトの現状を把握し、スパムリンクは削除しましょう。
優れたコンテンツを作る
ページランクを高めるには、質の高い優れたコンテンツが必要不可欠です。
最も本質的なSEO対策は「コンテンツSEO」で、読者の悩みを解決する満足度の高い内容を発信し続ければ、被リンクは自然と集まります。
質の高さを求める上で、「E-E-A-T」を意識するのも重要です。E-E-A-Tの詳細は「EEATって何?SEO対策で重要なGoogleの評価基準と対策を解説」をご覧ください。
被リンクのもらいやすさを意識する
作成するコンテンツに関して、被リンクのもらいやすさを意識するのも重要です。
- インタビュー記事
- 商品の先行レビュー
- アンケート調査
「データとして参照したくなる内容」と言い換えできますが、これらの記事・調査結果はインタビュー元や商品の開発会社から被リンクをもらえる可能性があります。
アンケート調査は、今までにない希少性のあるデータであるほど参照されやすいでしょう。作成するコンテンツ次第で、被リンクのもらいやすさも大きく異なります。
バズを狙ってSNSからのリンクを集める
瞬間的なインプレッションを望めるようなバズを狙うのも、ページランクを高めるのに効果的です。
瞬間風速的な側面はありますが、認知度を高めるきっかけになります。
SNSはユーザーのファン化につながりやすいため、SNS経由で自社サイトに誘導することで被リンクの獲得につながる可能性もあるでしょう。
SNSを絡めたWebマーケティング戦略に関して、多くのクライアント様からご依頼いただいています。ご不明点やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
サイト構造を整えて内部リンクを集約する
サイト構造を見直し、記事同士をリンクでつないで導線設計を正すことも、ページランクの向上につながります。
サイト内の導線設計が敷かれていると、ユーザーの回遊性や満足度を高められます。サイトの閲覧時間が伸びることでGoogleの評価も高まる傾向にあります。
読者に対し「有益なサイト」認定を与えられれば、被リンクをもらえる可能性も高まるでしょう。
SEO内部対策に関する詳細は、下記記事をご覧ください。
不自然な被リンクを貰おうとしない
不自然な被リンクをもらおうとすると、低品質なリンク認定を受ける可能性があるため、おすすめできません。
- 相互リンク
- リンクの購入
- コメントに対して関係ないリンクを設置
このようなリンクはむしろ逆効果なので、質の高いコンテンツ制作に注力しましょう。
被リンクの獲得を目的にしない
繰り返しになりますが、被リンク獲得を目的にするのは本末転倒です。
スパムリンク扱いを受けると、ペナルティの対象になる可能性があります。
ペナルティを受けると検索順位がガクッと下がったり、最悪の場合は検索結果に表示されなくなったりするためリスクしかありません。
アルゴリズムも正確性が増しているため、正攻法でページランクを高めましょう。
ページランクはサイトの状態を表す指標!コンテンツSEOへの注力が吉
ページランクは、検索アルゴリズムに採用される指標のひとつです。
ページランクを高めるには良質なサイトからのリンクを集められるほど効果的で、コンテンツSEOに注力するのが最も大切です。
さらに、TwitterやInstagramなどのSNSをうまく活用し、興味関心の高そうなフォロワーに対してPRを続け、認知を広げる活動をするのも効果的と言えます。
ただ、SEO対策はキーワードの選定や競合分析、読者の検索意図を踏まえた記事執筆など多岐に渡るため、どうしても手間がかかります。さらにSNSも活用するとなると、社内のリソースが不足する可能性は否めません。
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