海外へのリスティング広告の配信設定と方法まとめ|成功する海外マーケティングとは?
- 2019年5月19日

海外からの集客を検討されている方、その中でも最も基本的な集客手法がリスティング広告ではないでしょうか。
リスティング広告とは検索エンジンに表示される広告枠のことで、国内でのお客様はもちろん、海外でもウェブ集客の基本中の基本として多くのお客様が利用されています。
ただしだからといって、簡単に成功を収めることができるものでもありません。
後述の通り、そもそも設定を間違えてしまうと配信自体が行われなかったり、配信ができれば成功するといったものでもなく、細かなチューニングが必須です。
このコラムではそうした設定の基本から、成功のポイントまではまとめてみました。
目次
ターゲットとなる国の属性を調べよう
まず海外からの集客、リスティングを検討する中で、日本国内から配信しやすい広告施策はGoogle広告(旧adwords)ではないでしょうか。
管理画面から国を選択するだけで、配信エリアをターゲッティングすることができます。
ただしGoogleが使用されていない国では、当然配信量が減るので要注意。そこでまずは各国別の主なプラットフォームのシェアを見てみましょう。
アウンコンサルティングの調べによると
(引用:https://www.seo-ch.jp/news/615)
この様に、主要エリアでは中国のGoogleのシェアが低く、Baiduが主な検索エンジンとなっていることが読み取れます。
またその他では、ロシアがGoogleのシェアが50%以下となっていますが、基本的には多くの国でGoogleが使われていることが読み取れます。
当社にご相談いただくケースでも、「ロシア」というのはあまりありませんが、「中国」向けの集客をご検討されている方は多いです。
こうした方はBaiduの利用などを別途検討された方が良いでしょう。
また例えばNaverや各国のYahooなどの配信自体も検討はされて良いかと思いますが、現実的にはGoogle広告の中である程度チューニングをしたうえで、別のプラットフォームへ拡散をされた方が無難と言えるでしょう。
海外への配信設定
さて、国別の検索エンジンシェアについて触れてみたうえで、早速設定方法に移ってみましょう。
2019年5月時点での管理画面のキャプチャーなどを交えて、紹介したいと思います。
①まずはアカウント開設後、「キャンペーン」をクリックし、上段メニューの「詳細」を選択。
②選択後開かれるメニューの右側、「設定で編集」を選択。
③「地域」の設定部分から、配信したいエリアを入力。
たったこれだけで配信設定は完了です。
時間別の設定に要注意
アカウント作成時に選択した国によっては、時間帯設定には要注意です。
一般的にはアカウントの国は「日本」で作成される方が多いと思いますが、キャンペーンの配信対象となる国を選択したとしても、管理画面で表示される時間は「日本」の時間です。
従って、管理画面上、時間帯別、曜日別の配信強弱の設定なども日本時間で設定することになりますので要注意です。
配信がされない場合は
言語設定に要注意
上記の時間帯別と同様に、「日本」のアカウントとして開設してしまうと、デフォルトの設定では配信対象となるユーザーが使用されている言語が「日本語」になってしまいます。
したがって、海外にいる「(主に)日本人」が集客の対象となってしまいます。そこで、配信ターゲットとなる国の設定と同様に、
「言語」のタブから、言語を指定する必要があります。自社で海外配信を試されている方で、配信量が伸びない要因として最も多いのがこの設定部分です。
審査は通過しているか
国によって細かい審査要件が違います。そもそも指定した国で配信できない商材などもあるため、広告タブから広告の審査状況を確認してみましょう。
基本的には審査落ちの理由なども書かれているため、この点を参考に修正をしてあげれば、出稿自体がされるケースが多いです。
ただし医療や薬事にかかわる場合は審査通過の難易度が非常に高いです。そこでこうした点は、代理店などに相談をして対応された方が良いかと思われます。
文法上おかしな言葉になっていないか
文法上のおかしさは広告露出にも影響があります。
Google自体の審査として評価が下がることはもちろん、実際に広告が表示されたときのクリック率などにも影響するため、結果的に広告の評価はさらに下がってしまいます。
従って、クリック単価をどれだけ高くしても、露出が出ない、といった状況が生まれてしまうため、注意が必要です。
どの程度のクリック単価が相場かといった点も、ツールを使えば分析可能です。このあたりにお困りであれば代理店に相談をされた方が良いかと思われます。
海外リスティングの成功のポイントは
エリア×民族の多様性にこだわろう
例えば、シンガポールであれば、現地のシンガポール人だけでなく、日本人、韓国人、インド人、などなど様々な人種が居住しています。
また例えば、中国人を集客したいからといって、中国にこだわる必要はありません。
例えば、台湾人でも問題ない場合もあるでしょうし、中国人に限ってみても、東南アジアでも多くの中華系の方々が居住されています。
こうした細かい民族の多様性と、エリアにこだわれるかどうかが成功のカギと言えます。
一般的には対象とする「国」のマジョリティにのみ配信を検討されているケースが多いですが、マイノリティの人種にも目を向けることで、より低いクリック単価でより多くの流入を稼ぐことができます。
お客様の商材がこうした多様性を受け入れられるのであれば、細かな点にこだわることが集客のポイントと言えるでしょう。
細かな言葉の言い回し、スラングに注意
また検索クエリーの意図に関しても、しっかりと分析&把握をすることが重要です。特に成果に結びつくワードはもちろんですが、無駄なワードに関してこういったスラングや細かな言い回しが重要になるケースが多いです。
例えば女性系の商材である場合に、男性目線でのクエリーが紛れてしまっていたり、といったケースも多々散見されます。
どうしても母国語でないために、こうしたワードを見落としがちだったりしますが、いざ集計してみるとかなりの金額になっているといったケースもよく見かける事象です。
定期的に時間を取って精査いただくだけでも、劇的に効果が改善すると言えるでしょう。
コミュニケーションツールを何にするか
問い合わせの基本はメールになるケースが多いです。
電話の場合、どうしても国際電話になってしまうため、通常の固定電話への問い合わせはあまり見込めないでしょう。
せめてSkypeなどのコミュニケーションツールを導入し、問い合わせを受け付けたほうが良いでしょう。
実際は、メールで問い合わせ、その後メールだけで一定のやり取りを行うか、コミュニケーションツールをすり合わせて、電話(ウェブ通話)といったケースが多いように思えます。
従って、電話番号を大きく打ち出すよりも、メールやSkyleID、LineID(Line@)などを表示しておいた方が無難だと言えます。
ただしこちらも同様でそのツールが現地で使われているかの事前の下調べも重要と言えます。
Facebook広告、Instagram広告との連動も重要
最後に、日本以上にInstagramなどの利用率は高く、SNS広告と絡めてウェブ集客を行うことも重要です。
特に一度サイトを訪問した方を追いかける「リマーケティング」広告は効果的で、リスティング広告でユーザーを呼び込みながら、SNS広告で継続的にアプローチし、成果を刈り取るといった手法も効果的と言えるでしょう。
まとめ
今回は海外へのリスティング広告の出稿方法と成功のポイントをまとめてみました。
出稿自体はGoogle広告を利用すれば比較的簡単に実施できます。ただしもちろん日本国内への広告配信と違い、ユーザーの動向などを自分に置きかけて推測するのも困難ですので、配信自体の成功というのは至難の業と言えます。
そもそも基本的な設定はもちろん、細かな検証も必要です。これから海外からの集客を検討されている方、また今実施しているがなかなか結果の出ない方、無料でご相談いただけますので、ぜひ一度ご相談いただければ幸いです。
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