オウンドメディアの立ち上げ方は?自社と外注の費用相場を比較

更新日:

投稿日:2019.11.10

オウンドメディアの立ち上げ方は?自社と外注の費用相場を比較

【メディアマーケティング】オウンドメディアとは

 

オウンドメディアとは、英語の“Owned Media”をカタカナ読みしたもので、「自社が所有するメディア」の総称のことを指します。

基本的には、企業のウェブサイトや、カタログ、自社ブログなどがオウンドメディアに含まれますが、主に自社サービスを直接宣伝するだけではなく、自社サービスに関連するようなコンテンツを発信することで、潜在層や見込み顧客へのアプローチが可能となるため、今注目を集めています。

SNSとの違い

オウンドメディアとは、企業発のオリジナルの1次情報を発信するメディアです。

SNSとは、エンゲージメントを共有するメディアです。エンゲージメントとは「コメント」「リツイート(拡散)」「いいね」などのリアクションのことです。

SNSにはTwitter・Facebook・Instagram・TikTok・YouTubeなどのプラットフォームがあり、1次情報を元に解釈を変えて、2次情報・3次情報・4次情報などを拡散することに向いています。

ホームページとの違い

オウンドメディアには「企業のファンを獲得するためのサイト」、ホームページには「企業の公式サイト」という違いがあります。オウンドメディアは、発信元は企業ですが、発信する内容は企業に関することばかりとは限りません。

どちらかというと、顧客目線に立った優良情報を発信します。それに対してホームページは、企業の概要・ビジョン・サービス・製品を主に発信します。

どちらかというと、企業が提供するサービス・製品の情報を興味があるユーザーに届けることが目的です。また、ホームページは広い意味では、オウンドメディアの1つです。

まとめるとオウンドメディアは「企業のブランディングやファン獲得」について、ホームページは「企業の本業」について発信しています。

オウンドメディアの設計・作り方(立ち上げ)の手順

それでは、企業がオウンドメディアで成功するためにはどうすればよいのでしょうか。

オウンドメディアの運営における成功へのプロセスを解説していきます。

1.環境設定

オウンドメディアを作るための環境設定ですが、以下の3種類があります。

ドメイン取得

ドメイン取得とは、インターネット上での住所を決めるという意味合いです。目的地に辿り着くためには、その目的地の住所が必要になります。

その住所がドメインです。ドメイン所得サービスで会社名.comや会社名.co.jpなどのドメインを作ってください。

既にホームページを作っている会社の場合は、新規ではなくサブドメインの取得がおすすめです。サブドメインを取得すると、Googleから既存のドメインと関連していると認知されやすいので、検索上位に上がる期間が短縮できるからです。企業の問い合わせにつなげやすいものメリットですね。

サーバー環境を整える

サーバー環境は、クラウド型のレンタルサーバーが人気になっています。その理由は、オウンドメディアはアクセス数が短期間で上下しやすい特徴があるからです。

アクセス数に合わせてサーバーの容量や設定をこまめに変更できるのが、クラウド型のレンタルサーバーの特徴です。

クラウド型のサーバーを利用すれば、プレスリリースを定期的に発信する際も容量を気にする必要がありません。

サイトデザイン、CMSの決定

サイトデザインとCMSの決定では、オウンドメディアのデザイン面を決めます。どんな文字や文章を入れるか、配置をどうするかなど、読者目線でのデザインを意識してください。

必要以上に凝りすぎてメディアの読み込みが遅くなってしまっては、離脱率が上がってしまいGoogleからの評価が下がってしまいます。

CMSは色々な種類がありますが、一番人気の「WordPress」を選んでください。WordPressは多くの人が設定や編集に慣れているので、手順を調べたり外注化したりする際に便利だからです。

無料で好きなテーマ(デザイン)が選べるので、初心者でも見栄えの良いオウンドメディアを作れます。

2.KPIとKGIの設定

そもそも、オウンドメディアのゴールはそれぞれの企業によって異なります。

自社のマーケティング課題を認識し、それを解決するための目標を設定する必要があります。

以下は具体例ですが、目的が複数ある場合は優先順位決めることも重要です。

オウンドメディアの運営など目標や成果が曖昧になりがちな分野では、KGI(Key Performance Indicator)やKPI(Key Performance Indicator)の設定が非常に重要です。

数値的に測定可能な基準を設けることで、進捗状況を客観的に判断できるようになるからです。

KGIは最終的な目標が達成されているかを計測するための指標で、その過程を計測するための中間的な指標がKPIです。

例えば、ECサイトにおけるKGIは売上高で、KPIは流入数やCVRなどになります。

3.ターゲット(ペルソナ)の選定

目標を決めたら、最終的にサービスや商品を提供するターゲットを絞ります。

ターゲットが曖昧なままだと、どのユーザーのニーズも満たせない商品になってしまい、顧客の獲得つながらない可能性があります。

また、ターゲットによって同じ内容の記事でも、書き方や順番が変わってくる可能性があるので明確に決めるようにしましょう。

良質な記事を作るためにも、誰にとって有益な記事を作るのかをはっきりさせておく必要があります。

ペルソナとはターゲットとする理想の顧客像のことです。チームのメンバーで具体的なイメージを共有するためにも、価値観から生活スタイルまでできるだけ細かく設定する必要があります。

ペルソナに沿ってマーケティング戦略の決定がされるので、非常な重要なステップの一つです。

4.ワイヤーフレームの作成

ワイヤーフレームとは、オウンドメディアの設計図、またはレイアウトのことです。レイアウトとは、テキスト・図・写真の配置や割付のことになります。

ワイヤーフレームを作る目的は、製作のための下書き、製作チーム内での共有、クライアントへの提案の3つです。ワイヤーフレームを作ることで、製作関係者と内容の共有ができ、意思統一をすることができます。

おおよそ60〜70%の出来でよく、第3者が見ても意味が理解できるようにすればOKです。できるだけ実際にオウンドメディアを作るツールで作ることをおすすめします。

5.コンテンツの構成・作成

全体の戦略策定・企画が完了したら、次に作成するコンテンツの構成づくりに移ります
対策するキーワードや記事の目的に沿って、記事の構成案を作るようにしましょう。

ライターへの執筆外注を検討している方は、特に構成案の完成度にこだわるようにしましょう。
コンテンツの構成案が作成できたら、実際に制作、執筆に取り掛かっていきます。

ライティングの際の、SEOのテクニックはいくつかありますが、1番はとにかくユーザー目線で、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作ることが1番重要です。

6.導線の設計

キーワードを元に記事の構成や文字数を整え、導線の設計をしていきます。

ここでも、想定読者の存在を忘れてはいけません。常に想定読者の顔を浮かべながらコンテンツ内容の設計を行うことで、記事単位ではなくサイト全体での方向性が定まります。

キーワードや記事の構成は、あくまでも想定読者に適切に情報を届けるためのテクニックです。それを目的と履き違えてしまう方もいますが、読者ファーストの姿勢は忘れないでください。

7.効果計測、改善の仕組みを整える

PDCAサイクルを活用する

PDCAサイクルとはPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のプロセスのことを指します。

例えば、「1カ月でサイトのアクセス数1万アップ」という目標を定め、それを達成するために「1日1本記事を書く」という計画を実行していきます。

時期が来きて達成できなかった場合はその原因を分析します。

その結果をもとに改善策を考え、内部コンテンツの質向上や業務の改善を目指します。

データ分析ツールの活用

検索エンジンが向上したことで、コンテンツの質が非常に重要となってきました。

Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールでユーザーの特徴や滞在時間などを分析します。

サイト内のマウスの動きやクリック数、スクロール達成度などを分析するヒートマップツールなども活用して修正点を洗い出します。

その結果を元に、上位表示されていないページや滞在率の悪いページを改善していきます。

オウンドメディアの立ち上げ・運用は外注もできる

オウンドメディアの作り方の中には、自社運用をするか外注化するかも決めなければいけません。それぞれのメリットとデメリットを解説します。

外注化のメリット・デメリット

次に外注化のメリットは、クオリティの高いオウンドメディアを作れる点です。今まで複数のオウンドメディアを運用し、成果を出している制作会社に外注すれば、集客面での不安は少なくなります。指示を出すだけで作業を全て請け負ってもらえる点も外注化の魅力です。

一方のデメリットですが、コストが高くなる点です。基本的にはメディア事業を手掛ける「プロ」に依頼することになるので、それだけ費用がかかることがあります。

自社運用、外注化した際のメリット・デメリットをまとめると以下になります。

自社運用のメリット・デメリット

まず、自社運用ですが、一番のメリットは運用コストが低い点です。社内で管理することで、コストを抑えつつ連携を取りやすくなります。

社内でオウンドメディアを運用できる人材がいれば、自社運用を検討の余地があるでしょう。

一方の自社運用のデメリットですが、オウンドメディアのプロではないのでクオリティが低くなり、全く集客ができないという可能性も十分にあります。

オウンドメディアの運用は、ただ記事をアップしていけば良いわけではないので、そのあたりの判断は慎重に行うべきでしょう。

オウンドメディアの設計・外注にかかる費用相場

オウンドメディアの設計・外注にかかる費用はどれくらいなのでしょうか?オウンドメディアを製作する時に、一番気になるのが費用です。

こちらでは、自社で設計から運用する場合と外注した場合の費用について、それぞれの相場を紹介します。

自社で設計から運用する場合の費用相場

自社で設計・構築・運用する場合の費用の相場は、おおよそ〜150万円ほどかかります。

自社で専門的知識を持つエンジニアやライターを継続して雇用するには、雇用単価が高くなります。

外注した場合の費用相場

外注した場合の費用の相場は、おおよそ〜300万円ほどかかります。

外注して設計・構築・運用すると〜300万円かかりますが、運用に入ると専門的知識を持つエンジニアやライターを外注できるので、自社運用する場合と比較すると安く済ませることができます。

オウンドメディアの運用、制作をご検討の方へ

通常は複数の部署や中間会社を経て提供されているものがほとんどですが、弊社、株式会社デジタルトレンズでは一人ひとりが運用から分析、提案までサポート致します。

常に変化している市場に合わせて”生きた施策”を実践することができるのが強みです。

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