モバイルフレンドリー対応してますか?SEOへの影響と確認方法を解説
SEO対策に携わったことがある方なら、モバイルフレンドリーという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
言葉は聞いたことがあっても、具体的に何をすればよいのか、どのような意味か理解している人はそれほど多くないかもしれません。
そこで本記事では、モバイルフレンドリーについて徹底解説しています。
- そもそもモバイルフレンドリーとは何か
- モバイルフレンドリーの必要性・SEOに及ぼす影響
- モバイルフレンドリーなサイト・ページにする方法
自社サイトなどの運営担当者で、モバイルフレンドリーに関する理解があいまいな方はぜひ最後までご覧ください。
目次
モバイルフレンドリーとは?
モバイルフレンドリーとは、Webサイトをモバイル端末(スマホ)で表示させたとき、快適に閲覧できる状態のことをいいます。
一言でいうと「スマホ対応」しているかどうかです。
もともと、「インターネットでの調べ物=パソコン」でした。しかし、iPhoneなどのスマートフォンが発売され、いつの間にかガラケーを使わなくなり、検索行動も「スマホから」行うように変化しています。
そのような検索行動の変化に伴い、Googleの検索アルゴリズムがアップデートされ、モバイルフレンドリーが重視されるようになりました。
Googleは2015年に検索のアルゴリズムをアップデート
Googleは2015年4月に検索アルゴリズムをアップデートし、Webサイトがモバイルフレンドリーかどうかをランキング要素として使用することを発表しています。
使い勝手の良い検索エンジンを目指すため、モバイルフレンドリー(スマホ対応)しているコンテンツを、ユーザーが発見しやすくなるように変更したのです。
アルゴリズムのアップデートに対応するためにも、モバイルフレンドリーなサイトに変更する必要性が高まっています。
なぜモバイルフレンドリー対応させる必要があるのか
なぜモバイルフレンドリー対応させる必要があるかと言うと、大きく分けて3つの理由があるからです。
- スマホが普及したから
- SEOに影響するから
- ユーザー体験の向上につながるから
スマホが普及したから
総務省の「令和2年通信利用動向調査の結果」によると、令和2年におけるスマートフォンの保有割合(世帯)は86.8%でした。
パソコンの保有割合は70.1%で、平成28年(2016年)から平成29年にかけて、スマートフォンとパソコンの保有割合が逆転しています。なお、平成28年時点の保有割合はともに72%前後でした。
時代背景に合わせて、Webサイトのデザイン変更が求められています。
SEOに影響するから
2015年に発表されたアルゴリズムのアップデートは、SEOに直接的な影響を与えています。
当時のアップデートにより、モバイルフレンドリーの対応ができていないサイト・ページの順位は下がっています。言い換えると、モバイルフレンドリー対応ができているサイトは、上位に表示されやすくなりました。
自社サイトがモバイルフレンドリー対応できているか確認したい方は、確認する方法を記事の後半で紹介しているので、そちらをご覧ください。
ユーザー体験の向上につながるから
Googleは、モバイルフレンドリーを包括する考え方として「ページエクスペリエンス」を紹介しています。ページエクスペリエンスとは、モバイル・デスクトップの両方でサイトを操作したときの、コンテンツの中身以外の体験性に関する尺度を言います。
また、検索のランキングにおいて、ページエクスペリエンスが重要になることも指摘。モバイルフレンドリーなサイトは、ユーザー体験が優れていると評価するための基準になっています。
モバイルフレンドリーへの対応は、さまざまな側面で重視されているのです。
モバイルファーストインデックスも理解しておこう
モバイルフレンドリーと似た言葉で、「モバイルファーストインデックス」という仕組みもあります。
モバイルファーストインデックスとは、Webサイトのインデックス時(Googleの巨大なデータベースへの登録作業)において、スマホのページを優先的に使用する仕組みです。
モバイル版のページを用意することは、コンテンツを検索結果に表示させるための条件ではありません。しかし、Googleはモバイルページの用意を強く推奨しているため、モバイルフレンドリー対応が済んでいない方は早めに対応しておきましょう。
なお、弊社ではSEOに関する初回無料のコンサルティングを毎月5社限定で行っています。自社のSEO対策に不安がある方は、お気軽にご相談ください。
モバイルフレンドリーがSEOに及ぼす影響
モバイルフレンドリー対応はSEOに直接的な影響を及ぼしますが、影響の範囲などに関して、以下の2点を押さえておきましょう。
- パソコン版にはモバイルフレンドリーが適用されない
- 評価基準はモバイルフレンドリーであるかどうか
パソコン版にはモバイルフレンドリーが適用されない
モバイルフレンドリーかどうかは、スマホの検索結果に影響を及ぼすだけで、パソコンの検索結果・順位には影響しません。
もし、運用しているサイトのアクセスがほとんどパソコンからであれば、モバイルフレンドリー対応は急務ではないでしょう。
しかし、スマホ対応しておいて損はないため、モバイルフレンドリー対応はしておきましょう。
評価基準はモバイルフレンドリーであるかどうか
モバイルフレンドリー対応に関して、評価基準はいわゆる「ゼロイチ」です。
点数がつけられるわけではなく、「モバイルフレンドリー対応しているかどうか」で判断されます。
次の章で紹介するモバイルフレンドリーテストを行い、自社サイトが合格しているか確認しましょう。
Webサイトがモバイルフレンドリーかどうか確認する3つの方法
自社サイトがモバイルフレンドリーかどうかを確認したい方は、以下で紹介する3つの方法を試してみましょう。
モバイルフレンドリーテスト
「モバイルフレンドリーテスト」は、運営するサイトがスマホ対応しているかどうかを簡単にチェックできます。
サイトにアクセスし、テストしたいサイト・ページのURLを入力して検証するだけで、モバイルフレンドリーかどうかが分かります。
「このページはモバイルフレンドリーです」と表示されれば問題ありません。一方、テストに合格していない場合は「このページはモバイルフレンドリーではありません」と表示されます。
モバイルフレンドリーなサイト・ページを作る方法や改善策に関しては、記事の最後をご確認ください。
GoogleSearchConsole
「GoogleSearchConsole」は、サイトのアクセス解析などに使えるSEO対策に必須なツールです。
サイトにアクセスし、「モバイルユーザビリティ」の項目を確認すると、公開しているページがモバイルフレンドリーになっているかどうかを確認できます。
エラーが表示される場合には、その詳細を確認して修正しましょう。
PageSpeed Insights
「PageSpeed Insights」は、Webサイトの表示速度を測定できるツールです。
モバイルフレンドリーに直接関係するわけではありませんが、ページの表示速度はユーザー体験の向上に大きく影響します。
パソコン・モバイルの表示速度を100点満点で評価し、読み込み速度を改善する方法も確認できます。
モバイルフレンドリーに対応するための方法
モバイルフレンドリーなサイトを作成するための方法として、Googleは以下3つの方法を紹介しています。
- レスポンシブデザイン
- ダイナミックサービング(動的な配信)
- セパレートタイプ(別個のURL)
この中で最も一般的な方法が、レスポンシブデザインです。レスポンシブデザインとは、視聴するデバイスに関係なく、画面サイズに応じてコンテンツの表示方法を変更させるデザイン手法です。
URLは単一ですが、表示デバイスの横幅に合わせてデザインを調整するようにプログラミングしています。
ダイナミックサービングも、デバイスによって表示内容を変更させる技術です。レスポンシブデザインとの違いはデバイスごとで異なるデータを用意する点で、サイト運営が煩雑になるというデメリットがあります。
セパレートタイプはデバイスによってURLを変更するものですが、こちらも運営の手間がかかるためおすすめできません。
このように、モバイルフレンドリーなサイトを制作するなら、レスポンシブデザインが非常におすすめです。
モバイルフレンドリーなコンテンツページの作り方
最後に、モバイルフレンドリーなページの作り方を紹介します。特に、以下の3点を意識してコンテンツを作りましょう。
- テキストやコンテンツの大きさ・長さを調整
- タップできる要素の位置を調整
- ページの表示速度を改善
テストに合格しなかった場合の改善方法としても有効です。ひとつずつ見ていきましょう。
テキストやコンテンツの大きさ・長さを調整
スマホの場合、フォントやコンテンツの大きさ、一文の長さなどは別途調整が必要です。
スマホの場合、段落を下げる改行だけでなく、「空行」を入れて余白を多めに取り入れると読みやすさが改善されます。
また、パソコン上ではコンテンツがバランスよく配置されていても、スマホ表示にしたら画像とコンテンツが被っていたというケースも。画像サイズが大きすぎて横スクロールが発生するのも、スマホのユーザー体験としてはイマイチです。
タップできる要素の位置を調整
テキストと画像の位置関係だけでなく、ボタンやテキストリンクのタップに関しても注意が必要です。
スマホでタップ操作をする場合、要素同士が近すぎると誤作動の原因になりかねません。
- スマホの場合は横幅いっぱいのボタンに変更する
- 空行を使ってタップエリアの余白を多めにとる
このような改善を加えると、モバイルフレンドリーなサイトに近づくでしょう。
ページの表示速度を改善
モバイルフレンドリーテストのひとつとして紹介した「PageSpeed Insights」の結果をもとに、ページの表示速度を改善させるのも重要です。
- 画像サイズを圧縮・最適化させる
- 不要なファイルやJavaScriptを無効化させる
- 読み込みに時間のかかる動画やアニメーションは削除する
上記以外にも対策はありますが、もっと詳しく確認したい方は、弊社までお気軽にお問い合わせください。
モバイルフレンドリー対応はSEO対策の基本!
スマホを肌身離さず持つようになり、検索行動もスマホからが当たり前になりつつあります。モバイルフレンドリー対応は、時代背景からしても当然の結果と言えるでしょう。
モバイルフレンドリーテストを試した上で、もし合格しなかった場合は対応が欠かせません。
しかし、レスポンシブデザインやサイトスピードの改善などは、かなり専門的な内容も含んでいます。弊社であれば、Webサイトの制作からWebマーケティングまで、総合的な改善のご提案が可能です。
自社サイトの運営でお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
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