SaaS企業がSEO対策するメリットとは?進め方や成功事例を解説!

投稿日:2024.01.18

SaaS企業がSEO対策するメリットとは?進め方や成功事例を解説!

現在では、スタートアップからメガベンチャーに至るまで多くのSaaS企業が自社サービスの認知拡大に向けてSEO対策に取り組んでいます。

そのため、これからSEO対策に本腰を入れて取り組もうと考えている事業の責任者あるいはWeb販促担当者の方も多いのではないでしょうか。

「新しく立ち上げたWebサービスの認知拡大を図りたい。」
「SEOに取り組むことで競合のWebサービスとの差別化を図りたい。」

このように考えている方も多いでしょう。

しかし、いざSEO対策に取り組もうとした際に、さまざまな疑問が浮かび上手く施策を進められないと悩む方も少なくありません。

そこで本記事では、SaaS企業がSEO対策し成功した事例、メリット、具体的な進め方、注意点を中心に解説します。

これからSEO対策に取り組もうと考えるSaaS事業の責任者あるいはweb販促担当者の皆様には必ず役立つ記事となっています。

ぜひ最後までご覧ください。

SaaS企業がSEO対策する意味はある?成功事例を紹介!

ここではSaaS業界のSEO対策での成功事例について、具体例を3つ紹介します。

ノーコードでシステム開発ができるASPサービスを提供する企業の事例

弊社では、「顧客管理(CRM)」「労務管理」「MAツール」「AI関連」などさまざまなSaaS企業様へご支援を行ってきました。

そこで、ここでは実際に弊社でご支援したシステム開発をノーコードでできるプラットフォームを提供している企業様の事例を紹介します。

主な支援として、対策するキーワードの選定ならびに各キーワードに対して月に10件ずつコラムの投稿を行い、各キーワードの対策を行いました。

こちらの企業様では主に下記のような有力なキーワードで上位表示に成功しました。

「マッチングサイト CMS」
「ローコード開発 事例」

実際にいくつかのキーワードからお問い合わせにつながっており、商品・サービスを探している準顕在層〜顕在層に対してアプローチすることに成功しました。

MAツールを提供するSaaS企業の事例

MAツールを事業としている設立から10年程度の企業の事例です。

数年にわたり継続的にコラムを活用したSEO対策に取り組んでおり、徐々に流入数を伸ばしています。

「maツール」単体キーワードでも上位表示に成功しており、MAツールを導入したい検索者に広くアプローチできていることがわかります。

デジタルギフトを提供するSaaS企業の事例

デジタルギフトのキャンペーンシステムの提供を主な事業としているSaaS企業の事例です。

コラムを活用したSEO対策で「デジタルギフト」単体キーワードや複数の有力なキーワード「ギフトカード おすすめ」や「eギフト おすすめ」などで上位表示に成功しており、月間トラフィックは多い月で10万にも及びます。

同じ事業の競合があまりコラムで対策していないため、差別化につながっていると考えられます。

SaaS事業を展開する企業がSEO対策で得られるメリット

ここではSaaS事業を展開する企業がSEO対策に取り組むことで得られるメリットについて詳しく紹介します。

自社のWebサービスの認知拡大につながる

SEO対策に取り組むことで、自社のWebサービスの認知拡大を図ることができます。

ここでは、業務効率化に向けたWebサービス(タスクやスケジュール管理、オンライン会議など)を展開するスタートアップ企業を例に挙げます。

SEO対策に取り組むことで「スケジュール 管理」や「情報共有 ツール」といったキーワードで検索した人に自社サービスを知ってもらえます。

このような場合にSEO対策は、有効な打ち手となります。

競合のWebサービスと差別化できる

SEO対策に取り組むことで競合のWebサービスと差別化することができます。

ここでも同様に先ほど挙げた業務効率化に向けたWebサービスを提供する企業を例に挙げます。

企業 「業務効率化」に関連する複数のキーワードで検索した場合のGoogleの検索結果
SEO対策をしている業務効率化に向けたWebサービスを展開する企業。 複数の検索結果で、自社サイトのコンテンツが1ページ目に表示される。
例)タスク 管理、スケジュール 管理、職場 環境 改善、todo リスト 作り方
SEO対策をしていない業務効率化に向けたWebサービスを展開する企業。 当サイトのコンテンツが検索結果に出てこない。

上記のように、Google検索で業務効率化に課題を持つ検索者と複数の接点を持つことができます。

実際、機能やサービス内容、料金に大きく差がない(違いがよくわからない)限り、知っているサービスを選ぶという方が多いのではないでしょうか。

このようにSEO対策に取り組むことは競合との差別化につながります。

中長期的に見るとコストを安く抑えられる

SEO対策に取り組むことで中長期的にコストを安く抑えることができます。

例えば、Web広告に2年間取り組む企業とSEO対策に2年取り組む企業を比較したとします。

施策 月々の費用 月のお問い合わせ数 メリット デメリット
SEO対策 30万円 0~10件 施策を止めても検索結果に表示されるので、継続的にお問い合わせが発生する。 施策を始めたばかりの半年間はなかなかお問い合わせに結びつかない。
Web広告 30万円 10件 広告を開始すると比較的すぐにお問い合わせを獲得できる。 広告を止めると露出しないため、問い合わせを獲得できなくなる。

あくまでお問い合わせの件数は仮の数字ですが、SEO対策とWeb広告では上記のような違いが生まれます。

SEO対策はすぐにお問い合わせの獲得に結びつかない一方で、掲載順位が落ちない限り無料で露出し続けられます。

このようにSEO対策は中長期的に見るとコストパフォーマンスが高い施策と言えます。

 

SEO対策の進め方

ここからはSEO対策の進め方について詳しく解説します。

GoogleサーチコンソールやGA4など計測周りを整備する

まずはSEO対策の計測に必要な各種ツールの計測周りを整備しましょう。

SEO対策の結果を振り返り、改善するためにも各指標を正しく計測することが重要です。

計測に最低限必要なツールは下記の通りです。(※下記は全て無料で利用できます。)

計測ツール 主な役割
Googleサーチコンソール 各キーワードの掲載順位やサイトにどのようなキーワードで流入してきたかを計測することができる。
Google アナリティクス4 プロパティ 各ページの閲覧数やお問い合わせ数などサイト内部で発生するユーザーの行動を計測できる。

自社サービスに関連するキーワードを洗い出す

自社サービスに関連するキーワードの洗い出しを行いましょう。

関係のないキーワードで上位に表示し流入につなげてもお問い合わせに結びつきません。

例えば、MAツールを提供するSaaS企業の場合、下記キーワードを例として上げることができます。

<キーワードの例>
・MAツール
・MAツール おすすめ
・MAツール 価格相場
・MAツール
・メルマガ 書き方 など

このように自社サービスに関心がある、かつ商品・サービスの比較検討段階の検索者をターゲットとしてキーワードを選定しましょう。

キーワードに対して適切な対策をする

キーワードに対して適切な対策をすることが必要です。

理由として、キーワードによってどのページで対策すべきかが異なるためです。

ここでは事例として「AIにより自動で議事録を生成してくれるWebサービス」を挙げます。

対策キーワード 対策するページ 検索結果の状態
ai 議事録 サービストップページ/コラムページ サービストップページとコラムページが混在して表示される。
ai 議事録 メリット コラムページ コラムページが独占的に表示される。

<ai 議事録での検索結果>

<ai 議事録 メリット>

このように検索者が求める内容によって最適なコンテンツが異なり、Googleの検索結果では求めるコンテンツが表示されます。

上記の場合、「ai 議事録 メリット」をサービストップページで対策しても上位には表示されません。

このように、対策したいキーワードに対して適切なコンテンツを割り当てることが重要です。

 

SaaS事業を展開する企業はSEO対策を進めやすい

SaaS事業を展開する企業の場合、一部のSEO対策を進めやすいという実情があります。

実際、SaaS事業を展開する企業では、自社にエンジニアやデザイナーを抱えているケースが少なくないでしょう。

例えば、SEO評価に影響するページスピードを改善する場合、社内にエンジニアが入れば不要なCSS、JavaScriptの削除などに対して迅速に対応ができます。

このように一部のSEO対策では他の業種よりスピード観点で優位に進めることができます。

 

SaaS事業を展開する企業がSEO対策を行う際に注意すべき点

ここからはSaaS事業を展開する企業がSEO対策を行う際に注意すべき点について詳しく解説します。

SEO対策の専任の担当者を配置する

SEO対策に取り組む際は専任の担当者を配置するようにしましょう。

SaaS事業を展開する企業の場合、エンジニアがSEO施策の担当を兼任するケースも少なくありません。

しかし、エンジニアはシステム開発や運用・保守に忙しいため、SEO対策まで手が回らないといった状況が多々起こりえます。

このため、できる限りSEO対策の業務を行う専任の担当者を配置するようにしましょう。

オウンドメディアの制作は外部に依頼する

もし1からオウンドメディアを制作する場合は、外部に依頼することを検討しましょう。

社内にエンジニアやデザイナーがいるので、自社のメンバーに制作を依頼するケースが多いですが、プロジェクトが中々進まないことが多いです。

どうしても自社事業でのシステム開発の方が優先順位が高いので、オウンドメディアの制作が後回しになってしまいます。

このため、できる限り外部の制作パートナーに依頼するようにしましょう。

軌道に乗るまでは外部の専門家を入れる

SEO対策が軌道に乗るまでは外部の専門家を活用することも検討しましょう。

SEO対策で成果を出すためには、正しい方向性で適切な量の施策を行う必要があります。

また、Googleでは定期的に大幅なアップデートでアルゴリズムを変更しており、流入数が急に減少するなど突然情勢が変わるケースも少なくありません。

効率性を考えるのであれば、まずは外部の専門家を活用しSEO対策の方法をある程度インストールした上で内製化を目指しましょう。

SEO対策は工数がかかることを理解しておく

SEO対策には工数がかかることを理解しておきましょう。

SEO対策を実施するためにはさまざまな作業が必要になります。

例えば時間のかかるコンテンツ制作を外注するなど一部の工程だけでも外注することで、効率的に施策を進められます。

 

SEO対策会社に任せるメリット

ここまで挙げたものは、SaaS企業でSEO対策を行う上で最低限のポイントと言えます。

順位上昇の為には、最低限のポイントを押さえた上で、各アップデートの特徴に合わせた対策を行うことが重要です。

例えば、滞在時間や、HTMLソースの組み方など、その他の要素が多々ある中でご自身で対策されることにも限界があるでしょう。

こうした場合に、SEO会社に依頼されることも検討されてはいかがでしょうか。

SEO対策会社を活用することでSEO対策が成功しやすい理由としては下記が挙げられます。

上記のような点からSEO対策会社を上手く活用することで、成功確率を大きく上げることができます。

 

まとめ

今回の記事では、SaaS企業がSEO対策に成功した事例、メリット、具体的な進め方、注意点を中心に解説しました。

SaaS企業がSEO対策をすることで、自社サービスの認知拡大や競合との差別化ができるので社内の体制を整えた上でぜひSEO対策に取り組んでみてください。

また、もし外部のSEO対策会社からSEOのノウハウを学んでみようとお考えの方は、ぜひ一度弊社デジタルトレンズも候補の一つとして検討してみて下さい。

もちろん、記事制作のみなど部分的なご支援も可能です。

弊社では、IT領域でのSEO対策支援実績が多数あります。

また、自社メディアを数種類保有しており、そこで得た知見をもとにSEO対策を行うので多くのお客様に再現性が高い点でご好評いただいています。

気になる方はぜひ一度下記よりお気軽にご相談ください。

記事監修者の紹介

株式会社デジタルトレンズ 代表

姫野 慎太郎

京都大学経済学部卒業後、東証グロース上場企業である株式会社イトクロに新卒入社。

イトクロではメディア事業に従事し、海外拠点の立ち上げにも貢献。
2012年に退職後、株式会社デジタルトレンズを創業。

Web広告代理店事業からSEO対策、
Webメディア事業まで、幅広くWebマーケティング事業を展開。

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