インハウスでSEO対策を行うための体制の作り方は?準備や失敗例も
これから事業成長に向け、SEO対策を社内で内製化し、売上を上げるためにWeb集客を強化していきたいと考える経営者あるいはマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。
「SEO対策を社内で行いたいがどのような体制作りをすれば良いのかわからない」
「体制を作る上で必要な人材や準備について詳しく知りたい」
このように考える方に向けて今回は、SEO対策を行う上で重要な体制づくりについて詳しく紹介します。
これからインハウス(内製)でSEO対策に取り組みたいと考える方には必ず役立つ記事となっているのでぜひ最後までご覧ください。
目次
SEO対策をインハウス(内製)で行うには体制作りが肝になる
SEO対策をインハウス(内製)で行うには体制作りが重要になります。
体制作りが不十分だと下記のようなことが起こりえます。
- リソースが足りなくなり、SEO施策が途中で止まる。
- SEO対策を行っているのに中々成果につながらない。
- 途中まで上手く集客できていたが、アップデートにより集客できなくなった。
このようなことを起こさないためにも、SEO対策を行う前に十分な準備をすることが必要です。
インハウスでSEO対策を行うために必要な体制作り
SEO対策を行うためには必要な人員を確保し、運営するためのルールを明確にしなければいけません。
ここではインハウス(内製)でSEO対策を行うにあたり、必要な体制構築について紹介します。
準備項目 | 必要なこと |
---|---|
人員体制の構築 | 下記人材の採用あるいは業務委託。 ・Webライター ・SEOディレクター |
ツールの選定・準備 | SEO対策に必要なツールの準備。 ・Googleサーチコンソール ・Google アナリティクス4 プロパティ ・Googleタグマネジャー など |
Webサイトの改修 | SEO対策を行う前のWebサイト整備 ・UI改善・コラム機能の追加 ・レスポンシブ対応の実装 など |
ルールの明確化・共有 | SEO対策を進めるためのルールを明確にし共有する。 ・最新のGoogleアップデート情報のキャッチアップ方法の共有 ・SEO対策やコンテンツ品質管理のためのレギュレーション作成 など |
必要な人員を採用する
インハウス(内製)でSEO対策を行うには、SEO対策に知見のある人材の採用が必要不可欠です。
具体的な人材と役割をご紹介します。
Webライター
Webライターとは、サイト内コラムなどのコンテンツを執筆するポジションです。
最近では、コラムを活用したSEO対策が主流となっており、コラムでしか上位表示ができないキーワードも多数あります。
そのため、Webライターは必要な人材です。
人件費を抑えるために社員として採用しない企業も多く、その場合外部のライターを活用します。
ただし、記事の品質を担保するためにもSEOディレクターが必要不可欠になります。
外部人材を活用する際は、クラウドソーシングを活用してコンテンツ制作を依頼したり、採用ではなくフリーランスと業務委託契約を結んだりするケースが多いです。
SEOディレクター
SEOディレクターとは、各ライターをディレクションしSEO施策を推進するポジションです。
企業によって定義が異なり、全体のSEO戦略設計まで担当するディレクターもいれば、コンテンツの品質向上に向けて業務を行うディレクターもいます。
社内の実情に合わせて、SEOディレクターにどこまでの裁量を任せるかは慎重に検討することが重要です。
一般的には、WebライターよりもSEOディレクターの方が採用コストがかかります。
ツールを選定・準備する
自社メディアのアクセス解析や競合サイトの分析などに必要なツールを選定・準備をする必要があります。
最低限必要な無料で利用できる代表的なツールとしては下記の通りです。
計測ツール | 主な役割 |
---|---|
Googleサーチコンソール | 各キーワードの掲載順位やサイトにどのようなキーワードで流入してきたかを計測することができる。 |
Google アナリティクス4 プロパティ | 各ページの閲覧数やお問い合わせ数などサイト内部で発生するユーザーの行動を計測できる。 |
Googleタグマネジャー | Google アナリティクスでイベントと呼ばれる指標を設定することができる。 |
場合によってはWebサイトの改修を行う
Webサイトの状況によっては改修が必要になります。
例えば下記のようなケースは、SEO対策を最適化するためにもサイト改修が必要です。
- サイトが十年前のデザインで古いイメージがある。
- コラムを投稿するためのページがない。
- レスポンシブ対応(スマートフォンへの最適化)がされていない。
いくらSEO対策を行い集客をしても、サイト内ページが訪問者にとって魅力的でなければお問い合わせにはつながりません。
その他にも、コラムを投稿する機能が備わっていないケースも多く、最近ではコラムを活用したSEO対策も重要なため実装が必要不可欠になります。
SEO対策を進める上でのルールをチームで明確・共有する
SEO対策を進めるにあたり、ルールの明確化・共有は避けて通れません。
明確にした方が良いルールの一例としては下記の通りです。
ルール | 内容 |
---|---|
最新の動向のキャッチアップ方法 | アルゴリズムのアップデートなどどのような情報源からキャッチアップをするかなど。 例)GoogleのX公式アカウントをフォローしておく |
コンテンツの品質管理におけるレギュレーション | 基本的な文法の「てにをは」など、コンテンツの品質を維持するための項目を明確にし、社内で共有する。 例)ネガティブな項目の内容には心象が悪くならないようなフォローの一文を入れるなど |
SEO対策をするためのレギュレーション | どのようなコンテンツ制作だと評価がされ、上位表示できるのか等をまとめる。 |
このようにルールを明確にすることで、業務効率化ができるだけでなく、新しいメンバーを採用した際の人材育成がしやすくなります。
【注意が必要】SEO対策の体制構築に関する4つの失敗例
ここではインハウス(内製)におけるSEO対策の体制構築でよくある失敗例をご紹介します。
実際にデジタルトレンズでご支援させていただいた中でよく聞く例ですので、ぜひ参考にしてみてください。
想定したよりも工数がかかり人員が足りない
想定したよりも工数がかかり、手が回らないといったケースはかなり多いです。
例えば、ライターに執筆をしてもらった記事の最終確認や、アクセス解析、改善案の洗い出しなどやるべきことは数多くあります。
このように泥臭く時間がかかる作業も多いため、想定していたよりも工数が足りず、施策が上手く進まないといったことがあります。
こういった場合には、部分的な作業を外注するなどリソースを埋め合わせ、施策を止めないようにする必要があります。
コアアップデートなど最新の動向を追うのに苦労する
SEO対策では、最新の動向をキャッチアップするのに手間がかかります。
Googleは四半期に一度程度、コアアップデートと呼ばれるアルゴリズムの変更を行っており、評価基準が変わることがあります。
アップデートにより流入数が大幅に減少するケースも多く、売上にも影響を与えるため即座にアルゴリズムの傾向を分析、サイト改善を行わなければいけません。
そのため、体制構築をする際には、最新動向のキャッチアップ方法をチームで決めておくなどの対策をしておくと良いでしょう。
SEOに精通した人材の採用コストが高い
SEO対策に精通した人材は、専門的な人材のため採用コストが高いケースがあります。
未経験から採用し社内で人材を育成する場合は、コストを抑えることができる可能性がありますが、経験者を採用する場合は難しいでしょう。
そのような場合には、外部人材を活用することがおすすめです。
外部にSEOコンサルティングを依頼した場合、企業によっては月額20〜30万円といった費用で依頼することができるのでコストを大幅に抑えられます。
KPIを立てづらく社内で理解を得られない
検索結果はコントロールできるものではないので、いつ流入数が増えるのかが予測しづらい側面があります。
そのため、SEO対策を行う上で明確なKPIを立てづらく、社内で理解を得られず予算がおりにくいケースがあります。
また、実際SEO対策を行うことでどのようにお問い合わせにつながっているかは、念密に分析しなければよくわからないことも少なくありません。
SEO対策支援会社を上手く活用し体制を構築する方法
自社内だけでは、SEO対策を行うために必要な体制を整えにくいケースがあります。
ここではSEO対策の支援会社を上手く活用した体制構築の方法をご紹介します。
SEO対策に必要なノウハウを半年で吸収する
社内にSEO対策に精通した人材がいない、あるいは採用が困難な場合、SEO対策支援会社からノウハウをインプットするのは一つの手です。
SEO対策を支援している会社はSEO対策におけるベストプラクティスを知っています。
基本的にSEO対策は、座学で学ぶというよりも実践の中で思考錯誤し、ノウハウを蓄積していくことがほとんどです。
普段から複数のメディアのSEO対策を支援している背景から、事業特性上知見が溜まりやすくなります。
デジタルトレンズでもSEOのノウハウをインプットできる「インハウス化支援サービス」を提供しています。
気になる方は詳しいサービス資料はこちらよりご請求ください。
部分的なリソース補完に活用する
コンテンツ制作やWeb上へのアップロードなど部分的な作業を外注するのも一つの手です。
SEO対策が上手くいかない原因の代表例として、前述したようにリソース不足があります。
特にコンテンツを制作するWebライターや、品質を管理するWebディレクターが不足している企業は多いのが実情です。
SEO対策支援会社に依頼することで、必要な作業を代行してもらえるので、施策を止めずに進められます。
最小限の自社メンバーとSEO支援会社のメンバーで構成する
実際、デジタルトレンズでご支援させていただいている企業様の中には、このパターンで上手くいっているケースが多いです。
社内の実情に詳しく社内調整が可能なメンバーと、SEO対策の実務を行う外部の支援会社を組み合わせることで効率よくSEO対策を進められます。
外部のリソースを組み合わせながら、最小のコストで最大の成果を出せる体制づくりを行いましょう。
まとめ
今回の記事では、SEO対策を行う際の体制作りを中心に解説しました。
SEO対策は中長期的な施策のため成果が出るまでに時間がかかりますが、適切な施策を行うことで着実に流入数、お問い合わせ数を伸ばすことができます。
もし外部のSEO対策会社に相談してみようとお考えの方は、ぜひ一度弊社デジタルトレンズも検討してみて下さい。
弊社では、SEO対策におけるインハウス化の支援実績が多数あります。
また、自社メディアも数種類保有しており、そこで得た知見をもとにSEO対策を行うので再現性が高いノウハウにご好評いただいています。
SEO対策に興味があるけど失敗したくないという方はぜひ一度下記よりお気軽にご相談ください。
デジタルトレンズへお気軽にご相談下さい。
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