SEO対策はEC事業でも重要!集客するためのポイントを徹底解説

投稿日:2023.11.07

SEO対策はEC事業でも重要!集客するためのポイントを徹底解説

ECサイトの売上を左右する集客。

EC市場は、従来の店舗型に比べて、低コストで世界中の顧客に商品を提供できるため、多くの企業が参入しています。そのため、集客が難しく、ECサイトへの流入を増加させるためにどうしたらいいのかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 

EC市場の激化により、企業は商品の品質やサービスの充実など、他社と差別化を図り、より高度な技術や戦略を行う必要があります。効率的に集客するためにも、ユーザーが集まるWebサイトを制作することが大切です。ECサイトへの流入経路はWeb広告やSNSなどさまざまですが、自然検索からの流入は全体の約50%を占めるため、SEOを強化することで効率的な集客対策ができるでしょう。

WEBサイトで集客するために重要なSEOについてポイントや注意点を解説します。

ECサイトにおけるSEO対策の重要性

個人や法人、今や数えきれないほどのECサイトが存在しており、ユーザーに認知してもらわなければその存在は埋もれてしまいます。どれほどよい商材を扱っていても、認知してもらえなければ売上には繋がりません。

ECサイトの流入経路は、広告・SNS・自然検索などさまざまです。広告などは即効性が見込めますが、配信をやめてしまうと流入は途絶えてしまいます。コストの面からも、中長期的な視点で効果が出る施策を実施する必要があるといえるでしょう。

ECサイトの市場規模

新型コロナ感染症が流行した2020年以降、EC事業が注目を集めています。経済産業省が公表した「2021年度電子商取引に関する市場調査」によると、EC事業の市場規模は20兆6,950億円。2020年と比較し約1兆4,000億円、2013年度と比較すると約9兆5,000億円増加しています。

なかでも、特に物販系ECが右肩上がりに市場規模を拡大している状況です。実店舗と比較し、時間や場所などの制限がなく販路を拡大できるため、今後も各業界でEC事業への参入が予想されます。

(引用元:https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005-h.pdf

EC市場を勝ち抜くにはSEO対策が重要

競争が激化しているEC市場において、ECサイトを構築するだけでは売上につながりません。そのため、広告やSNS、SEOなどのWeb集客を実施する必要があります。

ユーザーは「何か知りたい」「何かを欲しい」と感じたときには、検索エンジンで検索し、情報収集を行います。検索結果に上位表示されれば、ユーザーの目にとまりやすく、ECサイトへの流入が増加し売上につながります。さまざまなWeb集客方法のなかでも、ランニングコストをかけることなく見込み顧客を獲得でき、中長期的に利益を最大化できるSEOが重要なのです。

特に、開設したばかりのECサイトではサイトの価値も高まっておらず、SEOを実施しなければ上位表示はもちろん、サイトを見つけてもらうことも難しいでしょう。そのため、自社の認知力を高めて効率的に集客できるSEOの強化が重要です。

またECサイトでは、商品詳細ページやカテゴリーページをSEOにどう活かすかが重要です。楽天などの大手ECモールでは、売れば売れるほど検索順位が高まる傾向にあります。ランキング上位に入るほど売上が上がり、好循環を維持できます。また、外部からの検索が評価されるケースもあります。そのため、外部検索に力を入れることで自社ECサイトのSEO評価はもちろん、楽天などのECモールの評価もあがるといえるでしょう。

ECサイトのSEO対策ポイント7選

ECサイトにおけるSEOポイントを7つに絞って紹介します。

適切なキーワード選定

キーワード選定は、ユーザーがどのようなキーワードで検索するのかをリサーチし、コンテンツのキーワードを選ぶことを指します。ECサイトにおいては、自社で扱う商品ページごとにキーワードを選定します。しかし、カテゴリーページや商品詳細ページがSEO集客の要となるにもかかわらず、多くのECサイトはユーザーニーズを把握せず、カテゴリー名などを決定している場合が多い傾向です。検索件数の多いキーワードは、それだけ検索しているユーザーが多いことを意味し、売り上げにつながる可能性も高いでしょう。

その際、Amazonや楽天などの大手が上位を占めるビックキーワードではなく、より具体的なニーズを入れ込んだスモールキーワードを選定することが重要です。たとえば、季節商品を扱う商品であるなら「コート 寒い いつから」などを設定し、関連したコンテンツを用意することで、寒さに関連した商品を紹介できます。同時に、月間検索回数の多いキーワードをカテゴリー名に設定することも大切です。

適切なタイトルとディスクリプションの設定

メーカーなどで型番が決まっているものや、商品名、ブランド名、扱う通販サイト名などは、タイトルやディスクリプションにシンプルかつ分かりやすく表記しましょう。

たとえば、ユーザーが「この商品が欲しい」と思ったときは、検索窓に直接メーカーの型番などを入力します。タイトルなどにきちんと商品詳細が記載されていると「このサイトで販売していること」を分かりやすく伝えられます。同時に、ディスクリプションに自社のECサイトで購入すると得られるサービスの説明や料金メリットなど、魅力を訴求することも大切です。

コンテンツSEOを強化する

GoogleのECサイト評価の1つに商品数が挙げられます。キーワード調査で分かった顧客ニーズのある商品を取りそろえる必要があるといえるでしょう。

また、ユーザーが購入検討時に知りたいであろう情報は、商品説明に詳細を載せることが大切です。たとえば、商品のポイントだけでなく、実際の使用感、よくある質問への回答なども記載しましょう。

しかし、あまりにも長い紹介文を商品説明ページに記載してしまうと「販売目的ではなく情報提供を目的としている」と認識される可能性も。購入意図がある検索クエリとの関連性が低くなってしまうのを回避するためにも、商品ページではできるだけ簡潔かつ購入の決め手となるコンテンツを制作しましょう。

商品紹介ページでは掲載しきれない詳細な情報や特徴などは、ブログ機能の活用がおすすめです。ブログなどのコンテンツ強化は、サイト自体にファンをつけてリピーターの獲得につながります。コンテンツマーケティングについては、後で詳しく説明しますのでご確認ください。

モバイルフレンドリーに対応する

2021年度にはスマートフォンの所有比率が9割を超え、国内外ともに急速に普及しています。これにより、スマートフォン経由での取引額は年々増加。物販分野で市場規模を推計したところ、約52%がスマートフォン経由であり、今後もパソコンからスマートフォンに移行が進むと予想されます。そのため、スマートフォンなどのモバイル端末で、ユーザーが使いやすいようにサイト設計することが大切です。

また、モバイル対応していないサイトは、スマートフォンからのGoogle検索で順位が低下します。スマートフォンやタブレット、パソコンなど、どの端末でも見やすいようにレスポンシブデザインを採用しましょう。レスポンシブデザインに対応したうえで、ユーザーが使いやすい文字サイズなど細かく対応することで、Googleの評価を上げられるでしょう。

サイト構造を分かりやすく構築する

クローラーが効率的にECサイトの情報を収集できるように、情報を正しく伝えることが重要です。クローラーがサイト内を巡回しやすくなる対策として、サイト内を訪れたユーザーが2クリックまでに目的ページにたどり着く必要があるといわれています。そのため、サイト構造をシンプルかつ分かりやすく構築する必要があります。

また、商品詳細ページのファーストビューに価格が表示されているかも重要です。ファーストビューに価格が表示されていることで、カードの追加回数がアップしたり、サイトへの直帰率を減らしたりする効果が望めます。ユーザー目線に立ち、購入までの導線を整えると、スムーズに決済まで誘導できるでしょう。

内部リンク設計

内部リンクはSEOにおいて非常に重要です。

ECサイトにおいては商品ページやカテゴリーページなどの内部リンクを最適化することで、検索エンジンに評価されやすくなります。ユーザー視点からも、関連ページをリンクでつなぐとサイト内の情報を効率的かつスムーズに閲覧でき、サイトの回遊性が向上します。

そのため、ECサイトにおいては内部リンクの適切な設計が大切です。

alt属性の設定

alt属性とは、画像の代わりとなるテキスト情報を指し、万が一画像が表示されなかった場合に表示させる文言です。

alt属性は検索エンジンの評価やアクセシビリティーの向上につながり、画像を見られないユーザーにとっても重要な役割を担います。ECサイトで必要不可欠な商品画像などをクローラーにも分かりやすいように、かつ、取り扱う商品の内容をテキストで伝えることを意識して設定しましょう。

また、画像を掲載する際は商材に応じて画像を選び、さまざまな角度からの撮影や動画による商品紹介など、工夫を凝らして掲載するのもおすすめです。

ECサイトのSEO対策の大前提は対策キーワードの種類

上記にいくつかポイントを挙げてみましたが、狙うキーワードによっても対策の内容、優先度は変わります。例えば、「秋物 ニット」などと検索をすると、楽天をはじめECサイトのカテゴリページが上位に表示されます。一方で、「秋物 ニット おすすめ」まで検索語句を広げると、特集など記事系のページが上位に表示されます。

このようにキーワードにより対策する手法が変わってきますので、対策キーワードに応じたSEO対策、ノウハウが重要と言えます。

ECサイトでSEO対策を行う注意点

SEOを実施する際には、Googleガイドラインを遵守する必要があります。なかでもECサイトに起こりがちな重複コンテンツについて解説します。

重複コンテンツに気を付ける

ECサイトはページ数が多くなる傾向にあるため、運用フェーズでのSEO施策が重要です。

たとえば、扱う商材によってはサイズや色など商品によって別ページに登録したり、複数のECサイトに同じ商品を掲載する場合もあります。しかし、重複コンテンツはGoogleからの評価を落とす要因になるので注意しましょう。

重複コンテンツについては、Googleサーチコンソールからも確認できます。定期的に確認し、必要に応じて改善しましょう。

今後のECサイトのトレンド

EC事業は常に進化を続けているため、動きが激しく、最新トレンドの分析が大切です。今後のEC市場は、AIの導入やCtoCのEC市場の規模拡大、越境ECの拡大なども予想されます。

ECサイトの良さは、誰でも時間や場所の制限なく、同じものを購入できる点です。ユーザーとの複数のチャネルを活用して接点を持ち、各チャネルを連携させてアプローチすることが重要です。そのため、コンテンツマーケティングを取り入れ、見込み顧客の獲得に力を入れていきましょう。

コンテンツマーケティングを実践する

コンテンツマーケティングは、ただ記事を書くだけではありません。ECサイトに限らず、サイト上に掲載させるコンテンツはSEOのためというよりも、ユーザーが読んだ時にどう感じるかが重要です。

今すぐにでも購入してくれる顧客は、すぐに商品詳細ページにアクセスし、購入を検討します。しかし、潜在顧客は今すぐほしいわけではないけどその商品が気になっている、または新しい何かを欲しがっている場合がほとんどです。そのため、Webサイトの状況や、どういうカテゴリーを作るのか、どういうコンテンツを制作してユーザーに選んでもらうかなど、技術面以外の配慮も欠かせません。

コンテンツマーケティングを実施する際は、潜在顧客にアピールする、商品ページで拾えないキーワードに対応できる情報収集型のコンテンツ制作が大切です。ユーザーにとって必要な情報を提供することで、購入にすぐつながらなくても、自社のファンを増やし、サイトの評価や認知度を高められます。その際、トレンドや季節ワードなど、カテゴリーの補完的なコンテンツの制作もおすすめです。

同時に、記事コンテンツ内には、記事に関連した商品やカテゴリーページの内部リンクを貼りましょう。購入導線を分かりやすくすれば、集客するだけでなく売上につなげられるはずです。

まとめ

EC市場は年々競争が激化しており、競合他社との差別化や自社の認知度を向上させるためにもSEOは欠かせません。キーワード調査から適切な商品設計を行い、SEOのポイントを押さえてECサイトの土台を固めましょう。

ECサイトに限らず、サイト上に掲載させるコンテンツはSEOのためというよりも、ユーザーが読んだ時にどう感じるかどうかが重要です。間違ったSEOを実施してしまうと「ここで買っても大丈夫なのか」とユーザーを不安にさせてしまう可能性も。EC市場が激化しているなか、競争に勝ち抜くためにも専門家などのコンサルティングを受けて差別化を図るのもおすすめです。

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記事監修者の紹介

株式会社デジタルトレンズ 代表

姫野 慎太郎

京都大学経済学部卒業後、東証グロース上場企業である株式会社イトクロに新卒入社。

イトクロではメディア事業に従事し、海外拠点の立ち上げにも貢献。
2012年に退職後、株式会社デジタルトレンズを創業。

Web広告代理店事業からSEO対策、
Webメディア事業まで、幅広くWebマーケティング事業を展開。

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