オウンドメディアとSNSの違いとは?役割から効果的な活用方法まで解説

近年、デジタルマーケティングの重要性が高まるにつれ、オウンドメディアとSNSの活用も企業にとって欠かせない戦略になりつつあります。
しかし、これらのツールにはそれぞれ異なる特性があり、効果的に活用するには正しい理解が必要です。
本記事では、オウンドメディアとSNSの違いを明確にし、それぞれの役割と効果的な活用方法について詳しく解説します。
両者を組み合わせることで、より強力なマーケティング効果を実感できるでしょう。
目次
オウンドメディアとSNSの違い
ここではオウンドメディアとSNSの違いについて、表を用いながら解説していきます。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が自社で所有・運営するメディアのことを指します。
具体的には、自社のWebサイトやブログ・メールマガジン・アプリなどが該当します。
オウンドメディアの最大の特徴は、コンテンツの発信から運用まで全て自社でコントロールできることです。
このため、ブランドメッセージを一貫して伝えることができ、長期的な資産として蓄積されます。
また、SEO対策により検索エンジンからの流入を獲得でき、継続的な集客効果を期待できます。
SNSとは
SNS(Social Networking Service)は、ユーザー同士がコミュニケーションを取ることを目的としたプラットフォームです。
代表的なSNSには以下のようなものがあります。
SNS | 特徴 | 主な年齢層 | 投稿形式 |
---|---|---|---|
写真・動画中心の視覚的コンテンツ | 10代〜30代 | 画像、動画、ストーリーズ | |
X(旧Twitter) | リアルタイム性の高い短文投稿 | 20代〜40代 | テキスト、画像、動画 |
幅広い年齢層、充実したプロフィール機能 | 30代〜50代 | テキスト、画像、動画、記事 | |
YouTube | 動画コンテンツ専門 | 全年齢層 | 動画 |
TikTok | 短時間の縦型動画、エンターテイメント重視 | 10代〜20代 | 短編動画(15秒〜10分) |
BeReal. | リアルな日常を同時投稿で共有 | 10代〜20代 | リアルタイム写真(前後カメラ同時撮影) |
LINE | メッセージアプリ、クローズドなコミュニケーション | 全年齢層 | テキスト、スタンプ、画像、動画 |
画像を中心としたアイデア収集・共有 | 20代〜40代 | 画像、記事リンク |
【表で比較!】オウンドメディアとSNSの違いとは
項目 | オウンドメディア | SNS |
---|---|---|
所有権 | 完全に自社で所有 | プラットフォームに依存 |
コンテンツの寿命 | 長期間(資産として蓄積) | 短期間(流れやすい) |
情報量 | 詳細で豊富 | 簡潔で視覚的 |
拡散力 | 限定的 | 高い |
SEO効果 | 高い | 限定的 |
運用コスト | 高い | 比較的低い |
ユーザーとの距離感 | 遠い | 近い |
オウンドメディアとSNSを同時活用するメリットとは
オウンドメディアとSNSそれぞれの特性について解説しました。
ここでは、各特性を相互に活用するメリットについて解説していきます。
情報伝達をより速くできる
SNSの最大の特徴は、情報の拡散スピードです。
オウンドメディアで公開した記事やニュースをSNSで同時に発信することで、より多くのユーザーに素早く情報を届けることができます。
特に緊急性の高い情報や新商品の発表などは、SNSの即時性を活用することで効果的な情報伝達が可能です。
また、SNSのシェア機能やリツイート機能により、フォロワーからさらに情報が広がっていく波及効果も期待できます。
これにより、オウンドメディア単体では到達できない新たなユーザー層にもアプローチが可能です。
ユーザーの率直な意見を集めることができる
SNSは、企業とユーザーの双方向のコミュニケーションが取りやすいプラットフォームです。
オウンドメディアのコンテンツに対するユーザーの反応をSNS上で直接確認できるため、リアルタイムでフィードバックを収集できます。
コメントやいいね・シェアなどの機能を通じて、ユーザーの興味関心や課題を把握し、今後のコンテンツ制作に活かすことが可能です。
これにより、よりユーザーのニーズに合ったコンテンツを継続的に提供できます。
対象の年齢層を拡大できる
オウンドメディアとSNSでは、利用するユーザーの年齢層や属性が異なります。
オウンドメディアは検索エンジンからの流入が中心となるため、比較的能動的に情報を探すユーザーが多い傾向があります。
一方、SNSは各プラットフォームによって異なる年齢層のユーザーが利用しているため、複数のSNSを活用することで幅広い層にアプローチができます。
購買意欲の度合が異なるユーザーにも対応ができる
マーケティングファネルにおいて、ユーザーの購買意欲は段階的に変化します。
オウンドメディアは詳細な情報提供に適しているため、比較検討段階のユーザーに効果的です。
一方、SNSは認知段階のユーザーに対して興味を喚起したり、購入後のフォローアップに活用したりできます。
両者を組み合わせることで、認知から購入、そして継続利用まで、全体を通じたアプローチが可能です。
Googleアルゴリズムの影響を軽減できる
オウンドメディアのみに注力していると、Googleのアルゴリズムアップデートにより検索順位が大幅に変動するリスクがあります。
SNSを並行で活用することで、検索エンジン以外の流入経路を確保し、リスクの分散を図ることができます。
このようにSNSの併用で、アルゴリズムの変更による影響を最小限に抑え、安定した集客を維持できます。
サイテーション効果などSEOの評価に繋がりやすくなる
SNSでの言及やシェアは、直接的なSEO効果は限定的ですが、間接的にSEO評価の向上に寄与します。
このようにWeb上で多く言及される効果のことをサイテーション効果と言います。
例えば、デジタルトレンズがSNS上で多く言及されている場合、SEO上プラスの評価に寄与します。
また、SNSでの拡散により多くのユーザーがオウンドメディアを訪問し、滞在時間の向上や自然なリンク獲得につながる可能性もあります。
このように、SNSでの言及は、ブランドの認知度向上や信頼性の向上に貢献し、結果的に検索エンジンからの評価向上にもつながります。
オウンドメディアとSNSを効果的に使う5つのポイント
ここでは、オウンドメディアとSNSを効果的に使うために5つのポイントについて解説していきます。
記事を互いに引用することで、視覚的変化を与える
オウンドメディアとSNSのコンテンツを相互に引用し合うことで、ユーザーに視覚的な変化を提供できます。
例えば、オウンドメディアの記事内にSNSの投稿を挿入したり、SNSでオウンドメディアの記事の一部を抜粋して投稿したりすることで、コンテンツに動きと多様性を与えることができます。
この手法により、単調になりがちなコンテンツに変化をもたらし、ユーザーの興味を持続させることが可能です。
また、異なるプラットフォームの特性を活かしたコンテンツ展開により、より幅広いユーザー層にアプローチできます。
SNSでオウンドメディアに誘導する
SNSは情報の拡散力が高い一方で、詳細な情報提供には限界があります。
そこで、SNSで興味を喚起し、より詳しい情報を求めるユーザーをオウンドメディアに誘導することが重要です。
投稿の冒頭で結論や重要なポイントを提示し、「続きはこちら」といった形でオウンドメディアへのリンクを設置することで、効果的な流入を促進できます。
また、SNS限定の情報を提供した後、関連する詳細記事への誘導を行うことも効果的です。
SNSとオウンドメディアのそれぞれのコンテンツを再利用する
効率的なコンテンツ運用のためには、一つのコンテンツを再利用することが重要です。
例えば、オウンドメディアの記事を要約してSNS投稿を作成したり、SNSでの話題となったトピックを深掘りしてオウンドメディアの記事として展開したりすることで、コンテンツの価値を最大化できます。
また、コンテンツ制作の効率を大幅に向上させることもできます。
オウンドメディア内にSNSのリンクを挿入する
オウンドメディアの記事内の適切な箇所にSNSのリンクを挿入することで、ユーザーのSNSフォローを促進できます。
記事の最後だけでなく、関連性の高い内容の近くにSNSリンクを配置することで、自然な流れでSNSへの誘導が可能です。
また、SNSでリアルタイムに情報を発信したり、最新の投稿を紹介したりすることは、ユーザーと継続的な関係性を築くきっかけになります。
互いに記事内容を補填する
オウンドメディアで詳細に解説した内容をSNSで簡略化して紹介したり、SNSで話題となった内容をオウンドメディアで詳しく解説したりすることで、相互補完的なコンテンツ戦略を展開できます。
この手法により、各プラットフォームの特性を最大限に活かしながら、ユーザーに価値のある情報を継続的に提供することが可能です。
オウンドメディアと相性抜群なSNSツール3選
オウンドメディアと併用するにあたり、特に相性がいい3つのSNSツールを紹介します。
Instagram(インスタグラム)
Instagramは視覚的なコンテンツが中心のプラットフォームで、特に若年層に人気があります。
オウンドメディアのコンテンツを視覚的に魅力的な形で紹介するのに適しており、ストーリーズ機能を使ってリアルタイムな情報発信も可能です。
情報を視覚的に表したものや商品画像・ブランドの世界観を表現する写真などを通じて、オウンドメディアの記事への関心を高めることができます。
また、IGTV機能(長尺動画を投稿・視聴する機能のこと)を活用して、記事の内容を動画で解説することも効果的です。
X(エックス 旧Twitter)
Xは短文での情報発信とリアルタイム性が特徴のプラットフォームです。
最近では、長文での情報発信も増えてきており、Xの在り方も多様化しています。
オウンドメディアの記事のポイントを簡潔にまとめて投稿したり、記事に関連するトピックでユーザーとの対話を促進したりするのに適しています。
また、ハッシュタグを活用することで、特定のトピックに関心のあるユーザーにリーチしやすく、オウンドメディアの記事への流入を効果的に促進できます。
Pinterest(ピンタレスト)
Pinterestは画像検索エンジンとしての性質が強く、長期的な流入効果が期待できるプラットフォームです。
オウンドメディアの記事内容を視覚的にまとめたピンを作成することで、検索からの継続的な流入を獲得できます。
特にハウツー系の記事や情報を視覚的に表したもの・商品紹介などのコンテンツとの相性が良く、Pinterestからオウンドメディアへの安定した流入を期待できます。
また、PinterestのSEOを意識したピンの作成により、検索エンジンからの流入も同時に期待できます。
まとめ
オウンドメディアとSNSは、それぞれ異なる特性と役割を持つマーケティングツールです。
オウンドメディアは詳細な情報提供と長期的な資産構築に優れており、一方でSNSは即時性と拡散力に長けています。
両方を効果的に組み合わせることで、より幅広いユーザー層にアプローチし、マーケティング効果を最大化することが可能です。
また、オウンドメディアとSNSを有効活用することが集客への近道です。
相互の特性を理解し、戦略的に運用することで、継続的なブランド価値の向上と顧客獲得を実現できるでしょう。
弊社デジタルトレンズでは、保有している数種類のオウンドメディアから得た知見をもとにSEO対策を行っているため、安定したSEO対策を提供できます。
SNS運用代行の実績もありますので、オウンドメディアとSNSを活用した戦略を立てることも得意としています。
現在は、期間限定で無料相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
デジタルトレンズへお気軽にご相談下さい。